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日本の田んぼは10年後どうなる?

こんばんは、こあらです🐨
もうすぐ11月23日、新嘗祭の日ですね🌾

今年は令和の米騒動があり、お米不足&価格上昇で困ったご家庭も多かったと思います。
日本のお米事情は今後どうなるのか…?

本日は、私が住んでいる愛知県瀬戸市の田んぼについて綴りたいと思います。

瀬戸市の耕作放棄地の田んぼ

私は来春からイネ科の真菰(まこも)という植物を栽培するために、瀬戸市内で耕作放棄地となっている田んぼ2区画を借りることにしました。

借りた場所は瀬戸市上半田川地区の市街化調整区域となっている田んぼで、山に囲まれ棚田が一面に広がっている美しい場所です。

しかしながらこの地域は住民の高齢化が進んでおり、棚田を管理している方々の多くが70代〜80代です。
田んぼの後継ぎもなく、おじいさん達が先の田んぼの管理に不安を感じながら必死でお米を育てているのです。

市街化調整区域となっている田んぼは、都市計画法により田んぼを宅地に転用したり、ソーラーパネルを設置したりできないようになっています。
これは農地を守るために作られたもので、この法律がないと国内の農地がどんどん宅地に変えられてしまい、農地も農家さんも減ってしまいます。

美しき棚田
しかし後継ぎ候補はいません。

先日私はこの地域の会議に出席させて頂き、「10年後の田んぼの管理は誰がどうしていくのか」という議題の話し合いに参加させて頂きました。

この地域で現在田んぼを管理している農家さんと、市役所の職員さん数名、それから地元のJAの職員さんや農業委員さんと私で会議は行われました。

会議で明るみなったのは、広大な数の田んぼ及び畑のほとんどが、後継ぎ候補が全くいないということでした。
そして苦肉の策で、市役所の方はこの地域にお住まいではない方お一人に大半の田んぼを任せようとしていることでした。
しかもその方は会議に出席していません。

1人で4町歩以上は無理だろ…

とその場にいた多くの方が思ったに違いありません。ですが、他に良い代案を出すこともできず皆が困った顔で沈黙していました。

そして、つい最近この地域の田んぼを借りる事になった私にも「もっと借りる田んぼを増やしませんか?」との打診がありました。

私自身も、この地域のためになる事はできるだけ協力したいし貢献したいという思いがあります。
しかし、まだ真菰を田んぼで栽培したことがない現時点では、安易に圃場の拡張を承諾することはできません。

初年度の様子を見て考えます…

という歯切れの悪いお返事しか、残念ながらできませんでした。
その後、自宅に帰り色々と考え、初年度の真菰の栽培状況を見て、余裕があれば次年度以降に真菰以外の作物を栽培してみるのは可能かな…?
という考えに至りました。

真菰の葉の刈り取りは6月〜10月下旬頃までなので、その期間とは重ならない時期に収穫する植物であれば栽培する余裕が持てるかもしれません。
真菰は基本手作業ですから、現時点で2反近くある圃場をさらに拡張するのは手に負えなくなる可能性が大です。

秋冬に収穫する綿花であったり、春秋に収穫のベチバーならいけるか…?などと、色々と考えを巡らせました。

そして今後何より大切なのは、私が田んぼで農業体験を開き、たくさんの方にこの地域の現状を知ってもらうと同時に、農業に興味を持ってもらうことだと確信しました。

私が農業未経験にも関わらず突然30代になってから農家を目指し始めたのを見て、「私もやってみたい!」と思って下さる方が1人でも増えたらうれしいなと思います。

そして、今このnoteを読んで下さっている読者の皆様にも、ひょっとしたらこの日記の内容が農業に興味を持つきっかけを与えられるかもしれません。

私が住んでいる瀬戸市だけでなく、全国各地に同じような問題を抱えている地域がたくさんありますから、読者さん各々のお住まいの地域の田んぼや畑に意識が向くきっかけになれば、それで良いと思います。

日本の未来を作っていくのは私たちです。
この素晴らしい日本の自然と文化をみんなで守っていけたらと思います。

お米もいずれ学びたいです。

最後までお読み頂きありがとうございました🌸
応援のほど、どうぞ宜しくお願いいたします
🙇🏻‍♀️

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