生ける屍から思った、感謝の気持ち
何もしたくない。
ただ寝ていたい。
動く気力もない。
水を口に含むことなく、ずっと横になっている。
まるで生ける屍。
天井を見上げ、ただ時間だけが過ぎていく。
寝過ぎて腰が痛い。
寝返りを打つのも一苦労。
私はこのまま終わってしまうのか…
いや、それはマズイ。
何かしなくてはと焦る。
生ける屍だった私は、
ようやく重い腰を上げて台所へ向かう。
水分を摂り、体内で行き渡るのを感じる。
彩りある食事を楽しむと、元気が出てきた。
人間の体は動くためのもの。
少しずつ感覚を取り戻していくと
何かしたいと思えるようになる。
私はヨガでやる屍のポーズが好きだ。
魂が抜けた屍のように無の状態でいる。
仰向けになるだけで、とてもリラックス出来る姿勢だ。
静かに目を閉じて、呼吸しているだけ。
暫くして、徐々に体を動かしていく。
自分の意思で動けるのは嬉しい。
感謝の気持ちが出てくる。
先のことを考えて暗くなるくらいなら、
今ある環境に感謝する。
感謝の気持ちがないと何も生まれない。
生ける屍から思った、私の体への感謝の気持ちがここにある。