自宅療養 2017年11月~
リハビリ病院を退院したならば、急性期をすごしたQ病院へ外来受診にいくこと、とは、転院のさいに言われていたことでした。
退院してからは、ほぼ家ですごしていたけれど、スーパーへ買い物いったりはしていました。
のんびり歩いて。これもリハビリよね、と自分にいいきかせ。
ただ、入院中、一時期の記憶がない、というところがとっても気にかかっていて、
もし、帰り道がわからなくなったらどうしよう、とか、そういう不安が大きくありました。
記憶する訓練?のつもりか、スマホのメモアプリには、出かけた時間、行く先、帰宅時間、購入したもの、食べたものなどこまかく入力し、
ひとつのことをていねいに、とこころがけ行動していました。
1回のおでかけに向かう先は1軒。用事は、ひとつ、と。
あれこれ一度にすませてしまうには、自信がありませんでした。
買い物も、父といっしょにでかけていました。
12月6日。Q病院ノーゲ科外来。
不安になっていたことを担当医に話す。
「道がわからなくなったら、、と思うとこわい」ということを。
そしたら、
「いまは、そんなことないんでしょ?忘れてないんでしょ?だったら大丈夫だよ」
と、あっさり言われました。
あぁ、この言葉が欲しかったんだな。
自分で、大丈夫、とは思ってはいても、
専門の、お医者さんからの、この言葉に、安心しました。
お医者さんに、大丈夫、っていってほしかった。
家での生活は、ふつうに過ごしていたけれど、
仕事をする、とか、お茶のお稽古をする、とかは、もう無理。
そう思っていて、
お茶のお道具は、親しくさせてもらっている茶道具やさんにひきとってもらいました。風炉、釜、お棚、茶壷、水指、棗など。
お茶碗は、残しました。
もう使うことがないのであれば、中古茶道具として、どなたかがまた使ってくれたら、、と思ったのです。
そのときは、気弱になっていて、先のことが考えられなかったんです。
今現在?
えぇ、棗は残しておけばよかったぁぁぁぁ、、、、ってちょっと思っています。
お道具やさんが引き取るには困る、、というものは、お茶の先生になるべくお稽古中だったひとにお譲りしました。
補修などは自分でやってね、っていう感じで。
いま、きれいに補修されてお稽古につかってもらえているようでうれしいです。
2017年、年の瀬。
退院してから、年賀状やお正月の準備などとすることがあり、それがリハビリとなったかもしれません。
だんだんとひとりで出かけたり、ひとりでできることも増えていきました。
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