村上春樹ライブラリーへ
昨年早稲田大学にできた「村上春樹ライブラリー」に行ってきました。ドイツ人の友人クリスティーナと。もと言語交換パートナーの彼女と実際に会うのは初めて。外国人の友人と遊びに出かけるのも初めて。
村上春樹は長年読んできたけど、こんなライブラリーができて、まさか外国人の友人と一緒に訪れることになるなど想像もできなかった。人生何が起こるかわからない。
そう、彼女も村上春樹ファンなのだ(英語で読んでいる)。アメリカの友人ダニエルもファンなのだ(日本語で読んでいる!)。
世界中にファンがいるということは知っているけれど、その日、ライブラリーには英語や中国語を話す人たちが訪れていたし、「ノルウェイの森」だけでこんなにたくさんの翻訳本が。改めてすごいなぁと。
階段の両側に書棚があって、自由に手にとって読める。
知っている本もあるし(「ひみつの王国―評伝 石井桃子―」(尾崎真理子)とか「ペルセポリス」(マルジャン・サトラピ)とか)、どれもこれも面白そうで、知的好奇心が刺激される。
ここにある本や、階段を降りた地下の書棚に並ぶ本たちは村上春樹関連ではなく、もっと広く文学や世界をとらえて集められた本たち。
階段を降りて左に行って左側の書棚は食やからだ関連で、大好きな本が何冊もあった。「内臓とこころ」(三木成夫)(←名作)とか「いのちを呼びさますもの」(稲葉俊郎)(←傑作で愛読書)とか。
特に発酵のコーナーを指して「ゆきさんのコーナー」とクリスティーナ(笑)。確かに!
(クリスティーナは「発酵」の本を見るといつもわたしのことを思い出すとか。そのことはここに書きました。)
もちろん村上春樹といえば音楽関連も。
で、このコーナー(↓)でクリスティーナが目ざとく見つけたのは、デンマークの翻訳家でメッテ・ホルムさんという方が書いた付箋。
村上春樹を20年間デンマーク語に翻訳している方で、クリスティーナは彼女のドキュメンタリー(「ドリーミング村上春樹」(2019年))も観たと。そんな映画が製作されていたとは知らなかった!
後日クリスティーナがFacebookで調べたところ、メッテさんはわたしたちが訪れる3日前に、ライブラリーを訪れていたらしい。
クリスティーナは日本に3年くらい住んでいるけど日本語が流暢ではなく、会話は7割くらいが英語だったかな。英語はとても速くて流暢なので、わたしには聞き取れない・理解できない部分も多々あった。
スピーキングもいつものレッスンとは違って面と向かって話すわけではないし、すべてが即興だし、改めて地道な練習が必要だと思い知った。
ライブラリーを出てから、ぶらぶら歩いて公園に行ったり、ずっと行ってみたかった「cafe GOTO」やラーメン屋「メルシー」に行ったり。こんなふうに友だちと過ごすのは本当に久しぶり。
ライブラリーは完全予約制で1時間30分しかいられないけど、日がな一日過ごしたいなと思うほど面白そうな本がいっぱいあった。
あとスタッフさんがすっごくキビキビとして頭が良さそうで、外国人にも英語で対応していて、いい仕事だなぁ。。と。コロナが収束したら世界中からファンが集まる場所になるんだろうなぁ。
また機会があれば、ぜひ行きたい。