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はじめてのバズり

子供の頃からインターネットに触れて20年以上。
良いことも悪いことも一緒に学んできた仲だ。

今では長い付き合いになったインターネットに対して、様々な思い出がある。今から書くのは、そんな思い出のうちのひとつである。


あれは、自分が中学生か高校生くらいの頃の話。
2000年代半ばから後半の当時、学校も勉強も大嫌いだった自分は、家に帰ったら常にPCの画面に向かっていた。
勉強もろくにせず、ひたすらPC画面に向かっていたため、家族からは何度も怒られた。

インターネットでは主に、動画を見たり、ゲームをしたりして遊んでいた。
そのなかでも特に力を入れていたのが、いわゆるクイズゲームだった。
現在は閉鎖済みの『Yahoo!みんなの検定』というコンテンツを愛用しており、他の人が作った検定(クイズ)を解くのはもちろん、自らも作成して楽しんでいた。
当時は主に、ゲームやお笑いの検定を作成していたが、このふたつは今でも好きなジャンルのままである。
長い歳月が経っても、自分の好みはさして変わっていない。

このnoteが多くの方に見られると嬉しいように、作成した検定を解いてもらえるのが嬉しかった。しかし、数名に解いてもらえるだけで嬉しかったのは最初のうちだけだった。
次第に、「多くの人に解いてもらいたい、もっと注目されたい」と欲が出てくるが、SNSというとブログくらいしか無い時代。
注目を浴び、多くの人にプレイしてもらうには、有名な誰かに取り上げてもらうのが手っ取り早い方法だった。

例えば『Yahoo!みんなの検定』の場合、数日に一度、誰かの作成した検定がYahoo! JAPANのトップページに掲載される仕様になっていた。
ここに掲載されると注目度が一気に上がり、受験人数が大きく増える。
どんな題材が受けるだろう。どうすれば面白くできるだろう。
勉強なんかそっちのけで、毎日検定のことを考えていた。

そうして毎日のように検定を作り続けた結果、ついに自作の検定がYahoo! JAPANのトップページに掲載されることとなった。
注目度が上がったおかげで、当初数十人程だった受講者が、6000人程に一気に増えた。
嬉しかったのと同時に、自分の作品が多くの人に見られることに恐怖を感じたのを覚えている。


過去の記事で、自分は努力経験や成功体験が人一倍少ないと書いた記憶がある。
だが、注目される検定づくりに対しての創意工夫や、結果的に目標を達成できたことは、自分にとっての努力経験や成功体験にあたるのかもしれない。
この記事を書いている最中、ふとそんな風に思った。

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