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真菰で何を作る?

こんにちは、こあらです🐨
今日は商品開発について綴りたいと思います。

みなさんは真菰(まこも)の商品と聞いて、何を思い浮かべますか?
秋に採れるマコモダケを連想した方もいれば、真菰茶を思い浮かべた方もいるでしょうか。

私が来年に開業予定のまこあらファームでは、真菰茶をメイン商品として販売予定なのですが、それだけでなく様々な真菰商品を作ってみたいと考えています。

真菰の石鹸や真菰の枕、お香やアクセサリーなど、色々と夢は膨らむのですが…
何を作るにしても、まずは販売前に試作と検証が必要不可欠です。

そこで私は、自分の保有する田んぼがない今年の内は、お知り合いの真菰農家さんから真菰の葉を買い取り、様々な商品開発の試作用に活用をさせて頂くことにしました。

◆試作と検証の開始


いざ試作品を作り始めてみると、全てが予想以上に手間がかかることが分かってきました。

まず真菰茶を作るためには、刈り取った真菰を室内で干し、乾燥後に葉を細かく切る必要があります。私ははじめ、この茶葉をカットする作業をハサミで手作業で行いました✂️

すると100gの茶葉をカットするのに1時間もかかってしまいました。
乾燥した茶葉は軽いので、切っても切ってもgが増えていかないのです。
仮にお茶を30gで販売するとしたら、1時間で3袋分しかカットできない事になってしまいます。

しかもこの作業を何時間も続けていたら、確実に手が腱鞘炎になります。
これはマズい…と思い、何名かの真菰農家さんにアドバイスを頂いたところ、多くの真菰農家さんが押切機という藁を切る器具を使って真菰をカットしている事が判明しました。

すぐに購入した押切機

押切機を導入したことで、複数本の葉を同時にカットすることが可能になり、随分と作業効率が上がり、手の負担もかなり解消されました。

さて次に壁にぶつかったのは真菰のお香です。
葉をお香にするためには細かく砕かなければいけないため、最初私は家庭用の小さな粉末機を購入しました。
ところが家庭用の小さな粉末機では真菰の繊維がたくさん残ってしまい、お香にするには粉砕が不十分であることが分かりました。

試作1回目の真菰のお香

繊維が大きすぎると見た目も悪いし、お香を焚いた際にすぐに燃え尽きてしまいます。
じっくりジワジワと燃焼するように、もっと繊維を細かく粉砕する必要があります。

何かいい粉砕機はないだろうか…と、またまたお知り合いの真菰農家さんに助言を頂いたところ、おすすめの業務用粉末機を教えて頂くことができました。

粉末機で細かくなった茶葉

この粉末機、商品説明には茶葉の粉末は1分程度で可能との事でしたが…
真菰は繊維が多いためか粉末になるまで10分ほどかかりました💦

そして10分も運転をすると、1分おきくらいに休憩を挟みつつ動かしていても、粉末機本体はとても熱を持ちます。
なので、大量に粉末を1度に作るのはなかなか難しいことが分かりました。
少量ずつ、コツコツ粉末にしていくしかなさそうです。

ですが粉末にした真菰の味と香りはとても良く、口にするのに問題ない出来栄えに加工はできました。
真菰のお香だけでなく、お抹茶のように食品への活用もできそうです。
課題はあれど、1つ前進できました。

微粉末にした事でお香の形に近づきました

こうして、真菰茶やお香の試作をひとまず始めることができました。
今後は枕やアクセサリー、しめ縄飾りなど、さらにたくさんの商品の試作と検証をしていきます。

まだ商品化できるかは分かりませんが、水蒸気蒸留器で真菰のハーブウォーターも作ってみています。

水蒸気蒸留器で実験中

もし、こんな真菰商品がほしい!というご意見があれば是非教えてください✨

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました🌸
応援のほど、どうぞ宜しくお願い致します
🙇🏻‍♀️

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