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未経験から制作会社へ転職 -ディレクターの1年振り返り-
こんにちは
今回は制作会社に転職してみてリアルに
感じる部分を書いていきたいと思います。
1年と少ししか経過していないので、
まだ業界自体駆け出しの身ですが
これから転職を考えている方の参考になれば幸いです!
1.異業種からの転職
デジハリに半年間デザインと実装まわりの勉強をして、それなりに基礎は身につけられたと思っていましたが、実際に転職して現場で働くと「仕事ができる」ではなく「仕事ができる準備が揃った」であり結構スキル不足だまなと気付きました。
これまでの社会人経験もあり、0からのスタートとはいきませんが、構成を引くのも企画を立てるもの何もかも初めての中で「何をしたい?」「どうしたい?」という問いがとても難しかったです。
また、制作会社なのでインハウスとは異なり、自社のペースで案件を進められず、クライアントのスケジュールに合わせながら進行していかなくてはなりません。急がれている人、なかなか確認してくれない人、代理店、直接のクライアントなど本当に幅広い案件が行き交い、嵐のように過ぎ去っています。
前の職場でも日々売り上げに追われて毎日が忙しなく過ぎ去っていましたが、1日の流れは自分で決められたし営業時間外になるとクロージングの作業をしてみんなで退社できました。
しかし今は、人によって作業スピードも異なり、それを誰かが巻き取るというよりは、その人がやりきる風習のためディレクターである私たちは彼ら彼女らのデザインや実装のあがりを待ち続けなくてはなりません。
あるいは、クライアントからの要望にも応えなくてはなりません。
転職して思ったこと、人はいいけど自分主義な人が多いのかなということです。
2.意外と働き方は○○なのかも
面接を受けた際に「しんどくても頑張れますか」と聞かれました。
当時はアラサーの私に何を聞いているんだろうと思ってたし、精神的なしんどさだと考えていました。
けれど実際は精神面ではなく、労働時間面が大きかったです。(私の場合)
精神的にしんどいことは、ほとんどなく、理不尽に怒られたり、折り合いがつかない同僚や上司もまわりにはいません。
とても働きやすい環境です。
ただ、労働時間がとにかく長いです。これは私が今まで法に守られた企業にいたからかもしれませんが、とにかく残業は当たり前、平日終わらない分は休日に持ち越すしかないという謎の風習があります。
正直、自分の仕事が終わらないのは自分の責任でもあるけれど、管理している上司や先輩にも責任はあるのでは?と私は考えたりするのですが、柔軟な考えを持っている人も少なくみんなしれっと働き続けてます。
前職は特にワークライフバランスが整っていて、残業とは無縁の世界だったので、夜中まで働かなければいけない案件に入ってしまうとこのままで良いのかと感じることもあります。
その上、見込み残業で上司が残業申請を承認するかの判断になるので
自分が申請したからと言って残業とみなされるわけではありません。
ウェブデザイナーな、在宅勤務というワードだけ聞くとすごく自由で、楽しい働き方に聞こえますが現実は厳しく、自分で楽しさを見つけなければ長くは続けられないしプライベートとの両立も難しく感じます。
ただスキルが身に付くことは間違いなくて、とても学べる環境に身を置いていると強く感じています。
3.制作会社だからこそ身に付くスキル
何を制作するかはクライアント次第ですし、こちらの提案次第でいくらでも幅は広がります。WEB、グラフィック、動画、店舗プロモーション、、、など幅広く自社や協力会社と一緒に制作できることは誰でも経験できることではないので、やりがいになります。
WEBサイトでも簡単なLPから、ECサイトやブランドサイト、コーポレートまで色々なものを同時に進められるので、私みたいに仕事が暇だと心配になる人間には合っている仕事だと思いますw
ディレクターとしての仕事の領域は、企画を考えたり、構成やスケジュールを引くことはもちろん、デザインのチェックや実装の確認などクライアントへ見せれるか、細かな確認周りも重要な仕事になっています。
あとは、クリエイターとコミュニケーションは密にとって、いつデザインが上がるのかやデザインのリファレンスを探して指示したり、実装周りのアニメーションの相談をしたりいろんな人の架け橋になる役割です。
ただ自分が何かすごい技術があるわけではないので「これってデザイナーがディレクター職を務められるんじゃないのか」と思うような案件もあったりして、自分も制作として活躍できる日が来るようにデザインや実装ももっと勉強したいなと思う日々でもあります。
あとはCMSの絡むような動的なサイト運営の場合は、バックエンドのエンジニアとのコミュニケーションも必要なのでその辺の知識は今後もう少しためていきたいなと思ってます。
とにかく待ってなくても色んな案件が舞い込んでくるので、制作会社ならではかなと思います。
あとは、大手広告代理店を相手にするとどうしても制作会社の立場は低くなるんだなと感じました。エンドユーザーと直接取引しない仕事の仕方には経験もあり、そこの難しさは感じていましたがこんなに弱い立場で仕事をしないといけないとは思わず結構言いなりの世界だなと感じています。
ただ、自社ではできないような大手の仕事を任せてもらえていることと、売り上げを考えると上下関係は生まれてしまうのかなと私なりの解釈です。
4.制作会社で働くことに向いている人
ここまで結構リアルに書いているので、みた人によっては「ブラックやん」と感じるかもしれません。私も周りの人に自分の働き方を話すとめちゃくちゃびっくりされます。
私が今の会社に求めていることは「WEB業界を知ること、基礎を固めること、一通りのディレクション業務ができるようになること」です。
基礎や一通りというレベルは自分の考えるレベルですが、それを叶えられるのはインハウスでもなく、フリーでもなく、制作会社で一旦腰を据えて仕事をすることでした。
ある程度、覚悟した上で入社しても結構大変だなと感じることもありますが、いろんなことを短期間で吸収したいと思っている人には向いていると思います。
制作会社でもさまざまであると思いますし、どういったクライアントを持つかでも変わってくると思います。
ただ、ある程度名の知れた制作会社で勤務するとなると大体こんな感じなのかなと思っています。(たぶん……)
私は1年と少し働いてみて、たくさんの案件に携わらせてもらえて、なんとなく自分のやりたいことや得意なことも見えてきたなという感じです。2025年はそれらはもう少し形にできたらなと思っております。
ここまで読んでいただきありがとうございました。