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It's my great pleasure

今日はうれしいことがあった。
アメリカ人ダニエルに、日本語の文章を誉められたのだ。 英語ではなく、日本語の文章を。
いや、文章を書くのは好きだし得意だから、それ自体は珍しいことではない。 
でもまさかアメリカ人に日本語の文章を誉められるなどということが人生で起ころうとは、想像だにできなかった。

前回のmeetingで、この間観た『約束の旅路』という、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンのドキュメンタリー映画の話をした。
関連して、ビーチボーイズ(2012年)とブライアン・ウィルソン(2016年)の来日ライブに行った話をして、「なぜ正確にいつ行ったかを覚えているかというと、そのことをブログに書いて記録に残っているから」と話すと、「それ読みたいです」と言ってくれたので、リンクを送っていた。

「時間があったらね、もし興味があったらね」と声をかけて、本当に読んでくれるとは思っていなかった。 けっこう長い文章だし、仕事もあるだろうし、vacationに出かけると言ってもいたし。

そしたら今日、「ブログの記事を読みました。Yukiの感動と考えが伝わってきて、感動した」って。 「ええーー!! 読んだの~?」。

「Yukiの書いた文章に憧れます。こんな文章を書きたい」とか言われて、びっくり。飛び上がらんばかりにうれしかったけど、同時にその言葉があまりに直球で照れくさく、素直に喜びを爆発させることができない。
努めて冷静に(?)、「いやいや、わたしもDanielの書くような英語の文章書きたいよー」と返して焦点をずらそうとしたりして。

「順風満帆」とか「ともあれ」とか知らない言葉が出てきておもしろかったと(ちなみに順風満帆はsmooth sailingというのですって。 素敵な言葉! )。

さらに、
「素晴らしいと思った箇所はいろいろあったけど、とくに素晴らしいところは、アルバム『Pet Sounds』の曲について書いたところで… ちょっと読んでもいいですか?」。
恥ずかしいけど… いいですよ。「あ、はい」と言って、ドキドキしながら待つ(どんな文章だろ??)。

独特の世界をもった、ちょっとヘンテコで、不思議で、何度聴いてもしっかりとつかめないような音楽。
しっかりとつかんでみたくて何度も聞いてしまう。 でもその世界に完全に入り込むのは怖いような、そんな音楽。

ひゃ~、書いた、書いた。 そんな文章、書いたっけよ、わたし!
流暢に読み上げるダニエルに感動していると、「これを読んで、感動した」ですって。 「Yukiの感じていることがすごくよく伝わった」ですって。

わたしはおしゃべりが嫌いなわけじゃないけど、文章で心を通い合わせることが何よりも好きなのだ、子どものころから。
手紙、交換日記、メール、さらに30代ではフリーペーパーを作ってカフェや古本屋に配り歩いて置いてもらっていた。
仕事でも編集・校正を長くやってきたし。

だから、ダニエルがわたしの書いた文章に感動して共感してくれて、それをストレートに伝えてくれたことは、この上ない喜びだった。
わたし、文章でアメリカ人と心を通い合わせることができたんだ!! なんかもう、涙が出そうだよ。
ダニエルの日本語読解力、理解力、共感できるセンスにも感動する。

ブログ書いててよかったな、とも思った。 アーカイブ機能が長所の一つよね、ブログは。 ちなみにこの記事です。
2016年04月13日の記事 | 文月遊亀memo*(2015年10月~) (jugem.jp)
これ書いたとき、まさかこんなことが将来起こるとは思っていなかった。 うれしいな。

Nothing makes me happier than sharing emotions with others through writing.
He made me happy by exchanging our feelings and thoughts.
I never thought that a foreigner could read my Japanese text and be impressed by it.
It is my great pleasure. I'm really really happy. Thank you, Daniel!!

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