【ネタバレ注意】「カメラを止めるな!」。原案となった舞台も観ている私の感想。
話題の映画『カメラを止めるな!』観てきました。
面白かったです♪
映画を観ていて、オヤ?と途中で思ったのです、数年前に観たあの舞台と設定すごく似てる!って。
映画を観終わって調べたら、やはり!この映画の原案となったのは、その舞台だったのです!
(もうちょっと下のほうの行で書きますが、気になるかたはTwitterなどで「カメラを止めるな!」「原案」と検索してみてください。すぐ出てくるはずです)。
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以下はいろいろネタバレになりますので、映画をまだ観ていない人は、読まないでください。
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私、『カメラを止めるな!』の原案舞台の演出家さん(和田亮一くん)と知り合いだったこともあり、初演のゲネを観に行きました。
当時のブログがこちら(黄色い Tシャツが演出の和田くん(当時25歳くらい))↓
ものすごく面白くて、また観たい!と思い、でもスケジュールが合わなくて。DVDないの?と聞いたら出さないということらしく、すごく残念がって家に帰ったのをよく覚えています。
舞台の脚本を書いたのは荒木駿さんという男性(先日間違えて女性と書いちゃったので修正します。失礼しました)。
演出の和田亮一くんはこちら。いろいろなことを手がけるやり手な男子です。確か和田くんが原案で荒木くんが脚本という形で作られていたはずです。
ご覧になったように2人とも若いです!と言っても和田くんは今はもう32歳ですね。その劇をやってた当時は25歳くらいだったんです。
上演したのは劇団PEACEというところで、今も活動しているかは定かではないんですが、若いからこそ思い切ったことをしていました。
舞台のタイトルは『GHOST IN THE BOX!!』。
廃墟の中で、惨劇が立て続けに起きる!というホラーコメディです。
何しろ舞台なので、映画とはまたちょっと違います。お化け屋敷の裏側を見た、というようなイメージが映画よりも強かったと思います。
舞台も映画も含め、このお話がとても斬新だったのは、ホラーとコメディーと謎解きを掛け合わせたというところ!
もう、それに尽きると思います。
怖い×面白い×そうだったのか!
この3つが見事に重なった稀有な造りとなっているので、1回みたら3度くらいオイシイのです。
当時の上演記録がこちら
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こういうスタイルの作品をお好みのかたには、ぜひ、こちらの映画もご覧いただけたらと思います。
練りに練られた脚本・・・本当に、すごい! 私も脚本を書くので、本当に勉強になります。
↑監督は、三谷幸喜さんです。
↑監督は、内田けんじさんです。
どちらもレンタルDVD屋さんにもあると思います。
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原案の舞台は、上野ストアハウスという100人も入らないような小さな劇場で上演されました。当時からリピーターがすごく、千秋楽はもうぎゅうぎゅう詰めだったとか。
ゲネで観た時の、劇場いっぱいに張り詰めた空気や、みんなが一つになって笑った空気。
本当に楽しく、幸せなものでした。
小劇場なので、再演を含めても2000人も観てはいないのではないでしょうか。
その2000人ほどの中に『カメラを止めるな!』の関係者さんがいたというのは、本当にすごい奇跡だなと思うんです。
あの面白さが全国に広がってたくさんの人が観て笑っているのは、当時私もまた観たい!と願った一人として、すごく嬉しいことです。そして、若い彼らが作った新しいカタチのエンタメが受け入れられたこともとても嬉しいです。
小劇場にはまだまだたくさん、もっと広まって欲しい!と思う面白い舞台があるんです。コンテンツ不足と言われる世の中ですが、これを機会に多くのかたが映画原作などの候補探しに小劇場にも足をお運びいただけたら、とてもうれしいなと思っています。私が原作&脚本の舞台『男おいらん』も是非多くの人に観ていただきたいな〜。
『カメラを止めるな!』原案の舞台『GHOST IN THE BOX!!』も、ほんっとうに面白かったので、この機会に、ぜひ!!!
舞台の再演をお願いしたいです!!!
<<追記>>
『カメラを止めるな!』監督の上田慎一郎さんが舞台について語っているインタビューを見つけたので追記しておきます。