パラレルキャリア・副業の始め方
皆さん、こんにちは!ニットのコザワです。いかがお過ごしですか?緊急事態宣言4回目が出てしまって、また長引く自粛生活…。早くコロナが終息しないかな、、、と思って止みません(´;ω;`)ウゥゥ
ニットの新しい挑戦
ニットは7月が期初でして、企業理念・バリューの刷新やコーポレートサイトのリニューアルを行いました。是非ご覧くださいませ。
さて。では、そろそろ本題へ。本日は、パラレルキャリア・副業について、書いていこうと思います。「副業をやってみたいけど、どうやったら出来るかな?」「そろそろ副業解禁にしたいけど、デメリットって?」などということの参考にしてください♪
世の中の変化
いきなり衝撃的な数字を出してしまって、すみません。今や、VUCAと言われる不透明な時代。大企業でも倒産したり、終身雇用が崩壊したりと【入社したら一生安泰】ということはあり得ない時代になりました。コロナで、更にこの勢いは加速化したとも言えます。ただ一方で、人生100年時代、とも言われています。寿命はどんどん伸びており、超高齢化社会もすぐそこまで迫っています。
企業と個人の関係性
▼組織の多様化
労働人口が減少していく中で、組織も多様化していき、様々な雇用形態の人が混在している組織(雇用形態、時間、副業、職種、年齢…等々)を作っていくことが重要になると思っています。
例えば、以下の図。
・雇用契約を結んでいるのは、経営幹部だけ
・PMは外部のその道のスペシャリスト
・1部署は全て外注スペシャリスト
・社員は全員副業を実施
・アシスタントは全てアウトソーシングかRPA化
おそらく、こんな組織も当たり前になるだろうと思います。その時に大事なのは、事業戦略に紐づく【組織戦略】。ここの設計が、これまで以上に難易度が上がると思っています。人口減少=労働力が減少する日本において、どういう組織構造にしていくか?ということを柔軟に考えられることこそ、事業存続に大きな影響を与えると思います。
▼企業と個人の関係性
これまでは【雇ってもらう】というような企業が上で個人が下、という上下関係があったかと思いますが、これからは、お互いに、選び選ばれる時代になる。これを見据えて、個人も力を付けながら、自分をアピールしていくこともとても重要になってきますね。
▼非連続的な仕事の進め方
フリーランスや副業の概念が広がっていくと、「〇〇プロジェクト」が立ち上がったら、賛同したその道のプロたちが集まって、決まった期間、共に仕事をし、終わったら解散。先ほどの組織の一番右のチームが消滅するイメージ。
そういう働き方も増えるかもしれないですね。本当に、こうしてみると、一人ひとりが、自分の得意を言語化することはとても大事だな、と感じます。「仕事は実績とネットワーク」が重要になってきますね。
個人・企業では何が必要か?
▼個人
企業の中でのパフォーマンスを出すことももちろん大事ですが、一人ひとりが雇用の形に甘えるのではなく、
個人で稼げるスキルを身に着けていかなければならない。また、自分で自分のキャリアをつくっていかなければいけない。
と思うのです。
▼企業
また一方で、企業としては、こんな時代の中で、長期的な経営戦略を立てるのが難しい。また労働力が減少していく中、優秀な人材を囲いこみ続けることも困難になっていきます。だからこそ、正社員で雇うのではなく、フリーランスによるプロジェクト単位での関わりなど、流動的に人材を確保していかなければならないとも思うのです。
場所・時間・雇用形態などの制限にとらわれず、個人が自らのキャリアを選択できるように、スキルを活かした仕事が出来る場を提供していかなければならない。
パラレルキャリアとは?
P・Fドラッカーさんが『明日を支配するもの』で紹介した考えで、『本業を持ちながら、第二の活動をすること』という風にまとめています。第二の活動の定義は緩く、ボランティア活動など非営利団体への参加や別企業への就職、自営業の開始など幅広い活動を総括しています。
例)
・海外青年協力隊として、ボランティア活動
・夢だった小説家への挑戦
・海が見えるカフェをオープン etc
パラレルワーク(≒副業・複業)とは?
同時並行で様々な仕事をすること=副業・複業のことだと言われています。
▼副業:
本業がある上でもつサブの仕事という意味。小遣い稼ぎで実施している人も多い。
▼複業:
いくつかの業務に優先順位がない状態で取り組むこと。インプットやスキルアップ、人脈形成などにおいて相乗効果。
▼兼業:
いくつかの仕事と兼ねるという意味。兼業農家といった表現が以前からあるように、全く違う職種を同時並行する際に「兼業」を使う場合に使われます。
コロナをきっかけに、【副業】にチャレンジする人が、本当に増えてきましたよね。それは、キャリアを豊かにする上で、とても素晴らしいことだなと感じます。
まとめると、以下のようなイメージですね。
副業の実態
エン・ジャパン調べ「パラレルキャリア」についてアンケート673名回答による【どのような働き方をしたいですか?】という質問には、58%の人が、副業を実践したい、と言っています。
【経済的理由】
•家族に楽をさせる、やりたい事をやらせてあげるには今以上の収入が必要。(36歳/男性)
•本業がいつどうなるのか安心していられないので、老後の資金を得ておきたい。(41歳/男性)
•非正規なので収入が圧倒的に少ないが、週の半分は仕事が無くて時間があるから。(49歳/男性)
【スキルアップ】
•仕事によって人生を充実させたいと考えており、よりたくさんの経験を積めると思うから。(38歳/女性)
•自分の選択肢や可能性を確保しておきたいから。(38歳/男性)
•本業だけでは埋められないキャリア不足を補いたいので。(40歳/男性)
•本業の範疇で仕事の幅を広げるには限界があるため。(47歳/女性)
やはり本業だけでは、経済的・スキル的に不安だ、という回答が多いですね。それは非常によく分かります。
更には、パラレルキャリアが、仕事で役に立ったことはありますか?という質問に対しては、70%の人が役に立っている、という実態。
副業が注目されるようになった背景
▼個人にとって
一昔前まで50年とい企業寿命が短命化しており、今や25年以下だと言われいます。大企業でも経営破綻するかもしれない時代です。終身雇用や年功序列などの実質的破綻によって、日本型雇用システムは機能しなくなり、自分の人生設計に対する責任が以前に比べて大きくなっています。その結果、定年まで同じ職場で働きたいと願っても、定年前に企業寿命が訪れてしまう可能性が高く、その時に路頭に迷うことのないように、個人としては、第二、第三の活動を始めておくことも重要になってきます。
▼企業にとって
「どのように生きるべきなのか」という人生における命題に向き合う人が増え、様々なライフスタイルが誕生。副業や自分らしい生き方・働き方を尊重することで、少しでも、会社へのマインドシェアを持ってもらえるか、ということがとても重要。副業NGと言っている時点で、逆に、会社を辞める引き金になり得てしまう、という怖さもはらんでいます。
副業のメリット(個人)
▼人脈が広がる
パラレルキャリアとして活動する過程で、本業では関わる機会のなかった様々な人々と出会うことにより、新しい人脈を形成することが可能となります。人脈は講習などで取得できる知識などと違い、「個」の時代に突入する上で、とても価値のある資産。人脈はビジネスチャンスや利益を生み出してくれることもあり、また、社員の人脈が広がるということは、企業側にとってもメリットでもあると言えますね。
▼多様な物事の見方が養われる
変化の少ない日々の業務の中では物事に対する固定概念がつきやすくなってしまいますが、副業によって様々な人と関わりを持つ中で、個性的な価値観を持つ人物や、大きな苦難を乗り越えた人物に出会える可能性が生まれ、意識改革や視野の拡大へと繋がることもあります。また、柔軟な発想力は本業においても効果を発揮し、企業側に大きな利益をもたらすことになり得ると思います。
▼リスクなく転職できる
これまでの転職は、A社100%→B社100%という転職のスタイルがほとんででしたが、A社80%→B社20%とB社の仕事を副業という形で試してみて、「違うな」と思えば、B社への転職は辞めれば良い。ニットに転職してくる人も、このスタイルで転職してくれる人も結構います。
▼その他のメリット
・お小遣いを稼ぐことができる
・実力を試すことが出来る
・コスト意識が身に付く
・タイムマネジメント力が向上する 等
副業のデメリット(個人)
▼本業に支障が出てしまう
パラレルキャリアを実施することにより心身共に大きな負担がかかります。どうしても本業の時間外での仕事となるため、夜中や土日での作業が増えたりして、社員が体調管理やタスク管理を怠ってしまい、本業に対して支障が出てしまうこともあります。副業を行うことは自己管理能力やタイムマネジメントを身に付ける実践的方法として有力ですが、慣れるまでの間はトラブルの原因にもなりうることをしっかりと理解しておく必要があります。
副業を解禁するデメリット(企業)
▼人材の流出
企業が副業解禁しない一番の理由は、コレではないでしょうか?社員が、多くの出会いと発見から刺激を受けることによって、社員の成長を期待することのできる副業という道ですが、本業外の活動が軌道に乗ることによって、
本業を退職して本格的に活動することを検討し始める社員が出てくることも予測されます。
また、副業先で経験を重ねる中で、本業よりも自分に向いているのではないだろうかという思いが頭をよぎることもあるというのが往々にして想像できます。
▼就業規則の変更
これまで副業を認めていなかった企業が、この解禁を導入するにあたって、様々なトラブルを避けるためにも、就業規則において正しく線引きを行う必要があります。
例えば、
・同業他社での副業NG
・週当たり上限●時間 等
企業外活動という特性から企業内での育成コストが発生しない副業ですが、就業規則の変更や周知の徹底がなかなかスムーズにいかない場合もあります。
これらのことを考えねばならないのは【人事】の皆様。副業解禁にするメリットは理解できるものの、その制度設計は骨が折れるし、副業解禁後の人材流出の恐怖感にも苛まれるし、ということは非常に共感します。
副業を認めるメリット(企業)
「優秀な社員に会社へのロイヤリティを持ってほしい」と思うのは、どこの会社でもそうですよね。それであれば、【社員の自分らしい生き方・働き方の選択を応援する】という組織文化を形成し、多様性を認めていくことが大事なのではないでしょうか?と思うのです。
副業NG、トップダウン、細かいマニュアル、監視体制…など、会社がルールを設ければ設けるほど、社員の当事者意識は醸成されず、指示待ち人間になり、視野は狭くなっていく。更に、優秀な人材は、会社への将来性が見えず、上司を尊敬できず、辞めていく。どんどん自由度の高い会社も増えている中で、そういう組織の在り方では、事業存続も難しくなっていくようにすら感じます。
もちろん、ある一定の規律やルールは事業運営上、必要です。しかし、根底に一人ひとりの生き方・働き方を尊重した多様性の元に、ある程度の自由さがあることで、自立的に成果を出してもらえる組織こそ、強いと言えるのではないでしょうか?
社員が副業を通じて、人脈が広がったことによって、新たな顧客を創出してくれるかもしれない。また、多様な物事の見方が養われることで、柔軟な発想力が身に付き、本業においても効果を発揮し、企業においても、イノベーションが生まれるかもしれない。
そういった可能性に賭けてみる、ということが必要なのではないかな?と思うのです。
パラレルキャリア&パラレルワークの創り方
パラレルキャリアは、もはや、エイヤーですw
というのは冗談ですが、今の延長ではない人生の選択をする、というのは、並大抵の覚悟では難しいとすら感じます。ただ、そこには【夢】という青臭さと勢いで、はじめてしまう、という感じかなとすら思います。よく、「なんでベリーズへ行ったの?」と聞かれますが、「興味の極みです」と答えています。そんなもんだと思います。命さえあれば、何でもできる。
更に、どのようにパラレルワーク=副業を始めると良いのか?ということもお話したいと思います。
▼副業先を選ぶ上で、大事なこと
①本業との相乗効果
②圧倒的な趣味
目的を学びの要素(本業との相乗効果)に置くのか、遊びの要素(圧倒的な趣味)に置くのか、というこのどちらかかな、と思います。お金稼ぎだけだと、どうしても苦しくなって、続かない…というのが私の持論です。
最近では、副業専用の求人サイトも出てきていますし、不安だったら人づてで始めてみる、というのも良いかと思います。
ちなみに私も現在、3足の草鞋を履いています。おおよそ、ニットの仕事が90%、大学講師が8%、Belizeが2%って感じで、ニットがほとんどです。
私はそこまで器用なタイプではないので、複業といえるほどの働き方は難しいな、と感じているのですが、それでもこの3つのことをやっているのは、とても人生を豊かにしてくれていると感じます。
・大学講師:(本業との相乗効果)就活トレンド+今どきの学生の感覚を知ることが出来ます
・Belize:(趣味)旅行の行程を考えることは楽しいですし、知らない国を知ってもらえることもワクワクします
最後に
副業は、あくまでも「副」。もちろん社会人ですから、副業とはいえ、責任感は必要ですが、そんなに構えることなく、少しでも興味のあることは、始めてみたら良いのではないかな?と思います。
ニットでも、副業で働いてくださる方、絶賛大募集中です!全然人手が足りておりません!
少しでも興味ある!という方は、ご一報くださいませ(^^)/
では、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
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