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家を買うことにしました2(内覧編)

旦那がお気に入りの物件は、

私たちが降りたことがない駅が最寄りだった。

仕事を終えて旦那と落ち合って、不動産屋さんが待つ物件に行く。

駅から家までの道はけっこう暗い。住宅地だからお店はない。人通りもない。

けど物件じたいは、角地だし、広くてよかった。

営業担当の不動産屋さん(仮名:中川さん)は、けっこう若くておそらく私と同じ年くらいの方。購入に向けていろいろお話したのでこれからこの話にけっこう登場すると思う。

中川さんの内覧スタイルは、けっこう放任主義な感じで、

家のドアをあけて、「さ、ご自由に見てください」と言わんばかりで、あまり積極的に説明しなかった。

旦那は事前にsuumoで何度も何度も写真を見てて、イメージしてた通りで、嬉しそうだった。

中川さんは、妻である私がローンを組むこと、私は事務員(つまり一般職)であること、私の源泉徴収票を見て、もっと価格帯の低い家をおすすめしたいみたいだった。

「将来、お子さんにもお金がかかりますし、お金を使う優先順位は一番が家とは限りませんからね」と言ってた。この時点で中川さんは、私たちが実際にこの家を買うとは思っていなかったと思う。

他の不動産屋さんの営業さんたちも私たちにおすすめしてくる物件の価格帯は、この物件より600万くらい安かった。

私も、この家はぶっちゃけ実家よりも古いしデザインも昭和な感じ。

お風呂もキッチンもそのままではとても使えないからリフォームしないといけない。けど自分たちの予算よりも高い。

しかも私はキッチンで白い影を見た。

2回も。

白い影がふわふわしてた。

私は、壁にカレンダーかなにかが掛けてあって、風でふわふわしているのかな、と思った。けど、ドアも窓も閉まっているし、壁にもカレンダーも何も掛かっていなかった。

うん。なにかいるよね。

とりあえず、中川さんと、この家を本当に買うとしたら資金計画のことを相談しなければいけないし、その週末にもう一度面談をする約束をした。

つづく

写真は京都水族館