入院前に用意したもの〔卵巣腫瘍+開腹手術 道々の記⑮〕
入院手術は初めての体験で…何を揃えたらいいのか、病院でもらった「入院のご案内」とクリニカルパスを見ながら、ネットで拝見した体験談ブログなども参考に、入院や手術に必要なものを揃えていきました。
私の入院した時期は、2021年のクリスマス直前。これを記しているのは術後半年たった2022年7月…ということで、読んでくださる方は、季節がら違和感をおぼえられるかもしれませんが…
冬支度バージョン…ということで、ご理解いただければ幸いです m(_ _)m
手術のために必要なもの
病院内に売店(コンビニエンスストア)があって、手術に必要な紙パンツや腹帯など、他では揃えにくいものは、事前にこちらで購入しておきました(入院してから購入すればいいようでもありますが、万が一、COVID-19の感染爆発などで、売店が閉まったり品薄だったりしたら困るから)。
吸い飲みは100円ショップで入手。洗濯物をいれるビニール袋は、旅行用に使っているナイロンの大きめの巾着袋を流用。私はど近眼でメガネが必需品なので、眼鏡ケースも、必須です。普段使っているものを持参しました。
入院のために必要なもの
①ねまきとタオル:
入院セットとしてレンタルサービスを利用しました。
ねまきは、パジャマタイプ・ガウンタイプ・甚平タイプから選べ、明るい色味のチェックやストライプ柄で、わりと好みの色柄だったので、迷わずレンタルにしました。手術前はパジャマ、手術後は傷跡に触れないようにガウンタイプ、など、好きなように着替えられて良かったです。
タオルは、清潔なフェイスタオル・バスタオルを自由に使えるほか、共有スペースにある蒸しタオル機から熱々の蒸しタオルも利用できたので、手術後、シャワーを浴びられない時には、とても重宝しました!
私の入院した病院では、入院セットのレンタル料金は1日あたり400円程度。家族が持ち帰って洗濯する…といった手間も省けるので、入院日数が長めだったり洗濯を頼める人がいない場合など…レンタル、おすすめです!!
②室内履き:
「転倒防止・災害時の備えのため、かかとを覆う形で滑りにくいものをご用意ください。」とパンフレットに書かれていました。年末年始の入院で、私は冷え性なので、上記の条件+暖かいもの…ということで、あれこれ探しました。そして、購入したのがコレです。
…これなら、あったかいし、滑らなそう。汚れても目立たないし、洗えるし、スポッと脱ぎ履きできて、ちょうどいいかな!…と。
実際、使用してみた感想は…一長一短というところかな。病室でこれを見た看護師さんから、手術の後は脱ぎ履きのときに傷口に響きそうかも…とご指摘があったので、いざ手術室に向かうときは、入院時に履いてきたスニーカー(かかとを踏んで履けるようにもデザインされている)を、事前に靴底をきれいに拭いて履いていきました(ちなみに、入院前にスニーカーをクリーニングに出しておきました)。
手術後2日目くらいからは、今回購入したこのルームシューズを着用。最初のうちは、身体をかがめられなくて、ちょっと履きづらかったですが…電動ベッドを起こして、お腹の傷に負担にならないように、足をそうっとベッドの外に垂らして、足先でルームシューズを引っ掛けて持ち上げ、かかとのタブを持って引っ張るようにすることで、なんとか履けました!幸い、私は術後の傷の痛みが酷くなく、日に日に傷口が回復して、日を追うごとに履くのが楽になって嬉しかった!
脱ぎ履きの点以外では、このルームシューズは、足元が暖かくて、術後のヨタヨタとしか動けなかった覚束ない歩行でも、滑る心配もなく、とても良かったです。
退院後も、ちゃんと洗って乾かしてから、底冷えのする我が家で愛用しています!
③下着類:
下腹部の開腹手術なので…どんな下着がいいのか、いろいろ思い巡らしました。とにかくウエスト部分がゴムでないもの、締め付けがきつくないもの、そして傷の部分をカバーできるもの…と考えると、縫い目のない腹巻きパンツのようなものが良さそうです。購入したのは、以下の3種類。
↑こちらは「医療現場やお客様の声から生まれた…」とキャッチコピーで謳っているだけあって、術後に新品を履いても、着心地が申し分なく良かったです。ハイウエストなので、傷口をすっぽり覆ってくれて、パジャマの生地が傷口に触れてチクチクしたりすることもなく、キツすぎず緩すぎずの程よいサポート感。ちょっとお値段高めですけど、おすすめです!
↑私が購入したのは、おそらくこれと入れ替えになった旧モデルで、お値段が1000円以下と、この手のものの中では手頃でした。ハイウエストボクサーに比べると、生地の締め付け感が少し強く、術後、新品をおろしたてで履こうとしたらキツくて苦しく、結局、退院後に、洗って少し繊維が柔らかくなってから、やっと履けるようになりました。生地が馴染んでからは、こちらもおへその上までカバーしてくれるので、傷口が服に触れてチクチクすることもなく、リーズナブルな洗い替えとして重宝しています。
↑冷え性の私に、なくてはならない、買って良かったもう一つのアイテムがこちら。生地がとても柔らかくって、内側が絹、外側が綿素材の二重構造で、寒いときはもちろん暖かい季節でも、サラッとして温かい、心地よい履き心地です。上の2種類の下着と組み合わせて着用しています。きっとこれから真夏にかけても冷房対策で大活躍してくれそうです!
その他の細々したもの
①基礎化粧品やシャンプー類:
ちょうど旅行用のミニサイズのものが残り少なくなっていたので、気分一新と思って新しく買いました。いつも買うものより、ちょっといい天然素材のもの、ほんのり快い香りのものなど…ちょっぴり贅沢しました。少しでも気分が上がるといいな!と思って。
②A4の横入れクリアファイル:
人間ドックの受診から入院手術の予定が決まるまでの間で、すでに、様々な検査結果や入院・手術に関する書類やパンフレット等をもらっていたので…行方不明になってしまわないように、頭の整理も兼ねて、1冊のクリアファイルにまとめました。A4のパンフレットや、A3の書類も、いちいち引っ張り出さなくても読めるように…と、横入れポケットのものを探して購入しました。入院してから、さらにたくさんの書類を渡されたので、このファイル、あって良かったです!色もたくさんあって選べます。
③体調管理のためのノート:
卵巣腫瘍の発覚から様々な診察や検査を経て、入院や手術に至るというのは、やっぱりあまり気分の良いものではないけれど、今後の健康管理のうえでも大切なこと。日々忙しく暮らしていると、ついつい疎かになりがちな、日々の体調の変化を見つめて記録しておくことは、病気の早期発見にも繋がるな…と、今回のことであらためて気づき、こんなノートを購入しました。
日々の体調の些細な異変をマークする、1週間ごとに集計をとる、ただそれだけですが、術後の回復状況を把握したくて記録を始めました。規定の項目の他、1日ごとの欄外の余白に、体温、便通(術後の合併症として腸閉塞の懸念から)、散歩の時間、飲酒の有無なども記録しています。
また、巻末のfreeのページに、人間ドックで卵巣腫瘍を指摘されてから、受診したクリニックの診察や検査の結果、がん専門病院での診察や検査の経緯などを、簡潔にまとめて、この1冊で、自分の治療の道筋を把握できるようにしました。文庫本サイズの綺麗な製本で、自宅でも、入院の病室でも、目のつくところにこのノートがあっても、嫌な気分ではなく、気持ちが前向きに明るくなって、良かったです!
④Wi-Fiのルーター
私は病室にiPadを持っていったのですが、入院が月末(年末)だったこともあり、スマホのテザリングでは容量が心配だったため、Wi-Fiルーターをレンタルしました。いろいろ検索したところ、楽天で、送料無料のものを発見!万が一、入院期間が延びても延長プランを購入すればそのまま使い続けられる…というシステムのものに決めました。幸い、期間を延長することもなく、病室でも何の心配もなくWi-Fi接続できて良かったです。
私の入院していた病院では、今春から、入院病棟内にもWi-Fiが導入されたそうです。今後は、入院病棟でもWi-Fi環境が整っている病院も増えていくだろうと思いますので、あまり必要なくなるかもしれませんが、念のため。
⑤ウエストを締め付けないワンピース
仕事柄、普段はジーンズやパンツスタイルで過ごすことが多く、スカートやワンピースはあまり着る機会がない生活でしたが… 卵巣腫瘍が発覚してからは、婦人科の診察の時はスカートかワンピース、と意識が向くようになりました。さらに手術が現実味を帯びてきてからは、術後はウエストにあたるデザインの服は当分着られないだろうな。。。と、ウエストを締め付けない形のゆったりしたワンピースを、普段着用とお出かけ用と、手ごろな値段のもので、何タイプか購入しておきました。術後3ヶ月くらいは、やっぱり傷跡が何かと気になるので…早めに用意しておいてよかったです。
あると便利なもの
①S字フック&ハンガー
私は入院前にも入院中にも気がつかず、、無いままで過ごしたのですが…後から他の方の体験記で発見した「あったらよかったもの」の代表的なものが、このS字フック。おそらくほとんどの入院病棟の個人ブースに備え付けられている床頭台(ベッドの脇にある、テレビや冷蔵庫と一体になったキャビネット)の側面に、ステンレスのバーが取り付けられているので、S字フックをそのバーに引っ掛けておくと、歯磨きセットや、小物を入れたトートバッグなどを吊るして置けるので、とても便利です。
また床頭台の他に、衣服や荷物を入れる小ぶりなクローゼットもあり、私の場合は、クローゼット内にハンガーが2本あらかじめ入っていましたが、それでは足りない場合は、ハンガーも予備にあると便利です。
S字フックもハンガーも、売店で売っていましたが、念のため。
②スマホ用のアームスタンド+イヤホン
病室で、スマホで動画や電子書籍などを視聴したい方には、テーブルなどに取り付けられる、高さや角度を自由に変えられるアームスタンドがあると便利だと思います。
私は、iPad(キーボード一体型のスタンドケース付き)を持って行ったので、念のため、iPad用のしっかりしたアームスタンドも購入しておいたのですが、結局、iPadをベッド用の可動式テーブルの上でスタンドケースに立てて使ったので、アームスタンドは不要となってしまいました(苦笑)。
病室が個室でない場合は、イヤホンも必須ですね。(今は、きっとほとんどの方が持っていらっしゃるでしょうけど)ちなみに、床頭台にセットされているTVは、プリペイドカードで視聴するのですが、イヤホンは自分で用意しないといけませんでした。病院の売店でも売っていました。
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入院や手術の前に準備したものは、そんなところでしょうか。。。
必要なものは、人それぞれだとは思いますが、少しでもご参考になれば幸いです。