ピアノの旅
ピアノのレッスンに通い始めた。
ずーっと「いつかは!」と思い続けてなんと50年も経ってしまった。
でも目指しているといつかはたどり着く。というか、今から始まるのだけれど。
通っていた幼稚園には音楽教室があった。その幼稚園の園長先生の弟さんが楽器屋さんをしていからか、音楽が身近にある幼稚園だったのだ。午後からは音楽教室に通い、小学生になってからは個人ピアノレッスンに通うことになった。
私は自分で言うのもなんだけど、コツコツと真面目に練習するタイプだった(自己評価)ので弾けない箇所があったら、何度も何度も弾けるようになるまで繰り返して練習していた。
先生は怖かったけど、いい先生だった。その先生が45歳の時に妊娠して中断しなければならなくなった。その時私は小学6年生で、中学生になって部活(テニス)が忙しくなったのでそのまま辞めてしまった。
独身の時はバンドでキーボードを弾いたりしていたけど、結婚して子育てとお店の運営で、全く弾く時間がなくなってしまった。
ピアノは隣に住む元旦那さんの実家に預け、左利きの息子を坂本龍一みたく音楽家になってもらおう!と習わせたけど3年くらいでやめた。でも娘はその後高校生になるまで習っていたので、ピアノは古びることなくまだまだいい音が鳴る。
その後、離婚してピアノと猫と子供たちを連れて借家に住んだけれど、ピアノを弾く余裕はやはりなかった。5回の引っ越しを繰り返し、その度高額なピアノ引っ越し料金を払ったけれど、当然ずっと一緒に連れてきた。
多分この家が私のピアノと私の終着地だろうから、やっと再開できる。
幸い隣は神社、駐車場、裏は空き地というピアノを弾くには好立地条件。そしてミアズが引っ越した場所は元音楽教室で、お店のお隣にそのピアノの先生が住んでいる。
やっぱり望み続けるとこういう時がやってくるんだなぁ。
最初のレッスンは、レベルを見るためにも好きな曲を弾いてみてということで、
ここのところ練習していた坂本龍一の「AQUA」を弾いた。と言っても練習不足でところどころ詰まっていたけれど。「楽譜は読めるみたいだし、指も覚えているようだから、この曲をまずは練習しましょう!」ということになり、ありがたく50年ぶりのピアノレッスンがスタートしたのである。
イェイ!