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第四章ミアズなのか?
3月になったらどうなんねやろ?奇跡でも起こるのか?私はいいこと思いつくのか?
それよりも今のうちに稼いどかなあかん!とめっちゃ働いた2月が終わろうとしている。
スタッフに「これからどうするんですか?」と尋ねられても、ニヤッと笑って「わからへん。やってみやなわからへん。」と答える私。
もともとは一人で始めたお店なのでたくさんの人を雇うのはどうも苦手だ。自分がやってたことのしんどさもわかるだけに申し訳ない気持ちになる。特にパン作りは体力と気力と持続力と集中力、そして愛が必要。
年末に一人抜け、一昨日一人抜けたミアズはスカスカ状態なのに、私はもうオールドになっている。お酒でも飲んでブルースでも歌いたい気分だ。
「いやんなった〜もうだめだ〜だけど腐るのはやめとこう、陽の目をみるのさ、このオレだって〜」
よしっいっちょがんばろか!と私がパンを作ってサンドイッチも作ってとやってたら、お店が回るわけがないよな。さっさと閉めた方がマシだな。ちっちゃい物件でもさがそうかな?とお金もすっからかんなので簡単には移動できないよな。
そこで彗星のごとく現れたのがミアズのカフェを担当していた我が娘。キリッと私を睨んで「私が焼くわっ」
というわけで今年に入ってパンを焼き始めている。生まれた時から、いやおっぱいを通して生粋のミアズパン育ちな上、ソウルフルな気骨入りのDNAが組み込まれた手で作るパンはなかなか美味しい。
そうか、神様はここでもう一踏ん張りしろって言ってるのかな?このパン作りの沼に娘を引き込むのはしたくなかったけど、自ら沼に入るのなら、納得するまでやればいいと思っている。
そもそも放置状態で育てた娘なので今更、私がどうのこうの言うのも変だし、ミアズのソウルを引き継ぐ超理想的な展開になった。
20代の頃のひとりミアズが第一章。結婚後、佐紀町でのミアズが第二章、離婚してならまちに引っ越してきたのが第三章。これで終わりかと思ったら第四章がはじまるのかな?どうかな?いや、始まる!
でもまだノープラン。第一章くらいの量のパンから始めるのでよろしく。それに、親子というのは厄介なもの。しんどいオーラをそのままぶつけてくるのでたまったもんじゃない。私にとってもまだまだ修行が続くってわけだ。
私も焼きたいパンだけ焼くよ。とびきり美味しいやつ。
そんなミアズで働きたい人募集。
男女問わず、平均年齢をグッと下げてくれる体力がある人。カフェ・パン作り経験があればもっとよし。