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グローバルティーチャー賞について(2)

 私は2018年にTop50に選ばれましたが、選ばれたと知って、嬉しさは3割、「えらいことになってもーた」7割でした。

 ちなみに、応募した理由はこちら↓

 と、偉そうなことを書いてアプリケーション出したものの、まさか選ばれるなんて思ってなかったですし、何せ田舎者なので、通知が来た時は「あわわ・・・」状態でした。

 さて、受賞者には賞金1億円が送られますが、他の49人には賞金等は一切ありません。
 
(2020年は、受賞者のディサレ先生が、半分を残りのTop10の先生方にシェアすると発表されています)

 その代わり、でもありませんが、授賞セレモニーがある教育フォーラム(Global Education and Skills Forum、以下GESF)と、それに先立つサミットに招待されます。サミットは、歴代のTop50と、その年のTop50だけが参加するクローズドなもので、みんなで意見交換をしたり、簡単な実践発表をしたり、ネットワーキングをしたりします。会場は、ドバイの場合は現地のインターナショナルスクールでした。

 私が選ばれた年(2018年)からメンタープログラムが始まり、1人1人に歴代のTop50から誰かついてくれるようになりました。私のメンターは、Hanna Dudich、ウクライナの英語の先生でした。特にこの年は、他に日本人がいなくて、日本語を話せる人もいなかったので、何でも教えてくれる彼女の存在はとても大きかったです。

 このサミットでは、本当に色んな先生と仲良くなれます。2019年にはreginal summitがあり、地域ごとに分かれて意見交換や議論をしました。(下の写真はチームアジア)

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 サミット2日目の午後からは、GESFも始まります。会場は、ドバイにあるAtlantis the Palmというホテル。ヤシの木の形をした人工島、パーム・ジュメイラにあります。

 こちらが、2019年のハイライト。

 見ていただくとわかりますが、トニー・ブレア前英国首相、シエラレオネの大統領、ノーベル平和賞受賞者のユアン・マニュエル・サントス前コロンビア大統領など、政界の重鎮の方々も多く出席されます。映っていませんが、OECDのシュライヒャー局長も毎年出席されます。2019年は、認知科学分野で有名なスティーブン・ピンカー氏の講演もありました。

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 Top10に選ばれた先生は、このフォーラムで模擬授業をしますし、Top50の先生も、パネルディスカッションやセミナーにスピーカーとして登壇することがあります。当たり前ですが、全て英語です。

 空いている時間は、基本的にはワークショップやレクチャーをまわったりしますが、このフォーラムには、世界中からEdtech企業の関係者やメディアが参加するので、インタビューを受けることもありますし、コーヒーを飲みながら情報交換することも数多くあります。実際、この間Top10に選ばれた先生は取材三昧。(余談ですが、私も2018年にはウガンダのテレビ局とポーランドのラジオ局に取材されました・・・一応、同期いわく、無事放送されたようです)

 基本的に、模擬授業も含めて、過去の様子は、GESFのYouTubeチャンネルに全てアップされています。

 GESFの最後は、いよいよ受賞者の発表です。
 賞のプレゼンターが、これまた毎年豪華。2016年はローマ法王、2017年は(なぜか)国際宇宙ステーションから発表、2018年はF1レーサーで世界最速の男、ルイス・ハミルトンがトロフィーを持ってきて、司会がトレバー・ノア、発表は子供たちでギネス挑戦、2019年は、なんと映画The Greatest Showmanの主演俳優、ヒュー・ジャックマンでした。

 受賞者発表の後は、受賞者の国のトップ(首相や大統領)からのメッセージ動画が流されます。

 こちらが当時のイギリスのメイ首相から、2018年受賞者アンドレア・ザフィラク先生へのメッセージ。会場で流されました。

 せっかくなので2019年の授賞式の様子もシェアさせていただきます。この時も、ケニアの大統領が、受賞者のピーター・タビチ先生にビデオメッセージを送っておられます。(下の動画では、28分30秒くらいから始まります)

 (完全に感化されて、帰りの飛行機の中でずっとThe Greatest Showman見てました。)

 私は2018年に最初にここに来た時、めちゃくちゃ緊張していたので、もう必死で、レクチャーやDebate chamberでインプットして、コーヒーを飲みながら振り返ってまとめて、を繰り返していました。だから、毎日ホテルに帰るとどっと疲れて爆睡・・・。

 でも、本当に充実した修行のような期間でした。教師になって、こんなに必死になって頑張ったことがあったかなと思うくらい。あの時は、まさか次の年も呼んでいただけるとは思っていませんでしたが・・・

 ここで得た1番の財産は、何といっても世界中の先生仲間です。同志で、友人で、そして目標。彼らと知り合って、色んな意味で、自分は特別じゃないんだと気付かされました。

 ドバイでのGESFは、2019年で最後だと思われます。次の会場はコロナが収まるまでは未定・・・噂ではロンドンだとかなんとか。

 次の記事では、実際にここで出会った先生何名かを紹介したいと思います。


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