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【読書感想】家ねこ大全285 現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説!/藤井 康一
「家ねこ大全285 現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説!」こちらの本、読みました。
猫関連の本は今回で4冊目です。
これまでの猫関連の記事は以下マガジンにまとめています。
本の内容
まずはAmazonから本の内容を抜粋します。
猫の気持ちから、不調のサインまで…これ1冊で猫のことがすべてわかる!
ツレないのなんで?
なんでそんなところでツメ研ぐの?
ごはん食べてないけど大丈夫?
さまざまな行動が意味する猫の気持ち、不調のサインを
SNS上で人気No.1獣医師が解説。
近年注目されている猫の肥満やうつ、最新の病気の治療まで
猫と暮らしていると気になる285項目を盛り込んだ猫本の決定版です!
こんな感じの本です。
本のタイトルからも分かるように、猫を飼っている人向けの内容が多かったです。
著者が獣医師ということで、納得しながら読めました。
各トピックが短めで、イラストも豊富なので読みやすかったです。
著者情報
本書の著者である「藤井 康一」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。
いくつか引用と感想
今回は「第1章 もっと知りたい猫の気持ち」から、いくつか引用します。
ツンデレ猫もいつかはデレになる?
好きなときだけ寄ってくるのが猫のいいところ。
「デレ」を期待しないで
猫のたまらない魅力のひとつに「気まぐれな性格」があります。急に甘えてきたと思ったら、次の瞬間プイッと別のところにいってしまったり、名前を呼んだらチラッとこっちを見るだけ、気づいているのに知らんぷり――猫にはこういう「ツン」が多いですよね。
こういったツレない猫でも人間のほうがかいがいしく接することで人懐っこい性格になるかといったら、それはむずかしいでしょう。
猫の人懐っこさは、父親からの遺伝的要因が関係します。さらに猫が社会性を身につける生後2~9週齢までの「社会化期」での人との接し方が影響しているからです。
じつは、猫にとっては「デレ」のほうが問題になることがあります。愛情をかけすぎることで、「もっとかまってほしい」と問題行動をすることが増えるのです。
ツンツンしていて、自分の好きなときにだけ「なでて」とそばに来るのが、猫のいいところでもありますから、あまり「デレ」を期待しないほうが、猫とはいい関係を築けるのかもしれません。
個人的に猫が好きなポイントは、まさに今回の引用のような内容です。
「急に甘えてきたと思ったら、次の瞬間プイッと別のところにいってしまう」この辺りが好きなポイントです。
あまり飼い主側の都合を考えず、猫側の都合で自由気ままに動いている感じが良いなと思っています。
基本は決まった位置で寝ていたり、外を眺めていたり。
あとはごはんの時に寄ってきたり、たまーに甘えにくるくらい。
このくらいの距離感が心地良いんですよね。
これ以降に引用する内容も、今回の引用と同じような感じです。
猫との心地良い距離感に関する内容を引用していきます。
個人的に猫が好きなポイントでもあります。
玄関で待っているのは歓迎の証拠?
楽しみなのは、飼い主さんより今日のごはん。
空腹が満たされる喜び!
帰宅してドアを開けると、玄関口に猫がちょこんと座っている――。まるで飼い主さんのことを待っていたかのような姿に愛情が高まる瞬間だと思います。
猫は飼い主さんの帰宅を察知するのですが、残念ながら、待ちきれないのは飼い主さんより、食べ物かもしれません。ご主人の帰宅=ごはんが食べられる合図なのですね。まさに「待ってました!」ということなのでしょう。
犬は飼い主さんの足音や車の音を聞き取り、帰宅10分前から玄関で待っているといわれますが(第六感があるという説も)、猫も広範囲の音を聞き分けます。遠くから聞こえる飼い主さんの足音やエレベーターが上がってくる音、駐車場に車が止まった音などで、帰ってきた!と気づいています。
「ご主人の帰宅=ごはんが食べられる合図」というのが、猫らしいなと思いました。
私は実家で猫を飼っていたので、ごはんをあげる人が複数います。
なので自分が帰宅したタイミングで猫が寄ってくることはあまりなかった気がします。
仮に一人暮らしで猫を飼っていたら、玄関口で猫が待っている状況もあり得たかもなと。
インスタで猫の動画を見ていると、飼い主の帰宅と同時に玄関口に猫がやってくる動画がたくさんあります。
このタイプの動画はきっと、「ご飯が食べられる!」と思っているのかもしれませんね。
飼い主からしたら、「ご主人の帰りを待ち焦がれている」と汲み取った方が幸せかもしれません。
でも個人的には、その感じはちょっとイヤなんですよね。
「ご飯が食べられる!」くらいの感じの方が良いなと。
どちらの気持ちであっても動きとしては同じかもしれませんが、猫のこういった現金な感じが好きなんですよね。
ひとりで過ごすの寂しくない?
ずっと寝てるし、平気です。
猫には「人間に飼われている」認識がほとんどない!
「仕事で一日中家を空けることが多いから猫を飼えそうもない」という方がいます。「愛情不足にならないかな?」と心配のようです。
じつは猫は日中ほとんど寝て過ごすので、快適な環境さえあれば、飼い主さんがいなくてもあまり気にしていません(睡眠時間は14~16時間といわれています)。そもそも猫には「人間に飼われている」という認識が希薄なのです。
どちらかというと、同じ空間の中に暮らす仲間、同居人、「この時間だけ、自分のテリトリーの中にやってくる存在」という感覚なのかもしれません。
くり返しになりますが、放っておくより、かまいすぎるほうが問題です。猫にとってかまわれることがあ
たりまえになり、そうじゃないと愛情不足を引き起こし、人に噛みつく、粗相をするといった「問題行動」に発展することがあります。
日中に一緒にいられなくても、帰宅してから遊んだり、触れ合ったりする時間があれば大丈夫、安心してください。猫が待っている生活はなかなかよいものですよ。
「この時間だけ、自分のテリトリーの中にやってくる存在」という表現がすごくシックリきました。
実家で猫を飼っていた時、そのくらいのスタンスだったように感じます。
実家だったので、家には基本的に誰かしら居ることが多かったです。
そうであっても猫との触れ合いはほどほどだった記憶です。
寂しそうにしている感じも、あまりなかったかなと。
あまり人に依存していない感じ、良いんですよね。
むしろ寂しいと感じるのは飼い主の方かもしれませんね。
飼い主の方が「かまってほしい」と猫に感じることが多かった気もします。
ただ、かまいすぎるのは問題とのこと。
同じ空間の中で暮らす仲間くらいの感覚で、適度な距離感で過ごすのが良さそうです。
これから猫を飼おうと思っている人にとって、「猫はあまり寂しさを感じない」という情報は朗報かもしれませんね。
飼い主が居なくても自由気ままに過ごしてくれるのであれば、それはありがたいことかなと。
おわりに
ということで「家ねこ大全285 現役獣医師が猫のホンネから不調の原因までを解説!」に関してアレコレ書いてみました。
今回の記事で引用したのは、
ツンデレ猫もいつかはデレになる?
玄関で待っているのは歓迎の証拠?
ひとりで過ごすの寂しくない?
の3つでした。
3つとも「第1章 もっと知りたい猫の気持ち」からの引用でした。
私が引用したのは猫との絶妙な距離感に関しての引用でしたが、今猫を飼っている人や、これから猫を飼おうとしている人にはかなり参考になるのではないかなと。
かなり実践的な内容に感じました。
目次を見ると、猫を飼っている人向けの内容だということは伝わるかなと思います。
第1章:もっと知りたい猫の気持ち
第2章:食・水・トイレはもっとも大事
第3章:かわいすぎて気になる猫の生態
第4章:猫と一緒に暮らしてみたい
第5章:猫だってストレスなく暮らしたい
第6章:不調のサインを見逃さない
第7章:2大現代病、肥満&うつ
第8章:猫社会にも高齢化がやってきた
第9章:猫のクオリティ・オブ・ライフとは
※Amazonページに目次の記載がなかったため、版元のページから抜粋しました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
「猫」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。