人間観察2️⃣

キャバで働いていた時代の話

「あっ、この人今嘘ついてるな。」
直感というより目線とか雰囲気を纏っている。
もじもじ、目そらし、腕組み、目をじっと見てると
大体空気で理解する。

故人と嘘はついちゃダメだよって約束をして
人間関係の大事な所では嘘をついてこなかった。
夜職してたときも大概嘘を付く習慣がなかったから
取り繕ってまでお客さんを呼ぼうとはしなかった。
嘘をつけばいいところで嘘を付くことができないのは
夜の仕事ではハンデになると思う。

信頼関係もないうちにこういうのが好きなんでしょ?感は
警戒されてしまうし、相手も遊びに慣れているから
会話の中で前に話したことで自分にも興味を持てそうな事や
その時の会話内容を覚えて次回来店した際に「自分」から
覚えてる~!調べたんだよねえってお話すると
相手も楽しいし自分が調べた以上の事を教えてくれる。
知らない事が好きな自分にはギブアンドテイクだった。
でも、キャッチが質の悪い客を連れてくるときは
ただただ暴言が言いたいだけの人もいる。
「若いうちだけだよこんなことできるの」
そうでもしないと自分の不満も八つ当たりする事のできない
孤独感がひしひしと伝わってくる、まあ酒の場で話す言葉なんて
余計なお世話でしかないので「今だけだからね~」って
ヤバいヤツのフリーで入ったらとりあえず聞く体制をする。
でも暴言が止まらなかったら何か嫌なことがあったのかなって
よく聞いてた。「何がわかるんだよ」って言いながらも
彼らの孤独は自己肯定感だったりただ単に機嫌が悪いだけで
長続きするわけじゃない。安心感があればいいだけ。

感情労働は休みがない。
今でこそP活なるものができたけどあれは別物だと思う。
だって商品としてしか見られてなかったり若い頃に満足させて
ポイされる前には依存させたり店やめさせたり。
社会の厳しさを教えるならそこじゃないんだよね。
スッて一度あって消えるぐらい。
それ以上でも以下でもない。でないと搾取される側に
半々でなるんじゃないかな。
自分がなめられてても反論だけはしよう。
貴方の価値はそれ以上だよ。
金でしかものを語れない相手は結局結婚焦り始めて
若い子にいくけどお金だけじゃだめなんだよ。
付き合う工程もなにもかもお金で思い出が変えないように
信頼されてるのは貢ぐ側じゃなくてお金なんだよ。
それを理解したうえでやるには文句もでないけど
下手な嘘はどっちも傷つくことになるんだから
自分に対する損得勘定もなにも大事にしてくれって
思っているのであった

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