CL決勝、率直な気持ち

自分がサッカーを観るようになって、初めて年間通してスパーズを追った12-13シーズンのラストゲームを見返している。

ヴィラス=ボアスが誇るなんとなく現代的なポゼッションから全てをベイルの左足に賭けていた時代。同じくラストゲームの大佐の脇には髪を切らないモジャモジャと仕事はSEXのアフロ野郎。今も昔も7番は活き活き走り回ってるし、背番号2はウォーカーですらなくデンプシー。

ベイルがド明らかなPK貰えずシミュレーションになった。そういや年間通じて一本もPK貰えなかった年だ。


シーズンベストの勝点獲得したもののCL圏に入れずベイルが去る。ここから監督が2度代わり、エースも司令塔もまだいない。ディフェンスは個々のフィジカル頼みで格下に決定機作られ放題だし、パスサッカーとは名ばかりのキックアンド"ダ"ッシュ運任せ攻撃。誰が6年後にCL決勝なんて信じるもんか

人間離れしたアスレチックなプレーに度肝を抜かれ、行け行けとはやった気持ちを毎度のお粗末プレーがブレーキをかける。焦りやテンションが露骨に見て取れ、愛らしさ溢れる人間味にはどんどん惹かれていったけど、期待するだけ 本当に期待するだけ無駄だった。

監督がポチェになり現実的な戦術をとってチームは格段に成長した。いつしか目標だった4位以内をノルマと言えるほどにもなったし、プレミアの優勝争いまですることができた。やっぱり、もちろん優勝なんてできなかったけど、楽しませてくれた。上のステージの期待をさせてくれた。それで十分じゃないか。

毎年毎年メンタルが課題だと言われ、毎度毎度経験が不足していると揶揄をされ、ぐうの音も出ないご指摘達と共に迎えた今シーズン。補強はしない、新スタは開かない、主将の逮捕にローズ鬱、どこにもポジティブな要素のないまま迎えた今シーズン。まさかこんなにも最終戦が遠くなるだなんて…


幸先の悪いスタートになったグループリーグを首の皮一枚突破でき、鮮やかな快勝となったのはやたら相性の良いドルトムント戦まで。去年から一歩進めた久しぶりのベスト8に大大満足、ドローはシティでエースも重傷。市場の印象悪くなる大敗は避けてくれと願って寝たセカンドレグから。何かがおかしい。

2つの圧倒的な劣勢を、土壇場の際も際でひっくり返し勝ち上がっていったチーム。メンタルの弱さは?経験の不足は?克服できたものとは未だに思えないし、とんでもない幸運が重なっていつのまにかたどり着けていた舞台だとは思う。それでもフットボールには運が必要なんでしょう?こんなにもめぐり混んでくるとは。

負けた時のショックが強すぎるから、予防線を張るため過度な期待もせず茶化してきた。けれども、一生に一度あるかないかの大勝負にまでたどり着けた大好きなチームを卑下したくはない思いっきり誇りたい。。でも張りたい、傷つきたくない。。

ツルッパゲの辣腕会長は最終節前のメッセージで、今こそ敢えて夢を見ようと言った。かつては信じられなかったことだが、今こそ信じるべき時だと。
何より当事者達が夢だと思っているメンタリティがトッテナムだけれど、夢ならば何を願ってもいいわけだ…そうか…それならもう一つだけ。。最後に。。

88分…それでもこの左足はロマンだ……笑


#トッテナム #COYS