My hero
それは 遠い昔のこと
ひとり泣いた 少女に駆け寄って
「 道に迷っているの?
知っているよ、一緒に行こう」
差し出した 手を取って
揺らり揺れるように進んでいく
眠る 草木の灰色が
ずっとずっと目に飛び込んできた
何も見えぬ足元を
目を凝らして歩く
ふと冬空眺め
貴方は綺麗と言った
My hero この夜に
新しい世界へ共に歩く
My hero さっきまで
泣いていた時間へ 終わりを告げる
きっと 星の見えぬ空も
月明かりで光る石が
My hero 示すだろう
歩きだそう 繋いだ
この手を握り返す
そして 光が見えた先
短い旅に 終わりを告げながら
軽く会釈し 別れ際
時計にある 名前を知った
あの日から この名前
記されている場所を聞き周り
辿り 歩き続けること
いつの日から 始まっていた
時が流れ あの日と
変わらず巡っている
最後の 手がかりの
この街に着いた先に
My hero あの時計
持ち主の 貴方が立っていたよ
My hero 目が合った
瞬間に 笑顔が綻んでいく
いつか 出会える日を望み
幾つもの時を超えて
My hero ここに居る
あの頃の面影
残して 向かい合うの
My baby 幼い日
1人で歩いた君を見つめ
My baby 目で追って
声掛けるその時探していたよ
いつしか 再び会える事を
この時計に願っていた
My baby この先も
もう二度と 繋いだ
この手を離さないよ