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All You Need is Love のはなし。 その2

はい 皆さんこんにちは。

こちらの記事は『All You Need is Love のはなし その1』のなんとなく続きになります。もしまだの方はそちらを読んで頂いてからでも、このまま読み進んで頂いても大丈夫です。1を読んでくださった方、ありがとうございます。お帰りなさい:)

1を先に読もうという方はこちらへどうぞ。(※テンション高め注意)

はいっ、それでは行ってみましょう(ドラムロール)

最近の私の『無条件に元気がでる曲その2

ババン!

2、Nina Simoneの” I Ain't Got No-I Got Life” 

クラシックピアニストから伝説の歌手への転身、公民権運動のアクティビストとしての活動、スターダムからの転落そして華麗なるカムバックと、波乱万丈の人生を生きたシンガー、ニーナ・シモン。どこか揺らめく炎と土の匂いを感じさせる彼女の歌声にわたしはいつもノックアウトされてます。

この歌は『あたしにないもの(不足)はない、だってあたしゃ生きてるし命があるから!」といった非常に人間くさい力強さに満ちていて、聴くたびに元気をもらってます。ニーナ・シモンご本人がこの歌はCivil Rights Musicだとドキュメンタリー映画『What happened, Miss Simone?』(邦題:ニーナ・シモン 魂の歌』で言っていますが、確かに何かお腹の底からふつふつと熱いものが湧き上がってくるような、立ち上がって何かしなきゃ!という気持ちにさせてくれる歌です。

これは歌詞を訳しちゃうとせっかくの歌がなんだか陳腐になっちゃいそうなので少しだけ。前半は「家もなきゃ 履く靴もない 金もないし 品位なんてありゃしない 着る服もなけりゃ 香水も 眠るベッドも 男も 母親も 文化も 友もいない 学校も 愛も 名前も どこかに行く切符も 神もない」と「ないない尽くし」で畳み掛けていますが、後半の「わたしがもっている、誰も奪うことのできない自由」への歌に変わっていく部分は、ぜひ直接聴いてそのパワーを感じてください。

はい、では続けて3曲目にいってみましょう。

3、Nina Simoneの "I'm Feeling Good"

はいすみません。ニーナ姉さん再びです。

この曲はもう元気がでるというか、まさにFeeling Goodにさせてくれます。

実はこの曲、Nina Simoneのオリジナル曲ではなく元祖は1964年の”The Roar Of The Greasepaint, The Smell Of The Crowd”というイギリスのミュージカルだそうですが、オリジナルとはだいぶ雰囲気が違うので興味がある方は聴き比べても面白いかもしれません。最近ではMichael Bubléもカバーしていますね。

色々な方に歌われている曲ですが、私の中では彼女が元祖だと思っています。肩で風を切って颯爽と歩いてる感じがたまりません。

この曲もぜひそのまま聴いてみてください。

https://www.youtube.com/watch?v=LR1bWhdoIXM&list=RDLR1bWhdoIXM&start_radio=1

以上が私の最近の『無条件に元気がでる曲』3曲になりますが、実はもう一曲。

この記事のタイトルにもなってますThe Beatles”All You Need is Love”

元気がでるというか優しい気持ちになる曲ですね。この曲にはもう私の陳腐な説明など不要かと思いますので、とりあえず聴いてください。

この曲を聴きながら怒れるという人は世界中探しても竹中直人さん(※笑いながら怒れる)以外にいないのではないでしょうか。未来永劫この曲が残って欲しいと勝手に願っています。

さて私の住んでいるロサンゼルスはロックダウンになってから、一時期は銃を買いに走ったりする人が増えたりと怖いニュースもありましたが、街に出るといつものロサンゼルスより3.5倍増量ぐらいな感じで優しさが溢れかえっているのを感じます。もちろん皆大変なのですが、合言葉は『We're all in this together』(この状況の中でみんなで一緒にやっていこう、一人じゃないよ的な意味)。

友人は先日ファーマーズマーケットを歩いてると「仕事してるの?」と聞かれ、「今してないんだ」と答えると「僕たちができるサポートだよ」といって卵1パックをもらい、また違うお店でも同じように聞かれ、また同じように答えると今度はレモン、オレンジ、みかんをたくさん頂いて、人の優しさにじわっと涙が出るほど感動したそうです。私もその話を聞いてなんとも心が温かくなりました。

スーパーの入口の前で行列に並んでいる時も、笑顔で「待たせちゃってごめんね!今日はたくさん商品が入荷してるよ、良かったね!」と一人一人に温かく声をかけてくれる店員さんや、近所のレストランやマーケットが困らないように、足繁く通ってサポートする住民達。

いつもより多めに交わされる「元気?」「最近どうしてる?」の近況メール。見知らぬ人の温かい一言や、マスク越しでも交わされる笑顔。

13年住んだロサンゼルスで初めてみた、なんだか「一致団結した優しさ」が街中に溢れています。明らかにLAがいつもより優しい。

現実問題生きていくにはLoveだけじゃなく色んなものも必要ですが、そんな優しい人達の住む、いい意味で「らしくない」この街でこの曲を聞くと、Loveで大概の事はなんとかなっちゃうのかもな、たしかにAll you need is love だわ。と、信じたい気持ちになる私なのでした。


それでは皆さん今日も良い1日を!





えっ、、、、神様ですか?