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旧東海道を歩いてみた。(11日目その2:宇津ノ谷峠~(18)江尻宿)

宇津ノ谷峠から(20)鞠子宿へ

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さて、宇津ノ谷峠の入口までやってきたが、ちょっと小腹が空いてきた。本格的なおひるは鞠子宿(丸子宿)まで待つとしても、道の駅がちょうど見えてきた。何か食べるものないかな…?

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◆11:15 道の駅宇津ノ谷
コンパクトな道の駅。中に入ってゆっくりしている時間はないが、おっ、自販機があるじゃないか! アイス売ってる! よっしゃ!

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少し疲れていたので、数分ほどベンチに腰掛けてアイスを食べ、水分補給をことにした。この先の地図を見たが、地図だけだとどれくらい厳しい道のりなのかがさっぱり分からない。

金谷峠でかなり手痛い目に遭っただけに、少し慎重にはなるけど、ネットではハイキングコースになっているとの情報もあったので、金谷峠ほどじゃないだろう、と気楽な思いもある。

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さーて、出発! このまま車道の隣に行ってしまいそうになるが、「つたの細道公園」に向かうのが正解ルートなので、看板に従っていく。わずかに見えている車道(写真右奥)の下を、この左手の道が潜って、向こう側に行く。

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◆11:42 つたの細道標石
とりあえず、途中まではつたの細道を通っていく。途中から分岐。

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おっ、いよいよ本格的な上り坂が。まあまあきつい坂だぞ!

ところどころ「明治のトンネル」なる看板が出ていて気になるところだけど、こちらは東海道ではないのでスルーする。でも、気になるので後で調べることにする。

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◆11:26 ここから宇津ノ谷峠
宇津ノ谷峠はこの左の道、山に入っていく。やっぱり峠は峠だな! なんていう、意味不明なような、理解できるようなことを思いつつ、険しい山に入っていく。

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なるほど、「つたの細道」は昔からあった道で、この旧東海道は秀吉が整備したということのようだ。でも参勤交代の大名行列がこの峠を越えるのは大変そう。大名の輿を担ぎながらここを通るって…そんなムチャな。そして、こんな急なところを行き交うのはすごく大変だ。

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さて、「東海道参勤交代の道」としっかり描かれてあるが、この手前の柵がいい具合に斜めになっている。そう、坂の途中に建ってあるものだが、結構急な坂になっている。

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とはいえ、なんだかこの景色は登山経験者ならかなり見慣れたような光景のはず。あれ? 今、登山中だっけ? と思った。

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さて、こんな分かりにくい写真で恐縮なのですが、旧東海道上り口は左手のちょっとしたアスファルトを登っていき、写真奥の柵の後ろから一気に登っていく。

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なんだか可愛らしい看板があった。ロッジの表札みたい!

このあたりまでが上りで、あと少しで下りになった。やっぱり金谷峠のほうがキツかったなぁ。

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なにやら整然とした石垣があるなぁ、と思ったら、地蔵堂があった様子。よくこんなところに地蔵堂を建てたなぁ、昔の人。昔はほぼ人力で、そして靴も今みたいな良い履物でなかったはずなのに。

昔の人と現代人の体力差って、すごそうだ…

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春を見つけた。そして、かすかに宇津ノ谷の集落が見えている。

これぞ、リアルドラクエ!

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◆11:43 宇津ノ谷峠江戸方上り口
おっ、江戸方からの「峠越え」の看板。ということは、これで峠は終わりということだ。やった!

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宇津ノ谷峠、私の感覚では金谷峠に比べると楽だと思っているが、なぜか体がものすごく疲れていた。ほかの人はどう感じただろう。

私の場合、前回の金谷峠から2週間ほどしか間を空けずにアタックしているので、疲れも出ているのかなと思っていた。脳はアドレナリンが出ているせいか、疲れているという認識はないけど、全身がなんだか妙だ。足もすぐに痛んでしまっていて、この時点で左ひざがすごく痛くなっていた。まだまだ前半なのに、これでちゃんと目的地の江尻宿まで着けるのか!?

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このあたりは看板がしっかり導いてくれるので嬉しい。ただ、看板は大方江戸方からの旅人向けなので、京方からの旅人は混乱することがしばしば。

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先ほど、峠から見えていた集落だ。なんて素敵な光景! 感激してしまった。少し左ひざを引きずるようにしながら、じょりじょり進む。

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旧東海道らしい風景。住んでいる人たちの息遣いも感じられるような、とても気持ちの良いところだった。

さっき「リアルドラクエ」と書いたけど、本当にそう感じる。このあたりを歩いていて、村人が出てきたら会話してみたいな、と思ったほど。(不審者になっちゃうので、やめますよ)

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そして、宇津ノ谷集落もこんな風に昔の屋号が看板で出ていた。間の宿の扱いだったんだろうか?

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ありゃ。交通の難所ですって。確かに難所だった。その代償が私の左ひざです。なぜこんなに痛いの。

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◆11:49 宇津ノ谷集落江戸方入口
実はこの集落、結構山間であるのに、こんな風に整備されているなんて…。東海道の旅人以外でも立ち寄る人がそれなりにいる、ということだろうか。興味が出てきた。

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お腹が空いてきた。そして、足が痛い。そんな中、春を見つけた。嬉しくて写真を撮る。

歩き旅をしていると、目まぐるしく変わる風景にふと目が留まり、そして季節を感じるとしみじみと思うものがある。芭蕉はんが俳句を詠む気持ちも、なんとなく分かる。

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国道に舞い戻ってきましたよ! そして、静岡市に突入じゃー!

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◆11:54 鞠子宿側の道の駅宇津ノ谷
宇津ノ谷峠を越えた後にも道の駅があったけど、ただ残念ながら旧東海道側にはお店がない。お手洗い程度。江戸方の方は、ぜひ一旦こちらでお手洗い休憩を。京方からの旅人も少し休憩をどうぞ!

このあたりにて、東京まであと190.2キロ(目安)となった。だいぶ近づいてきたぞ!

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道路を挟んで向こう側の道の駅は賑わっていて、食堂もあるようだった。ただ、あちらに行くとなると、道の駅から少し先の歩道橋を渡らなければならない。長い距離を歩いている身としては、この歩道橋と道の駅の往復のロスが痛いので、ここで休憩をとることはオススメしない。

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消火栓がいい感じ! 

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大きな仏様がいると思ったら、丸玄工芸さんのものらしい。仏具などを作っているんだろうか。すごいインパクトだった。

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松の木が見えてきたところで、旧東海道らしさが蘇る。
奥にファミマ様が見えているが、実は傍に食堂もある。峠前後の休憩はこちらで! が、私は丁子屋のとろろ汁を食べるつもりだったのでスルーしてしまった。これが悪手になるとも知らずに…。

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◆12:18 丸子紅茶
宇津ノ谷の集落から、結構歩いた気がするのは気のせいだろうか。結構疲れているようなので、そう感じただけかもしれないが。

疲れたところで、「日本の紅茶発祥の地 丸子紅茶」の看板が。なんと、日本茶だけでなく紅茶まで名産品とは…!

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◆12:32 鞠子宿高札場
鞠子宿着! ここは高札場。看板が立ち並んでいる。

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◆12:33 鞠子宿丁子屋
さて、おひるごはん!

…と思ったら、丁子屋の前に人だかりが。げげげっ! こ、これはまさか…みんな自然薯のとろろ汁目当て!?
結構山の方だから、そんなに並ばなくてもいけるだろうと思っていた私の読みは見事に外れた。近くまで行くと、30分以上待つ見込みとの貼紙が。それから食事をするとなると、ロスは1時間ほどになる見込み。

あかん!こりゃ大きなタイムロスになってしまう。渋々諦めることにした。うう、お腹空いたよう。

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鞠子宿(丸子宿)に着いたものの、なんだか元気が出ない。お腹がすきすぎたせいだ。あと、やはり疲れが溜まっているんだろうか。体の調子がなんだかおかしいぞ。

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しかしこの丁子屋さん、すごく雰囲気がある。ただごはんが美味しいだけじゃなく、こういうのだから人気なのかな。

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◆12:36 お七里役所跡
ブログにアップして気づいたけど、後ろに昔の地図があったのか! 多分写真を撮るとき、なんとなく気づいていたからこそのこのショットなんだろうけど、多分脳に酸素が足りなくなっていたのか、スルーしてしまったことが悔やまれる。

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かなり大きく、主張強めな看板。ごく一般の民家にたくさんかかっていたので、撮影しても問題なさそうなところだけパシャリ。

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◆12:37 鞠子宿脇本陣跡
鞠子宿脇本陣跡に到着。本陣や脇本陣が、今や民家というのにはもう慣れてしまっているけど、今回はガッツリと民家が写ってますね。

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◆12:38 鞠子宿本陣跡
うん、背景に松の木が見えているし、こっちのほうが「らしい」ね。

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民家…というか、旧家の前に掲げられていた。趣のある感じが本当に素敵だ。

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◆12:38 問屋場跡
やっぱりガッツリと民家。カーテンが開いていたので、中が写らないかヒヤヒヤしてしまった。気にしない方だといいんだけど…

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◆12:39 鞠子宿脇本陣跡
またも脇本陣跡。お、後ろの家はちょっと和風でいい感じ!

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ええ、日本酒が好きな私としては酒蔵や酒屋さんを見ると、ちょっと気になってしまう。「正雪」なる日本酒があるらしく、本当は買ってみたかったけど、日本酒は荷物になるから…重いのは長旅にはダメージになるので断念。

え、発送してもらうという手もありましたね、そうですね。そんなこと、このときは全く思い浮かびもしなかった…。体の疲れが脳にもきたのかも。

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素敵な建物!現代風でいいなぁ、と思っていたら、なんとこちら、民家だった…。休憩所と間違えてうっかり入ってしまいそうになるくらい。なお、この写真は逆光の関係で江戸方からの写真。

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◆12:45 鞠子宿江戸方見附跡
鞠子宿の江戸方見附跡に到着。(京方からの場合、この看板を見落としてしまいそう…)

ということで、これから次の府中宿に向かってまいります。府中宿ではちょっと寄り道をする予定なので、ここから少しスピードアップさせて歩いていく。空腹だけど、ちゃんと丁子屋のとろろ汁分を挽回するご褒美を旅の前に考えておいたのだ。

頭の中は、ご褒美と寄り道でいっぱいになっている。

(20)鞠子宿から(19)府中宿へ

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◆12:48 鞠子の一里塚跡
これまた江戸方からの景色。京方からだと、やっぱり見落としそうになってしまう。

背景の山、これを越えてきたんだなぁ…(しみじみ)正確には少しずれているかもしれないけど、そう思うことにする。金谷峠といい、宇津ノ谷峠といい、よく頑張ったと思う、我ながら。

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江戸方からの看板がとても多い(羨ましい)。ちょっとした公園があった。鞠子宿エリアに入ったという看板があったが、私の中ではもう心が府中宿に向いている。(真顔)

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地面にあった、松の絵の描かれた「東海道」の標識。うわー! なんだか嬉しい!

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一本松を見つけ、またもテンションが少し上がる。お腹空いたけど、ご褒美まで頑張って歩くんだ!

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民家の前の、とても新しいお社があったので、手を合わせて旧東海道を歩かせていただいていることに感謝する。

左ひざが特に痛いので、ずっと「よく頑張ってくれてるね、ありがとう」と心の中で唱えていると、少し痛みが和らいできたように思えてきた。右足も左足も、文句ひとつ言わずによく歩いてくれている。

このあたりから、全身に「ありがとう」「動いてくれてありがとう」「元気でいてくれてありがとう」と唱えるようになっていった。二つの峠を越えて、峠を越えられたことの感謝の思いが強くなってきて、脳のムチャな要求・命令を聞いてくれている全身のあらゆる細胞に「ありがとう」と。変な話ですみません。でも、本当にそう感じるようになってきた…のです。

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むむむ? なんとなく鎌倉時代の白拍子の千手さん? 後でWikipediaで調べようと思い撮影。

平家物語、古文の時間でかなり楽しかったなぁ…。歴史ファン・古文ファンとしては、すごく気になった。

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◆13:15 安倍川橋
さあさあ、千手の里手越から、これからまたも川を渡る。橋が見えてきた。川を渡ることは承知していたけど、大井川のようなことにはならないはず。そう信じている。

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橋、渡り切ったぞ! こちらは安倍川。怖くなかった! なぜなら、この橋、ちゃんと川側が見にくいように壁が出来ていたから。高所(橋)恐怖症の私にとっては、足元が隠れているのは本当にありがたい。怖いのは突風だけ。帽子を飛ばされないようにしっかり押さえて歩いた。

さあ、まもなくご褒美タイム!

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◆13:22 安倍川餅の石部屋さん
着いたーー!! ご褒美!!

こちらは、安倍川餅で有名な石部屋さん。ああーー! お腹空いたーーー!!! 峠も越えたし、川も渡ったし、ご褒美だわー!

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700円也。あたたかいお茶が体に染みる。甘いお餅に癒される。

旅人らしき人も休憩していた。どうやら自転車の旅のようだった。宇津ノ谷峠の方に向かって行った。峠はキツいけど、頑張って! と心の中でエールを送った。

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こちらのお店、かなり有名人の方も来店されているようなので、立ち寄れるようならぜひお立ち寄りを。老舗です!

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◆13:52 府中宿に到着!
やはり府中といえば、家康公ですな。
「こんばんは。徳川家康です。」と言って出てくれはしませんね、やっぱり。

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府中宿は静岡市内のど真ん中なので、もはや市街地化されていて、こういった看板で思い浮かべるしかない。

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信じられるか…? ここ、旧東海道なんだぜ

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さて、ここから少し旧街道を外れて寄り道をば。こちらは静岡県庁。どこへ向かっているのかというと…

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◆14:00 駿府城公園
私が行きたかったのは、駿府城公園。やっぱりせっかく府中に行くのだから、駿府城にはぜひ行ってみたかった。(城跡だけど)

私が城マニアなのかって? いや、そんなつもりはないんだけど、なんとなく観光地に城跡があると行ってみたくなってしまうのが、歴史ファンの性である。(ただし、特定の何かに詳しいのではなく、私は広く浅くなので、あまりツッコまないでください…)

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立派なお濠。大阪城のお濠の方が大きいよ、と言われればそのとおりだけど、綺麗に水が張られていて美しいと思った。

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すごく広い公園だった。写真には極力人が写らないようにしたものの、かなり多くの家族連れが遊びに来ていたし、ご近所の方のお散歩コースにもなっているらしく、ウォーキングしている人も見られた。

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◆14:05 駿府城本丸跡と家康公像
家康はんがいらっしゃるところが、本丸跡。もはや跡形もないのが残念なところ。

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本丸跡のすぐ傍には、発掘現場が残っていた。立入OKということだったので中に入ってみたら、当時の遺構がみられた。ここから整備していくのだろうか。

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静岡県庁。どうやら登って駿府城公園を見ることができるらしいけど、陽が暮れるまでに江尻宿に向かいたかったのでスルーする。

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いやぁ、しかし大きな公園だ。天守こそ残っていないけど、時間のある方、足に余裕のある方は立ち寄ってもいいと思う。府中宿をゴールにする人なら、ちょうど良いかも。

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でん!! 弥次喜多コンビが駿府城前で「はい、ポーズ!」
東海道からは逸れているけど、東海道を歩いている旅人ならニヤッとしてしまう。

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◆14:23 静岡駅前通過
江川町の交差点が見えてきた。この奥が静岡駅だ。都会なので、なんというか…足の痛みがまた出てきて辛くなっていた。ここから江尻宿まで約12キロ。峠を越えて、寄り道をしたので、あと12キロ(3時間弱)がどうなることやらと不安を覚え始めた。

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街灯に「府中宿」と。街だ。街すぎる!!(新語を作ってしまった)

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さて、府中宿をそろそろ出る。本陣跡の標識の撮影を忘れてしまった。やってしまった!

(19)府中宿から(18)江尻宿へ

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なんと、いつの間にか東京まで180キロをきっていた。うわー! 本当にすごく近くまで来たなぁ! と。

そう、感想が今までは「遠くまで来たなぁ」だったんだけど、ここにきて「東京の近くまで来たなぁ!」に変わっていった。

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旧東海道は少し国道1号線を外れて迂回路へ。
少し進むと、バンダイ…??? 絶対、これ、男子が好きなアレ!! と思って写真を撮ったけど、「男子」って、そんな小学生じゃないんだから…と自分にツッコむ。

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◆15:09 長沼一里塚跡
実は府中宿を出てから、疲労も溜まっていて退屈気味だったので、一里塚を見つけられて少しホッとした。

この近くに静岡県警の方が立っていて、「こんにちは!」と声をかけてくださった。こちらも「こんにちは」と返す。なんだか嬉しい。

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国道1号線に戻ってきた。結構歩いた気がしたけど、500メートルしか稼げていなかった。まあ、あるあるですね(笑)

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江尻宿まで8キロを切った…かな? おそらくこのあたりで、30キロぐらい歩いたはず。峠越えのダメージが来ているなぁ。

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このあたりで迷ってしまい、東海道を外れてしまった模様。この塀の向こうに渡っていなければいけなかったようだけど…。グーグルマップ先生にご指導いただき、旧東海道に行く方法を探った。

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よし、戻ってきた!! 実は府中宿あたりからこのように東海道の矢印が出ていたので、それをアテにして歩きすぎて、地図を見なくなっていたのが旧東海道を見失った原因のようだ。ちゃんと自分で確認、大事。

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◆16:01 草薙駅通過
ちょっと陽が傾き始めて、内心焦る。

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◆16:14 草薙一里塚
たぬきさんがいて和んだ。たぬきさん、ありがとう!

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このあたりで、旧東海道ウォーカーと思しき人とすれ違った。江戸方からの人と見受けられたけど、熱心に看板を読んでいて、なかなか動かない。大丈夫かなぁ、と他人事ながら心配になった。なぜなら、次の府中宿までここからだとおそらく10キロほどはあると思うから…陽は沈んでいるのでは…? と。

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富士山が見えた! かなり富士山が大きくなってテンションが上がる。うわー! これは感動だわ!!

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◆16:26 久遠寺観音道
ここまでくれば、江尻宿はもう目の前だ! あと少し!

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◆16:38 大澤川の金谷橋
もはや江尻宿に入ったと思っている。そう思いたいだけ。

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追分だから、江尻宿ですね! やったぜ自分!
ただ、ホテルまではまだあと1~2キロくらいかな? 足が本当に痛い。痛いぞーーー!!

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◆16:38 江尻宿元追分
はい、元追分到着!
陽が暮れる前で良かった。傾き始めていたので、ちょっと焦っていたけど、ホテルにはちゃんとたどり着けそうだ。

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ああ、光がまぶしい。
追分ようかんのお店が見えている。お腹も空いてきた。なにせランチがあの安倍川餅だけなのだ。峠を越えて、かなり長い距離を歩いて、よくエネルギー不足にならなかったな、と感心する。

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◆16:57 魚町稲荷神社
HPはかなり減っている。もはや瀕死の状態に近い。ステータスは黄色くなっている。

そんななか、またも寄り道をした。「日本少年サッカー発祥の碑」があった。なんと珍しい、サッカーボールの碑だ。

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サッカー御三家が「広島」「藤枝」「浦和」だったというのを初めて知った。そうなのか…。

しかし、今や静岡はお茶王国であると同時にサッカー王国でもある、と他県の人間である私は思っている。

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◆17:02 江尻宿寺尾本陣跡
江尻宿の本陣跡に到着。やっと、着いた! 
元々、今川家の家臣だった寺尾氏が武田家に仕え、その後徳川が幕府を開いてからは寺尾家がこの江尻に住み、本陣を守ってきたということである様子。

やっぱり、本陣を任される人はもともと由緒ある家柄の末裔なんだなぁ。

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江尻ストリート。建物が低いせいか、かつての江尻宿を思い浮かべるのも簡単だった。

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江尻宿に着きましたよ(しつこい)

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消火栓でもサッカーをしている。さすがサッカー王国。

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旧東海道の看板がなんとなく可愛らしかった。地元の子どもが描いたのかな?

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◆17:16 本日の宿:クエスト清水到着
写真撮影を忘れたが、江尻東交差点でゴール!
清水駅の方向に向いて少し歩いてホテルに向かった。今回のお宿はこちら、クエスト清水にて。

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以前からビジネスホテルは結構好きだったけど、東海道を歩いてそれに拍車がかかってしまった。ビジネスホテルのシンプルさ、綺麗がにすっかり魅了されている。

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コンビニで売っていた静岡麦酒でプチ打ち上げ。
今日はよく頑張った!!

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壁にかかっていたのが広重の絵だったので撮影。こういう味の効いたことをしてくださると、すっごく嬉しいな! よく眠れそう。ありがとう!

11日目を終えて

前回は「浜松宿~掛川宿」「掛川宿~藤枝宿の手前」の1泊2日で、そのうち難所である金谷峠越えが2日目にあった。それから2週間ほどで2泊3日の旅に出ていて、今回が1日目。金谷峠越えから日が浅いせいか、特に足に疲れが溜まっていたように思う。左ひざは特にひどい痛みで、こんなときに限ってロキソニンやバファリンを持っていなかったことを悔やむ。

そのくせ、結構寄り道したんだから、仕方ないですなあ(笑)今回、寄り道を含むと自己最長距離を達成してしまった。宇津ノ谷峠を越えての達成なので、そりゃ足も痛くなりますって。

特に峠越えがあるときは、鎮痛剤は必須です。皆さん、ご注意を!(箱根越えでは絶対もっていく)

さて、今回でいよいよ東海道も18番宿場の江尻宿に到着。なんと、十番台に突入してしまった。旅も終盤に近付いている…。

本日のまとめ

歩いたところ:藤枝宿(22)~岡部宿(21)~鞠子宿(20)~府中宿(19)~江尻宿(18)
歩いた距離:39.62キロ(寄り道含む)
歩いた時間: ~ :  約8時間10分(休憩含む、昼食時間は除く)
宿泊ホテル:クエスト清水(静岡市清水区)
費用:
 ・交通費:11,510円(格安きっぷ等使用) 
 ・飲食代:2,125円
 ・宿泊代:6,950円(朝食付き)

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