旧市街地で売ってるフルーツティーをもらった
ハーブティーをもらった。
夫の遠い親戚の従姉妹が遊びにきていたので、普段Airbnbで使っている部屋を貸していた。滞在中は一緒にお茶をしたり食事をしたりして結構ご馳走になっていたから、まさか最後にお土産をくれるだなんて全く想像もしていなかった。
コレどうぞ。と手渡された袋にはみたこともないロゴが印刷されていた。
南仏ニースの中心地には大きめのマルシェが2つあり、旧市街地にあるサレヤ広場のマルシェはどちらかといえば観光客向けだ。近くに住んでいる地元の人もちらほら見かけないこともないが、コロナ前に比べると全体的にこざっぱりし、おばちゃんがひとりポツネンと店番をしてりんごやじゃがいもを売るような小さなスタンドはなくなった。
長年垢抜けなかったニースの旧市街地がコロナ以降、確実に変化している。
ここ数年でオープンした新しい店が多く、昔からある古い店もリニューアルしてキレイになっている。それは知っていた。でも今の私の普段の生活で観光地の店へ入ることは滅多にないから、そこでどんなものが売られているのかなんてほとんど何も知らなかった。
お土産を渡してくれる時に、「知ってると思うけど、コレどうぞ」と言ってロゴの入ったこの袋を渡された。
お互いの近くも遠くもない関係柄もあり、「いや全然知らんかった!」と素直には言い辛く、「あぁ、うん、まぁ」と濁して返事をしてしまった。
実際はこんなロゴ、全然見たことも聞いたこともない。
目が泳ぐ私の様子に気づいた彼女は、ほら、旧市街地の入り口のところにあるハーブティーを売ってるところよ、と店の場所を説明してくれるがいまいちピンと来ない。
適当に相打ちを打ってその場はやり過ごしたが、家に戻って改めてこの袋を見て、少し興味が湧いたのでネットで調べてみた。
この店なら知っている。街の東側にあるガリバルディ広場から牡蠣屋さんを通り過ぎて花屋さんのある小道を入ったらすぐのところに昔からある店だ。
店の前には量り売りのフルーツティーが山積みになっていて、道の方までほんのりと甘い香りが漂っているから通り過ぎる度にチラ見をしてしまう、あの店だ。
でも中には入ったことはなかった。普段の生活でフルーツティーの量り売りを買う機会がなかったし、香辛料や油類は近所のスーパーで買っている。わざわざ家から遠い混雑した細い通りにある店まで来ようとは思わなかった。
よく思い返してみるとその通りを進んでいくと、精肉店や加工肉の惣菜屋がいくつかあり、その先の広場には魚市場も立つ。魚市場は常設の店舗ではなくマルシェ形式で魚を売っているスタンドだ。午後には店を閉じてしまう。
その先にはまた大きな精肉店があり、そこから左へ登ると城跡、そのままクネクネと進んでいくとサレヤ広場があり、その向こう側が海だ。
旧市街地と言えばニースのザ・観光スポットで、行き交う人のほとんどが観光客と言っても過言ではない。でもそこには今でも地元の人の胃袋を満たす食料を扱う店がいくつもある。
今私が住んでいる場所から少し足を伸ばさないといけない距離だし、そもそも肉をあまり食べないので、私の日常からスッポリ抜け落ちていたこの場所を改めて思い返してみる。
今度友達が遊びにきたら連れて行こう。
ごちゃごちゃした街並みが南仏らしいし、写真の映えスポットもたくさんある。
早く友達遊びに来ないかな〜。そう思って為替を確認したら1ユーロが169円って!
高っ!
まだまだ円安は続くみたいですね。。。
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