ひとりベトナム旅⑤
仏教徒のトランプくんはベトナムの歴史に詳しく、
戦争の話もしてくれました。
私はベトナム人を前にして、ベトナムの戦争に関する知識がないことがちょっと恥ずかしかった…
なんで世界史の授業寝てたんだろう。
1954年、ベトナムは北緯17度線で南北の境界をひかれて、
フエはちょうどその境界にあった町でした。
1965年、米大統領が北ベトナムに爆撃すると、南北の戦いは壮絶さを増していったと高校の教科書にのってた。
(ベトナム戦争)
フエはベトナム戦争の激戦地だったって知らなかった。
(アメリカはベトナム人に嫌われることしたなぁ、あちゃちゃちゃ~)
なんて考えていたらトランプくんは、
「ベトナム人の多くはアメリカ人よりも中国人のことが嫌いなんだよ。
まあ僕は気にしないことにしてる。」
って言ってた。
チュ、チュウゴク?と気になって聞くと、
フランス植民地支配時代以前に中国王朝による侵攻を受け続けていたこと、1979年の中越戦争などがあって、
今でも反中感情はふつふつとしているらしい。
(2014年にはベトナムの反中デモ。これにはまた別に原因があったらしい。)
同情ではないけど悲しくなったですね。
私とトランプくんには共通の中国人の友人がいて、
でもトランプくんはいつも優しく、たまにちょっかいかけたり、
当たり前のことかもしれないけれど普通に接していて、
でもベトナムにはいろんな背景と歴史があって
ベトナム人それぞれが複雑な感情を持っているっていうのは、
知らなかった。
ウムムム、と悶悶としていたら、
「でも僕たちの国は最後にフランスを追い出して、ベトナム戦争ではアメリカに勝って、中越戦争でも勝ったんだ!Won! Won!」
とトランプくんが言ってるのを聞いてまたおったまげた。
ベトナムのそんなにかっこいい歴史は知らなかったし(失礼)、
すっごい国だなと感動した!
夕焼けも綺麗でダブル感動!
そして歴史の知識は持つべきだと思った。ほんとに…
いつか、異国の人達と仕事することがあったとして、
その相手の母国を少しでも知っておくことは大事なことだよなぁ、
と適当に考えてました。
あーフエに来て良かったなー。
嬉しくなって、フエTシャツをイトコに着せようと買ってしまった。
…あとから冷静になったら自信がなくてまだ渡していない。
多分HUEの文字に喜ぶ6歳と2歳と親もいないよね。
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