日記 なんでもない日も なんか書く(5/2)
幼稚園生のころの制服
女の子は プリーツスカートに
白いブラウス もしくは
水色のセーラーカラーのシャツみたいの
冬は シャツ ブラウスから タートルネックの白いセーターに変わる
それに ネイビーのピーコートみたいの
冬場の セーターを着るとき
下にコットンの長袖肌着を着ていた
チクチクが苦手で 痒くなっちゃうから
そのセーターを着るとき
肌着の袖をちょっと伸ばして
グーの手で肌着の袖を握ってから
セーターの袖に手を入れると
スッと着れるよ
セーターの袖の中で 肌着の袖がグルグルって丸まらないんだよ
って母が教えてくれた
今朝 少し肌寒く パジャマの上にカーディガンを羽織るとき
グーの手でパジャマの袖を握らずに着たら
カーディガンの袖の中で パジャマの袖がグルグルって丸まった
あゝそうだった
グーの手で握るんだったよね
なんて
何十年も前の教えと
母を思い出す
父と母の写真のほうを見上げると
ふたりとも 笑っている
そうだよね
こんなおばちゃんになったのに
つい忘れちゃうんだよ
グーの手で握って着なきゃいけないのにね