JRAは菜七子を守れ
僕は怒っている。まずは今年のマイナスが17万円に到達したこと。もう正直取り返せる気がしない。
それから50万円以上の払い戻しを受けたら税金が引かれること。これは明らかにおかしい。というのは、100万円馬券を買って50万円返ってきたとする。もちろん回収率は50%、50万円の損失だ。しかし、その50万円からさらに税金が引かれるのだ。は?おかしいだろー!
そして今年の競馬界は悲しいニュース、残念なニュースも多かった。飲酒運転くらいなら埋もれるレベルだ。
今年のニュースを見ているうち、JRAが信用できなくなってきた。僕はもともとJRA肯定派であった。松平健とのコラボや、若者向けのCMも楽しんでいた。しかし、ファンに対しての情報公開がおざなりになっている。
スマホを使用し、スタッフと通話していたというのは、明らかに菜七子が悪い。いくらでも八百長に繋げることができる、馬券発売の根幹を揺るがすような問題になりかねない。だから、追放してしまえというやや過激な意見も理解できる。
ただ、それでも、僕はJRAに菜七子を守る姿勢を見せてほしかった。
騎手は個人事業主だから、JRAに騎手を守る義理はない。
ただ、菜七子は競馬界の家族の一員だったではないか。ここから感情論が続く。
菜七子がどれだけファンの増加に貢献してきたことか。今村聖奈だって、永島まなみだって、菜七子がいなければジョッキーになっていなかったかもしれない。僕の無駄な菜七子がんばれ馬券も発生しなかった。
JRAがすべきことは何だったか。まず今村たちが処分された時期、本人からカミングアウトがあったと公表し、注意しましたと言っておけばよかった。
文春の記事が出てからも、既にその件は終わっていると、毅然とした態度を貫いていればよかった。なんならいつも通りの隠蔽体質の本領を発揮し、フル無視を決め込んでも良かったかもしれない。
菜七子のような功労者が、師匠の万年筆で泣きながら引退届を書き、ひっそりと去るなんてことがあっていいわけがない。
血も涙もないJRAでいいのだろうか。上層部は真剣に考え直すべきだ。もうジョッキーと職員が結婚するというふざけた実例もあるのだから、よりクリーンな競馬を届けて欲しい。