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【Sorcery TCG】ゲーム紹介



はじめに

 すでに何本かソーサリーについての記事を書いていますが、そもそもソーサリーについての紹介をしていなかったなと思い至ったので、今回はソーサリーTCGの紹介を書いてみました。

 これを書いている2024年12月現在、ソーサリーは英語版のみ展開されているため、用語は原則英語そのままで記載しています。
 また、引用したカード画像は https://curiosa.io/ からお借りしました。



ソーサリーTCG とは

 正式名称はSorcery: Contested Realm といい、ニュージーランドのErik's Curiosa が製作、販売しているカードゲームです。
 縦4マス横5マスのRealm(領域)を舞台に、プレイヤー自身が魔法使いとなってその世界に降り立ち、site を設置して領土を広げ、自分の領土に配下となるminion を召喚したり様々なmagic を駆使して相手を倒す、というゲームです。
 領域内でプレイヤーの分身であるAvatar やminion を動かして相手を追い詰めたり、強力なmagic で不利な盤面をひっくり返したりと、ボードゲーム的な楽しさもあるカードゲームです。

プレイ終盤になると敵味方入り乱れての攻防が繰り広げられる

 ソーサリーは、2022年3月にキックスターターでファンドを募り、支援者6456人、総額400万ドルを越える資金を得て製作、2023年6月にKS限定版であるアルファ版が発表されました。
 その後、2023年11月に通常流通版であるベータ版が発売され、2024年10月にはアーサー王物語をテーマとしたArthurian Legends が発売されています。

Beta
Arthurian Legends 

カード紹介

 ソーサリーには大きく分けてAvatar、Minion、Magic、Aura、Artifact、Site の6種類のカードがあります。

Avatar
 
領域に降り立つプレイヤーの分身。
 2024年12月現在20種類あり、それぞれが固有の能力を持っています。

四大元素(Earth、Fire、Water、Air)を体現したAvatar 。
アルファ版にしか入っていないので非常に貴重。
ベータ版の四大元素Avatar。
アルファ版から能力が変更されている

Minion
 
プレイヤーの手足となり戦う生き物たちです。
 相手のAvatar やminion に攻撃したり、Avatar への攻撃をブロックしたり、相手のsite を攻撃したりと領域内を動き回ります。

右上にパワーが書いてあるのがminion
Arthurian Legends では攻撃力と防御力が分かれたminion が登場

Magic
 
使い切りの魔法です。
 回復したり相手のminion を除去したり直接ダメージを与えたり、効果は様々。

埋めたり沈めたり雷を落としたり隕石を落としたり

Aura
 
唱えたあとも領域に残り効果を発揮し続ける魔法です。
 aura は通常4つのマスにまたがるように設置され、4マスすべてに効果を及ぼします。

特定のエレメントのminion を強化したりsite を水没させたり範囲内にランダムでダメージを与えたり

Artifact 
 様々な魔法の道具です。
 Avatar やminion が持つことができる武器(weapon)や道具(relic)のほか、site に設置して効果を発揮するmonument や、minion のように自立して行動するautomaton があります。

持っているとマナとエレメントが出るソーサリー版MOX
monument は大きすぎて手に持てないので地面に設置する
Artifact だが右上にパワーが書いてあるのがautomaton 

Site
 
領域内でのプレイヤーの領土です。
 設置した自分のsite からマナとエレメントを得てminion やmagic をプレイします。

各エレメントの基本的なsite

ソーサリーの魅力

1.美しいアート
 まずはなんといってもこれ。
 Drew TuckerやMelissa A. Benson、Liz DanforthといったMtG黎明期を支えたアーティストたちのイラストがフレームレスで堪能できます。

このあたりのイラストが好きな方、絶対に刺さります
上記3人のアーティストのイラスト

2.フレーバーに富んだゲーム性
 ソーサリーのカードは効果がフレーバーと結び付いていて、テキストを読むだけで使ってみたくなるカードがたくさんあります。
 たとえばこのカード。

 直線上にいるAvatar やminion をすべて巻き込んで領域の端まで転がり、巻き込んだ人数分のダメージを全員に与えるというmagic ですが、雪玉がまわりを巻き込んでどんどん大きくなりながら転がっていく様子を表現していてとても好きなカードです。

 また、ソーサリーの領域には地上と地中(水中)の概念があり、特別な能力を持たないminion は地上以外では生きられません。
 それを利用して、死んだときに爆発してまわりに3点のダメージを与えるこのスカラベ、相手のスカラベを倒したいけど爆発されたら嫌だな、というときは地下に埋めてしまえば爆発は地下で起こるので、地上の生き物には影響がなくなります。

 このようにカードの効果をイメージしながらプレイするのが楽しいカードゲームです。

3.1年に1セットの発売頻度 
 ソーサリーの開発元であるErik's Curiosa は、ソーサリーの新セットの発売を1年に1セットにすると発表しています。
 そのため、新しいカードの追加による環境の変化が緩やかで、手持ちのカードでじっくりと遊ぶことができます。
 1年かけてゆっくりカードを集められるのも魅力です。
 また、その分、新セット発売のときは大変盛り上がります。
 10月のArthurian Legends 発売の際には、日本でも発売直後の日曜にプレイヤーが集まってBOX開封会+シールド戦のプレイ会が行われ、8人のプレイヤーが集まりました。

4.レアリティによるデッキ投入可能枚数の制限
 ソーサリーにはレア度の高い順にUnique、Elite、Exceptional、Ordinary の4種類のレアリティがあり、このレアリティがデッキに入れられる枚数と結び付いています。
 一番レアリティの低いOrdinary は4枚まで入れられますが、Exceptional は3枚、Elite は2枚、Unique は1枚という風にレアリティが上がるにつれて入れられる枚数が少なくなります。
 Unique のカードは効果が強力なものも多いのですが、デッキに1枚しか入れられず、試合中一度も引かないこともしょっちゅうです。
 そのため、同じデッキを使っていても再現性が高くなく、毎回違うプレイ体験ができるのがソーサリーの魅力の1つです。
 レアリティの高い高額なカードを何枚も揃える必要がないというのも、お財布に優しくて好きなポイントです。


おわりに

 ソーサリーのざっくりとした紹介を書いてみました。
 簡単なルール説明も余裕があれば書いてみたいと思っています。
 つたない説明でしたが、ソーサリーに興味をもってくれる方がいれば嬉しいです。


【宣伝】毎週水曜にプレイ会があります!

 毎週水曜の19時から、新橋のFellows GAME CAFE & BAL さんで平日フリー対戦会があり、私も毎週参加しています。
 19時開始とはなっていますが、パックを剥きつつお喋りしたり、人数が集まれば対戦したりとカジュアルな雰囲気のプレイ会です。
 お店には構築済みデッキも置いてあり、ティーチングできる店員さんもいらっしゃいます。
 もちろん自分がいれば解説もできますので、ぜひ一緒に遊びましょう!
 ご参加お待ちしています😊

みかん


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