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周囲に知らせる〔卵巣腫瘍+開腹手術 道々の記⑫〕

さて、入院と手術の日程が仮決まりとなり、いよいよ4週間後のクリスマス直前には入院、退院はおおよそ大晦日か元日…と、日々の生活の流れの中で通常の年末年始の準備の他に、それまでにやっておくべきこと、がいくつか浮かび上がってきました。

そのうちの1つが、周囲の関係者に知らせること。特に年末年始に絡むので、早めに連絡しておかないと…と気がかりでした。

まず友人に…

話が少しさかのぼりますが…卵巣腫瘍が発覚し、精密検査を大学病院か総合病院で受ける必要が出てきたときに、日頃はほとんど病院にお世話になっていなかったことと、現在の住まいに引っ越してきてからそう年月が経っていなかったこともあり、近隣の大学病院や総合病院に馴染みがなく、ましてや婦人科のいい先生がいらっしゃる病院…については全く心当たりがありませんでした。

病院を、ネットで探す以外にどうしたらいい?と思いあぐねて、そういえば信頼できる友人で婦人科にかかっていた人がいた!と思い出し、現在、写真家仲間でも特に親しくしている友人と、高校時代の親友とに、連絡をとってみました。二人とも、私の住んでいる地域とは離れた場所にいるので、病院そのものの紹介には繋がらなかったけれど、どんなポイントで病院や先生を探したらいいか、それぞれの体験に基づいた親身なアドヴァイスをくれて、精神的にとても助かりました。入院前や、手術後にも、温かい励ましのメッセージなど送ってくれて、とてもありがたかったです!

仕事関係へは…

現在の私は、定期的な仕事としては、フリーランスの写真の案件はかなり少なく、非常勤で教える仕事がメインです。入院手術そのものは学校の冬休み期間中なので、職場に迷惑をかけなくて済むけれど、術後どのくらい療養が必要なのかによって、新年の授業に影響が出るだろう…と分かっていたので影響の及ぶ先生方には、なるべく早めにお知らせしないと…と考えました。

…とはいえ、ただでさえ人手不足の教育現場に、テスト期間中や学校行事の準備期間などにお知らせしてはかえって迷惑だろうと思い、12月上旬のテストと卒業制作展の搬入が終わった後に、まずは、常勤の担当の先生にメールでお知らせしました。そしてその後、教職員の服務を担っておられる副校長先生と、私の担当する授業を曜日違いなどで分担されている先生方へも、お知らせしました。直前まで、いつも通り元気に出勤して授業を行っていた私なので、皆さんそれぞれに、とても驚かれましたが「まずは授業のことは気になさらず、病気の治療と療養に専念してください」と、言っていただけて、大変ありがたかったです。

この時点では、開腹手術後の全身状態がどのように回復していくのか、少し甘く考えていて…冬休み明けの授業を1〜2回休めば復帰できるか、と軽く考えていました(汗)

母の介護・看護の関係者の方へ…

自分の仕事の関係者の他に、早めに知らせておかないといけないと考えたのが、母の訪問介護・訪問診療関係の方たちでした。訪問介護のヘルパーさんたちも年末年始はお休みされるので、私が会いにいけない間、なるべく母が不安にならないように、何とかご協力いただけないか、お願いをしなければなりませんでした。

まずはケアマネージャー さんと訪問介護の事業所の責任者の方に、メールでご相談をしました。夫々それぞれとても驚かれ、心配してくださって、私が入院する直前の12月20日から年明けの1月いっぱいまでは、それまで週3回だったヘルパーさんを週4回に増やしていただくことができ、年初も無理を聞いてくださって、1月3日から来ていただけることになりました。ケアマネさんは折々に母に電話して様子を確認してくださる、とのこと。また、私が母に自分から入院手術のことを伝えるまでは、ケアマネさんやヘルパーさんから、母の前でその話題を口にしないでいただくようにお願いもしました。

それ以前から、母の居室のiPad上で、Google スプレッドシートを活用して「連絡シート」を作成し、ヘルパーさんと私との間でやりとりをしていたので、入院期間中にも、ヘルパーさんからの母の様子の報告などを受けることができて、大変助かりました!

その他に、訪問診療のお医者様や訪問薬剤師さんにもお知らせし、私が母を訪ねられない間、いつも以上に留意して母を見守っていただけるように、お願いをしました。

ここまで関係者に連絡できて、まずはホッとしました。

あとは、高齢の母に、いつ、どんな形で伝えたらいいのか… 悩みながら、しばらくは、何も変わりはないように母と接していました。(つづく)

デイヴィッド・シュリグリー 「UNCONVENTIONAL BUBBLES」展(KYOTOGRAPHIE 2021)
の会場に設置されていた特設ポスト。デイヴィッド・シュリグリーのポストカード3種の中から
1人1枚選んで手紙を書いて、このポストに投函すると、展示スポンサーのルイナールが切手代を
負担して発送してくれるという、なかなか他人に会いに行けないコロナ禍での洒落た試みでした。










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