どこかで見てくれているファン
TVに出たりすると、オンエアの翌日、年配の知らない人から「こんにちは」と挨拶されたりする。
おそらく“なんか、最近どこかで見たことある顔だから知り合いじゃないかな”くらいに思ってくれてるのだろう。
その朝も、すれ違ったおばあさんから「おはようございます」と深々とお辞儀をされた。
挨拶を返して行こうとすると、
「いつも拝見してます。もっと、テレビ出てくださいよ、みぶ真也さん」
と名前まで呼ばれる。
振り向くと誰もいなかった。
この話をすると、
「よくあるんだよ、そういうこと。テレビやラジオの電波は霊の世界にも流れてるんじゃないかと思うよ」
と、平然と教えてくれたのは往年の二枚目俳優 勝呂誉さんだった。