はじめましてのはなし
はじめまして、Miaです。
ずっと人と関わることを最小限にして生きてきました。
自分の好きな人、大切な人とだけ、小さく、深く関わって生きてきました。
自分の住み慣れた町、自分の家、自分の部屋。
安心できる環境を、安心できる人たちを大切にしてきました。
小さい頃は自分の家がきらいでした。
帰ってこない父親も、自分の不幸な生い立ちを私にだけ打ち明け続け泣く母も、人を馬鹿にすることでプライドを保つ姉も、笑い声の聞こえない、新しく、きれいで広いおうちも。
父は別の家庭を持ち、母は自ら人生を終えることを選び、姉は家族に失望し去っていきました。
今私は私の人生を子供たちと過ごし、ひどく平和で幸せな毎日を送っています。
父、母、姉、夫 私の人生に深く関わってきた人たちから離れ、はじめて自分の人生を自由に生き始めてから、私の心の中の探検が始まりました。
幼少期からの暗く、悲しく、みたくなかった物たち。
それら全て大きな箱に詰めて前だけを見て生きてきましたが、私と子供たちとの人生が始まった時、ふと思ったのです。
私はいったいどんな人間だったんだろう、と。
重い蓋をしたままの大きな箱を開けるのはとても時間がかかりました。何しろ人の話を聞くことも仕事にしてきたのに、自分の話を人にすることはまるでしたことがなかったのです。自分の心の中に何が詰まっているのかなんて考えたこともありませんでした。
でも、時間をかけて蓋を開け、大きな箱の中を覗いた時、そこには暗く、悲しみに満ちた想いだけではなく、とてもきれいな物語も沢山ありました。
長らく私自身から忘れられてしまっていた物語。
少しづつ、箱から出してゆっくり眺めていけたら。
もしよろしかったら、一緒に眺めてみてください。
そしてあなたの物語も見せて頂けたらうれしいです。