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パリとフランスを混同してはイケナイ

パリオリンピックのオープニングセレモニー、楽しかったですね。

やり過ぎだとか子供には見せられないとかいろんなご意見があるようですが、私は個人的に楽しいセレモニーだったと思います。

そしてすっごくパリっぽい、というのが感想。

ゴチャゴチャして整理がつかない感じとか、グイグイ多様性を押してくるところとか、個性を強調することこそが正義みたいなところがなんかもうめちゃくちゃパリっぽい。

これがフランス全土で常識なんて思っちゃいけませんよ、みなさん。

フランスは農業大国で保守的な人が多い国なのです。前衛的で目立ちたがりな人が都会に集まっているだけのこと。パリの面積とその他の国土の広さを見比べて良く考えてみてください。

確かに学業や仕事の都合でパリに住む、もしくは住んだことのある人の数は多い。だからパリの常識を身につけている人が国内各所に散らばっているのも事実。でもやはりパリはパリ、フランスの中にあるいち都市。フランスの中にパリは含められるけど、パリの中にフランスをすっぽりまるっと含めることはできません。

今大会はパリ・オリンピックなのです。


ところで今回、韓国の紹介を間違えるハプニングがありましたが、北朝鮮の正式名称を改めて思い出し、「デモクラティック?!」とツッコミを入れた人、私だけじゃないですよね。多分間違えてアナウンスした人もまさかあの国の国名にDemocraticという単語が使われているなんて夢にも思わなかったのかもしれません。まあそこんとこはあまり深掘りしない方がいいのでそっとしておきましょう。


私は妄想好きで、時間があるとボーっといろんなことを考えるのですが、南北で突然分断された韓国と北朝鮮のような国について考えてみることがあります。

ひとつの国だったのに政治的な思惑を持った一部の人たちのせいで急に分断されてしまうってどんな気持ちだろうって。

日本だと名古屋か静岡辺りでパツンと切られて違う国になるようなものです。西側の首都は言わずもがな天下の大阪になるだろう。いや、意表をついて福岡辺りに南下する可能性もある。

すると東側の首都ももう少し北上して栃木とか、いや仙台辺りまで行くかもしれない。


と、そんな流れでフランスだったらどうだろう?と妄想は膨らむ。

とりあえずフランスの国土を真ん中でパツンと切ってみる。北フランスの首都は揺るぎなくパリだろう。

すると南フランスの首都は。。。当然至極、マルセイユになる。

北は年中ぶ厚い雲で日差しが遮られて寒く、南は冬は温暖で夏はピリッと暑い。

北フランスはベルギーやオランダっぽい文化を育み、南フランスはイタリアやスペインっぽい文化圏になる。

分断されたまま時が流れると、北と南で全く違う歴史や文化が生まれるものなのだ。

そもそもフランス革命はパリを中心とする北部での出来事が発端となっているので、国が分断されていたとするなら南フランスには王政が残っていたかもしれない。


何だか訳の分からない話になってきましたが、今回は私の勝手な妄想を書き綴っているだけなので、色々と支離滅裂で申し訳ない。

とりあえず何の話をしていたのかと言うと、パリとフランスを混同するのを止めていただきたい、という話でした。


そんなことを言っている私自身が実は混同しまくっていて、南仏に滞在し始めてしばらくの間はずっとパリに戻ることを「フランスに行ってくる」と言い間違えていました。

いやいや南仏もフランスやし!ってセルフツッコミしても誰も笑ってくれません。悲しー。


話は変わって、次々回2030年の冬季オリンピックがフレンチアルプスに決まりました!

実はニースはAlpes-Maritimesと呼ばれる地方に属していて、アルプスを含む地域なのです。

もちろん開会式は今回のパリとは違ったフランス南東部独特の演出になることでしょう。

今から楽しみです!

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