政治で起きる数のマジック
議員定数がある議会では、民意とは異なり数のマジックがある。
選挙では50の民意で1の議員を生むとする。
しかしそれが1000の民意で生まれた議員も同じ1の議員でしかない。
議会内でそれを背負った議員が答弁をしても、あくまで1なのだ。
そして議会内では結果過半数をしめる議員の賛否によって良くも悪くも議決される。
50の民意をもつ議員が10人いて、1000の民意をもつ議員が1人いるとする。
民意としては1000が圧倒的に多いはずなのに、50の民意の10人が賛成の場合は、そちらが優位になる。
ようするに、市民の代表者であるものの議員は議会内ではあくまで1である。
「じゃあ、1000の中から立候補させたら勝てるじゃん」と言われるかもしれない。
何故それをやらないのでしょうか?
では皆さんの周りの議員さんを見てみてください。知らないだけでほとんどの方が会社を経営されていたり自営業だったりします。
生活基盤が元々あるので落選してもある程度の保証があるという事。
しかし、市民のほとんどは会社員です。
落選後は無職になってしまい再就職が難しいこの時代に、会社を辞めて議員になる博打を簡単に打てるのでしょうか?
議員は市民の声を届ける代表者ですが、声の多い民意であっても、議会内ではそれが民意として通るわけではないという悲しい現実があるのです。
この仕組みが出来上がってしまうと、それを議員として何かを変えようと考えても、変えられない現状が続いてしまうのだと思う。
であれば、1市民の想いはそのまま1として届ける形が確立できれば、1番大きな力になるんじゃないかと僕は思う。
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