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詩 陽りの永久凍土




とくいげな言葉ほど
急速に熱をうしなってゆく
「えいえんなんて」
凍えは永い
溶け出すまで ずっと永い

さみしさの
けっ しょう を
つまびらかにした
びょう しょう を
スノードームになぞらえて
耳元でささやく
「はる は もうこないよ」
ほんとうのことに聞こえる

はだしで連れてこられた
木々をうずめる積雪に
急速にひえゆく
赤いけっ しょう の
いんめつ
じゃないんだよ
幻覚のぬくもりをくれる雪女
さむい、さむい、さむいさむいさむい、
熱をだしきって
枯れつくした裸木に
ふりつもるゆきの
けっ しょう の
しん、しん、しん、の
いたいくらいの抱擁に
おかあさん
をみせつけられたとき

うとましい大寒気の
えいえんをねがう
荒いねつがともった







東方とうほう妖々夢ようようむ』に登場する冬の妖怪『レティ・ホワイトロック』を基にした詩