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理解のある彼くんと別れました。

30歳を迎えた誕生日の午前0時
彼くんにLINEでお別れを伝えました。

約5年と9ヶ月、ずーっと一緒に生活してきましたが、今年の6月の終わりに同棲を解消。

理由はずばり、彼の経済力の無さ。
そして
この人は「死ぬ気で」頑張ってはくれないな。
私のことは本当に大切に思ってくれていないな。
と思ったことです。

メンクリで発達障害(ADHD+ASD)と診断されていて、いわゆる「普通の仕事」には就かずにUberの配達員をしながら、ほぼ予約が入らないレンタル彼氏を仕事にしてなんとか生活費を稼いでいました。

でも毎日コンスタントに稼ぐ、なんてことはもちろん出来ず。

レンタル彼氏の仕事の一環で太いお客さんに転売できる何かを買ってもらったり食料を恵んでもらっていました。

車の免許が無い私は、地方で就職というのも現実的でなく、自宅でチャットレディ(メールレディ)をして生活費を捻出する日々でした。

対人不安が強い私のことを理解してくれる彼くん、長い時間を共にしていてお互い分かり合えてる。
でもそれは慢心だったのです。

交通の便も悪く、慣れない地方で孤独に夜な夜な仕事をこなしてお金に追われる日々。
正直言って苦痛意外の何ものでもありませんでした。
毎日お腹を下したり、悪夢を見たり、よく熱を出したり。

今年に入って彼くんは以前やっていた女風のセラピストを再度やることになり、お金には困ることが無くなるかな?と淡い期待をしたものの現実はそう上手くはいかず。

借金はどんどん膨らみ、やがては車を手放し、
収入が上昇するわけもなく、
いよいよ家賃を稼ぐことすらままならなくなりました。
彼くんは勤め先の寮(本当かどうか分かりません)に住むこととなり、私は東京の実家へ戻ることに。

離れてもたまには会おうね、とか。
また同棲できるまで時間はかかるけど、たまに旅行しようねとは言っていたものの、
毎日来てたLINEや週1の電話は無くなり
月1で会うことすらもなくなり
薄々そろそろ終わりかな?って思ってたところでした。

同棲を解消してからは、寂しくてしょうがなくて
会って一緒にご飯を食べれるだけで嬉しくて泣いてたけど
わたしの持つ彼くんへの好きの度合いと
わたしへの好きの度合いに差を感じました。

でも本音を言ってしまうと
生活を続けられるかどうかのプレッシャーから解放された私は、体調を崩すことがほとんど無くなりました。
悪い夢を見ずに、毎日よく眠れるようになりました。
トイレにこもってばかりで、いつもお腹が痛くて泣いていたのに、そんなことは全く起きなくなりました。

残酷なことに、ストレスの根源は灯台もと暗しだったのです。

付き合った当初は、こんな素敵な人がいるなんて。って思えたのにね。

どうして彼くんは変な頑張り方ばかりするようになってしまったのだろう?
どうしてあんなに好きって言ってくれてた彼くんは変わってしまったんだろう?

結局わたしは、
理解ある彼くんのことを、理解することが出来なかったんだと思います。

たまに感情的になる彼くんに対してわたしは本音を言うことがなくなってきました。
自分の意見を言っても結局強い口調で全否定されるから。
こわい顔で睨んでくるから。
殴られたことなんて一度もなかったけど、
強い言葉と威圧的な態度は暴力だ。
そう感じてしまいました。

それでも主張すればよかったんです。
でもわたしには自信がない。
見た目も生き方も、優れてる人に比べたら劣ってるし
イケメンな彼くんはなんで私を選んだろうと思うくらい卑屈な自分でした。 

彼くんが良かれと思ってしてくれたことを遠慮したり、
自分の意見を抑え込んでしまうために不機嫌になる私に対してイライラさせることもたくさんありました。

aikoの飛行機という曲の歌詞に
「あたしの歩いた道には花が宿ってたのに
声も愛も注がず枯らしたのはあたし」

彼くんはきっと素敵な人だったんです。
でもその好意を無碍なものにしてたのは私なのかもしれないなって思いました。

別れを切り出したのは私の方からです。
別れるなら最低でも電話で声を聞けば良かったのかなとも思うし、会いたいとか電話したいって言ってくれなかったのしんどいかったけど
あえて会わないでLINEで終わらすことでズルズル引きづったり、モヤモヤをなかったことにすることなく離れる決断を出来たのでよかったのかもしれませんね。

それでもわたしは未練タラタラです。
心残りしかないくらいです。
なのでお互いが成長したら再会したいと提案したところ、彼くんも同意してくれました。

最後に会った7月。
久しぶりに会って会話をして
私の思う未来と彼くんの思う未来に少し差があることがお互いわかりました。
別れ際に彼くんは泣いていました。
少しでも、私と違う道を行くことを嫌だと思ってくれたのかな?なんて思いました。
結局彼くんの本心が100パーセント分かるなんてことはないのだけど。

2024年10月5日、30歳の誕生日。
外は雨が降っていて、例年よりも寒くて
私の心がそのまま投影されているようでした。

でもわたしはこれから前を向く。
たまには彼くんとは違うトキメキにも触れたりしながら
自信を持った余裕のある大人の女性になれるように成長する。
3歩歩いて2歩下がってもいいから、少しでも前に進む。

1年後の10月、お互いの誕生日をお祝いしようと約束しました。

彼くんがどうなっていようと
たとえ再会すること無く終わっても
また心から笑えるように、自分磨きをこの上なく頑張ります。

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