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旧東海道を歩いてみた。(16日目その1:(9)小田原宿を通過~(8)大磯宿)

前回、小田原宿を過ぎ、大磯宿の途中の二宮駅をゴールとしてから早2か月。そう、2か月もブランクがあった。(この間に、「大阪環状線を歩いてみた」を実行)

前回は初めてのサンライズ号に乗車して出発したが、今回は熱海まで新幹線で進み、在来線に乗り換えて二宮に向かい、その後戸塚宿を目指すというものにした。ということで、例によって始発の新幹線に乗車する。

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◆6:30 新大阪駅
最短で行けるルートを探したところ、ひかりで新大阪から静岡まで行き、こだまに乗り換えて熱海に行くのがベストのようなので、今回も6時台の新幹線に乗車する。朝6時台の新幹線に乗るのなんて、東京出張したときぐらいだ。ああー、眠い。眠いけど、こういう旅の仕方もこれが最後だ。

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まだ6時台だけど、この明るさ。今まで新幹線には冬に乗っていたので、外はまだ暗かったが、夏が近づいて外は明るい。明るいだけで、気分の乗り方もこんなにも違うんだなぁ。

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そういえば、新幹線に乗っていたくせに、新大阪駅の看板を撮っていなかったことを思い出して撮影。

東京方面に用事があることが多かったので、実はあまり山陽新幹線に乗ったことがない。昔、旅行で鹿児島に新幹線で行ったときぐらい。今回も東海道新幹線に乗って東京方面に向かう。

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やってきた!
新幹線がホームに入線してくるときの写真は、そういえばほぼ毎回撮っている気がする。なぜだ!?

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ひかり号に乗る。新幹線は、「のぞみ」か「こだま」ばかりだったので、「ひかり」は…初めてかもしれない。

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毎度おなじみのこの光景。米原駅までは私が独占状態だった。米原駅を過ぎてからは、独占禁止法が出たかのように、人がどんどん乗ってきた。

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そしてこちら静岡駅。出張なのか、通勤なのかは分からないが、かなりの人が下りていたのには驚いた。

一旦ホームから改札口方向に向かい、お手洗いを済ませて戻ってきたところ。乗り換えのため、「こだま」を待つ。多くの乗客は降りて、改札口を通っていった。

新幹線の乗り換えというのも、実は初体験だ。

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新幹線のホームに、在来線が見える窓があったので、窓から撮影したのがこちらの写真。新幹線に乗るには特急料金が必要なので、当然行き来は改札を通らなければいけないが、こうして新幹線ホームのすぐ隣に在来線ホームがあるとは、なかなか新鮮だなぁと思った。

そういえば、以前の静岡の旅でも、一旦静岡駅に降りてから、藤枝駅に戻ったので、静岡駅とは何かとご縁があるなぁと思った。一度、静岡は歩き旅とは別の旅行で行ってみたい。

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はい、やってきました「こだま」号
さすがに私の隣に人は座っていなかったが、思いのほか混雑していたので驚いた。朝から驚いてばかりだ。

明らかにビジネスの様相の人の中、一人東海道ルックなのは、なかなか浮いているなぁ。

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富士駅が近づいてきて、懲りもせずに富士山を撮った。

前に来たときに比べ、雪が随分溶けてしまったのか、少なくなったなぁと少し寂しくなった。やっぱり、富士山には冠雪しているのが一番綺麗だよ。

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熱海駅に到着。
あんなにたくさんいた乗客は、ほとんどが三島駅で降りて行った。意外にも熱海駅で降りた乗客はあまり見当たらなかった。

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在来線に乗り換え。上野東京ラインに乗る。
おお、「東京経由」と書いてある。この電車に乗っていけば、東京に着くということだ。歩きなら2~3日ほどかかるのに。だが、逆に言えば、在来線で行ける距離まで近づいたということだ。

二宮駅から(8)大磯宿へ

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◆10:23 二宮駅着
おひさしぶりの二宮駅。今日もいい天気。

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スタート地点の二宮交差点に向かう途中にあった、「湘南クッキー」がすごく目立っていた。しかも自販機まである。

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◆10:25 二宮駅入口交差点スタート
駅から徒歩2分で、スタート地点に到着。二宮駅をスタート地点にしたのは、駅から近いから、という理由だ。さあ、しゅっぱーーつ!

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◆10:30 日本橋まで73km
ずんずん歩いていく。スタートしてからほどなく、日本橋まであと73kmになったとの標識が。途中から国道1号線は外れることになるが、目安として、いつも気にしている。

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松並木が…! まだ松並木の脇を歩けるとは、嬉しい!

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◆10:36 大磯町入り
早速、大磯町に入った。ということは、大磯宿も近づいたということかな。

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おっと、聖火リレーのため交通規制があるらしい。何も知らずに28日に歩いていたら、聖火ランナーと鉢合わせしてしまうところだった。セーフ! 聖火ランナーが走るということで、気分だけでも自分も聖火ランナーのつもりで、少しの間だけ歩いてみよう。

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聖火ランナーの気分も早々に終わり、再び東海道の旅人に戻る。本業はこちらですからね、はい。

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◆10:52 国府本郷の一里塚
江戸から十七里の一里塚。もはや計算する余力もないが、えーと、おそらく約68kmくらいということだろうか。え、日本橋まで70kmきった??

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◆11:02 県立大磯城山公園を通過
大きな公園のようだが、ここはあくまで通過ポイント。駐車場もあって大きな公園のようなので、ちょっと気になるなあ。

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マンホールが、カラー版と白黒版があったので、両方撮影。湘南の海と東海道の松が描かれていて、とても素敵だなぁ。

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◆11:06 日本橋まであと70km
一里塚の目安とは異なる標識が出たけど、日本橋まで概ね68~70kmほどということで良いだろう。よし、着実に歩を進められているぞ!

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それにしても陽射しがきつくて少しバテてきた。木陰が見えてきて、ホッとした。帽子を被って直射日光を浴びないようにしているものの、やはり夏が近くなって、体力の消耗を感じる。

そして、滄浪閣前交差点にいるが、これは伊藤博文の邸宅跡とのこと。ここ大磯は別荘地なので、多くの著名人の別荘跡が多く残されているらしい。

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◆11:19 明治記念大磯邸園前を通過
「ていえん」は、「庭園」と書くのが一般的だろうが、「邸園」なのだから、大磯が別荘地だったことを強く感じた。とりあえず、歩きながらこのあたりに住んでいる、このあたりに別荘がある、という妄想をしてみた。

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季節柄、あじさいが綺麗に咲いていた。「邸園」前に相応しい。

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歩いているのは、車道から少し盛り上がった歩道であるが、東海道を歩いているなぁ~!としみじみ思いながら歩いていた。
ただ、暑い! リュックにぶら下げた温度計は31~32度を示している。ペットボトルのお茶の減りも早いことったら!

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このあたりは別荘地、そして景勝地でもあるためか、いたるところに看板が設置されている。また、行先看板も出ていて、とても親切だ。あれ、いつのまにか旧吉田茂邸を過ぎていたらしい…と思ったら、どうやら東海道沿いではないらしいので、なんとなくホッとした。でも、見たかったなぁ。

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◆11:24 大磯宿上方見附跡
大磯宿に入った。見附というのは、本来石垣が積まれているようで、その解説が書かれてある。

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◆鴨立庵と湘南発祥の地碑
このあたりが、ちょうど湘南と呼ばれるエリアであるようだ。
湘南といえば、茅ヶ崎、藤沢、鎌倉のあたりのイメージが強いなぁ、と思ったけど、それはサザンオールスターズの影響かもしれない。あと、スラムダンク。

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とてもいい雰囲気の教会があったので撮影。大磯教会であるらしい。豪華ではなく、質素ではあるのが良い雰囲気。

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◆11:31 大磯宿南組問屋場跡
大磯宿は絵入りで解説してくれる。分かりやすい。が、残念、今はもうなにも残っていない。

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このとおり、とても歩きやすい道が続いている。建物が全体的に低いので、なんとなく東海道らしさが残っているなぁ、と思いながら、本陣などを探して歩く。

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◆11:36 大磯宿本陣跡
現レンタル着物屋。現代風ではあるが、本陣があったことを少しでも残そうとしているのか、建物は和風に造られているのがありがたい。

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◆11:37 大磯宿北組問屋場跡
先ほどのが南組だったのに対し、こちらは北組の問屋場。南北に問屋場があったということで、このあたりは比較的栄えていた宿場町であることが伺える。なお、次の平塚宿はあまり栄えていなかったそうなので…(涙)

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◆11:44 大磯宿江戸見附跡
何気なく撮った写真、そしてその直後に江戸見附(の看板があるところ)に着いたわけだが、偶然にも上の写真の松の斜め具合が浮世絵と同じようになっていることに気づいた。すごい!

(8)大磯宿から(7)平塚宿へ

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まっすぐ歩く…ということで、JRの下を潜る。JRが東海道を横切ってしまっているので…踏切ではなく、潜るのか。少しの間でも、陽射しを避けられるのはラッキーだ。水分補給をしながら、さらに進んでいく。

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ゆるい坂道。この両端は、実はかなり大きな家が並んでいる。閑静な住宅街…と言いたいところだが、新興住宅地というわけではなく、元々このあたりに住んでいた人たちが静かに暮らしている、という雰囲気だ。

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化粧坂、と書いて「けわいざか」。

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◆11:50 化粧坂の一里塚跡
突然現れた一里塚の看板。あじさいに囲まれている。住宅の雰囲気やあじさいに囲まれた様子は、一里塚の中でもトップレベルで和むところだった。

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◆11:51 化粧井戸
化粧坂の由来になったと思われる化粧井戸。虎御前もこの地に住んだ…とあるが、どこかで聞いたことある名前だなぁと思ったら、あの曽我兄弟のお兄さんの恋人らしい。

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坂を下ってきた。平塚宿はまだまだ遠い。平塚宿までは、結構な距離がある。

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花水川を渡る。左手の山は、まるでおにぎりのように綺麗な形をしているなぁ。

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◆12:02 平成の一里塚
こちらは平成になって作られた、平成の一里塚。どうやらこの浮世絵のように撮ってくださいね~という、東海道ウォーカーへのサービス精神あふれる一里塚らしい。

よっしゃ、ならばやってみせようホトトギス

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どん!

あー、トラックが邪魔だー!まあ、平成の一里塚なので、平成にはトラックがあるし…いいか。(今は令和です)

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◆12:06 平塚市入り
いつの間にか平塚市に入った!急に道幅が広くなり、地図を広げて方向を確認。さあ、いよいよ平塚宿が近づいてきた。

(その2に続く)

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