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詩 泥華


 詩 泥華どろばな


明けない冬の
しぶとく居残り続けた
心身の奥から痛むほどの
凍てつきが
それが与えた
継続的な抑圧が
生み出した永い永い澱み

果てない痛みが
巡る季節と同じように
いつか 花開くための
蓄積となることを祈ってる
さもなくば、咲かない桜の下で
眠り 二度と硬直は解けないだろう

芽吹きを待っている
寒い太陽のもとで
誰もいない部屋で
寄せ合う身もなく
ただ いつかの開花を
信仰だけで生き延びている
弱い鼓動だけの肉体と精神が
いつかの芽吹きを 待っている
いつか来るはずの 芽吹きを








東方とうほう妖々夢ようようむ』に登場する亡霊『西行寺さいぎょうじ幽々子ゆゆこ』を基にした詩