心の鎖を解き放つ
『自分だけが辛いと思えば、人を攻撃するようになる。自分だけが辛いのではないと思えば、踏みとどまる力が生まれる。』臨床の砦(夏川草介著)より
あらためてこの言葉に触れて、人間のありようというのは、一人ひとりの心次第なのだと教えられた。
人は悩み事があっても、そこからどうしていけばいいのか解決策をシュミレージョンしていくことが出来れば、辛くはないのだという。悩みがあってどうすれば良いのか分からない時に辛いと感じるのだと。
泣きっ面に蜂と言われるように、調子の悪い時には嫌な事が次々と襲い掛かる様にして自分の身に起きるものだ。
そんな時はどうしても、他人のことが羨ましく見えてくる。そして、どうして自分ばかりこんな目に遭うのかと不満が心に湧き上がる。
そして時には、その不満を外に向けて発散しようとする。
けれども、それは自分で自分の未来を狭く狭く限定していく行為でしかない。
大変なことは自分を成長させるきっかけでしかない。
何が起きても乗り越えられる。乗り越えられるからこそ、今、目の前に現れてきたのだ。
もちろんその原因は、元をたどれば自分で撒いた種なのだ。
追い詰められた、と逃げ腰にならずに、まだ見ぬ眠れる自分の力を引き出すチャンスなのだと思う存分向き合ってみる。
自己限定という名の自らを縛り付けている心の鎖を解き放ち全てを糧にして、まだ見ぬ新しい自分との出会いを心待ちにしよう。
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