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いつかが来るまでしまっておく手紙のはなし。

ちょっと内容が内容なもので、いずれ非公開にするかもしれない回です。

本年もよろしくお願いいたします。
深天です。2025年の初回noteで何を書くか、考えた結果、いつも通り、感じたままに書き出してできた文を載せています。ふさわしいのかと聞くのは、返事に詰まりますので…ね。とっとと本文に入ります。

私、何年かに1度、遺書を書いています。
1番最新に書いたのはもう2,3年前になってしまったので、そろそろ書き改めたいなと思っていますが、なかなか後回しになっています。

遺書と言っても、相続云々恨み云々の内容は無く、誰々への感謝、個人宛の手紙を出してほしい、グッズは誰に送ってほしい、どこにアカウントがあるから知らせを出してほしい、アカウントごと消してほしい、サブスクを解除してほしい、お世話になっているところに連絡入れてほしいだの、まぁ身の回りの繋がりについての内容がメインな、割と軽い、拘束力もないような文章です。

そして私のメイン遺書(個人宛以外という意味)は毎回2通書いています。
自分から死んでしまう時用aと、それ以外用bの2通。
bには、"bが読める状態ということは、私は全く意図せず死んでしまったということです。もし、不意にも死んでしまっているならば、病気や事故あるいは事件による死です。確実に、自分から望んだ死ではないので、落ち着いたらきちんと調べていただけると幸いです。"というような内容が毎回入ります。
日々を生きる間は、aを開封厳禁として、bと共に保管しています。もし、仮に、万が一、自分で死を望んだ場合、bを処分してaだけ遺すという形になるだろうと思います。そんなことにはならないと、言いたいですが。

最早、効力も無いような遺書なんて要らないじゃんと言われそうですね。
確かに周りからすればそうかもしれません。
一方的に任されて、残された側からすれば迷惑かもなとも思います。

それでも書くことには私なりの理由があります。
私はこの遺書を書く作業を、過去書いた自分から今の自分までの振り返りの時間にしています。
書き改めるとき、先に新しく書き終えてから、前に書いたものを開封して読むことにしています。
以前書いた時はこんな生活だったんだな、今とは違う人間関係だな、こういうことがあったな、など、価値観の移り変わりや状況の変化が意外と多いんです。

私の、遺書を書くという行為は、私にとって必ずしもマイナスなものではありません。
自分という人間が、どう移り変わってきたのかを振り返り、今をどう捉え、何を大事にしているのかが分かる、どちらかというと前向きに近い行為と思っています。
もちろん、しんどい時に書くとしんどい文になりますが…そういう時は、書くという作業が、衝動にブレーキをかけてくれたりもしました。

これを読んでくださっているみなさんは、どんな経緯でここに辿り着かれたのでしょうか。
あなたにわたしが何かできるわけでもないでしょうし、余計だと思われそうですが、あなたを知らないわたしからのお手紙をここに書き置きます。
いらないなと思ったら閉じたり、飛ばしてくださるといいなと思います。

あなたへ。
どこを歩いてここまで辿り着かれたのか、よければあなたの中のわたしに話してください。最近はこうだったよ、これができた、これはちょっとしんどかった、なんでもかまいません。もし心の中のわたしに教えてくださって、なんとなくでも気持ちが落ち着いてきたならば、わたしは嬉しいです。
どうしようもなくて、死に向かってしまう時には、もしよければ、その足で1度、文具屋かどこか、便箋を探しに行ってみてくれたらいいなと思います。
気に入った便箋が見つかったら、綺麗な封筒を見つけに行ってくれたら嬉しいです。便箋に似合うものでも、また別なお気に入りでもいいですね。きっと、しっくり来るものがあるんじゃないかと思います。
便箋と封筒が揃ったら、ペンとインクもお気に入りを揃えてくださると、あなたの字を書く大切な道具ですから、きっと気持ちよく書けるんじゃないかなと思います。いい色のインクから探してもいいですね。一体型でも書きやすいボールペンでもいいですね。書いていて心地がいいものと出会えますように。
書くものが揃ったら、書く場所を探してもいいかもしれませんね。私は家でも書きますし、静かな図書館で書いた時もありました。あなたの気持ちが穏やかになりそうな場所を見つけられたらいいですが、そうじゃ無くても大丈夫です。紙を置ける場所ならどこでもおすすめですよ。外で書くなら風に飛ばされないように、少しだけ気をつけてくださるといいかもしれません。
ありがとうと書きたい人はいますか?もしいたら、書いてみてもいいかもしれません。思い浮かばない時は、過去のあなたか、未来のあなた、書いてもいいかもなと思う方のあなたに向けて、ぜひ書いてみてください。
何度書き直しても、何を書いても、どれだけかかっても、そこにできた文はあなたの文です。
書き終わったら、書けたことを褒めてあげられるといいなと思います。
あなたの選んだ素敵な封筒と便箋に、あなたの選んだ素敵な色で、あなたから生まれた言葉たちが、あなたの字で書き連ねらている景色は、きっと素敵なんだろうと思います。
選んだ過程を目で見て、あなたの気持ちは今どうなっているのでしょう。わたしには分からないかもしれません。
ただちょっとでも、目の前にあるお手紙を、少しだけ先のあなたに届けてみようと思ってくださったなら、わたしはとても嬉しいです。


あぁ、そろそろ、未来の自分への報告も兼ねて書きたいなぁ。

2025.01.16 note8
#miamakoto #20250116
#いつかが来るまでしまっておく手紙のはなし

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