とにかく可愛がってあげてください。
私がボランティア活動をさせていただいてる
シェルターでの里親条件は「とにかく可愛がってあげてください」
です。
一般的なシェルターでは、単身者はNGとか、色々条件があるようですが
我がシェルターでは、そういった条件はありません。
男女問わず、単身者であってもOKです。
どうしてそうなのか?
といういと。。
他のシェルターでは扱いきれない子達が来る、シェルターだからです。
怪我で片足がない、下半身が動かない、片目がない、猫エイズ陽性など。
人間がとにかく嫌い、人間の前には絶対姿を現さない、など人間不信。
家族として迎え入れるには、覚悟が必要な子が多いのです。
たまに子猫が保護されてくることがあるのですが、
その場合はすぐに里親さん決まります。
しかし、大人の猫さんたちは難しく、さらに身体やメンタルが
デリケートだとなおさら。
なので、
一生触れなくてもいい、ただ居てくれるだけでいい。
存在そのものを愛してくれる。のが絶対的な条件です。
そういったことをお伝えして、ご縁を結びます。
念のため、お試し期間も設けているんです。
里親さんや先住猫さんとの相性もありますから。
そして、もし諸事情で一緒に暮らせなくなったら
シェルターに戻してもらってもいいよ。ということにもなっています。
そして、実際、戻ってくる子も結構います。
里子に出す時、その子の性格や食の嗜好、人馴れの程度など
細かくお伝えして、それを理解、納得した上で里親さんになってくれてる。
はずなのですが、「なつかないから」「思っていたのと違う」
といった理由で帰されたりします。
いやいや、
先に「触れませんよ」「人になつきませんよ」って、伝えてますよね?
あなたは、
「わかっています。大丈夫です」「私は猫をなつかせるの得意です」、
的なこといってましたよね?
再三、しつこくお伝えして、その上でお迎えしている。
はずなのに、どうしてそうなるのかなぁ。。。
短期間で帰ってきた子たちは、シェルターに居た時より
人間不信になっていたりします。
里子に出す前は、少しは撫でさせてくれたけど
帰ってきたら、全く触らせてくれなくなった。
なんてことはザラです。
一体、里子先で何があったんだろう。。。
想像するだけで胸が詰まる思いです。
唯一救いなのは、野良猫にせずシェルターに帰してくれること。
どの子も、優しい里親さんと家族になったらいいな。
と、思う反面、帰されてくる現実を思うと、どうなのかな。
シェルターでスタッフさんたちから、全身全霊で愛されて
可愛がられている方が幸せなのかもしれない。とも思います。
厳しいことを書いてごめんなさい。
でも、実際にあることなんです。
少しでもわかってくださる人が増えたらいいな。
そう思って書きました。
あ、もちろん、大人猫で里子にいって幸せに暮らしている子もいますよ!
里親さん宅で幸せそうにしている写真を送ってくださったりすると
スタッフ一同、大喜びです!
里親さん、猫さんを幸せにしてくれてありがとう!