9月のひとりごと
『ぼくたちは習慣で、できている。』を読んで先月から日記をつけ始めた。
“毎日書く”が目標だったので、無印で100円の、1ページに1週間分書けるシンプルなノートを選んだ。
1日分のスペースが小さいので、その日あった出来事だけ淡々と書くようにしている。それでも読み返すと、その時の感情が割と鮮やかに蘇ってきておもしろい。習慣としてのハードルがめちゃ低いので、なんとか一ヶ月以上続いた。
すると今度は、日記のスペースには入りきらない、出来事というほどではないけれど印象的だったシーンとか、誰にも話さず頭の中で完結したひとりごととかも、記録せずに消えていくのが惜しくなってきた。そういう取り止めのない話を、noteに書いてみることにする。
登場人物は主に2人。
28歳、現在無職(休職中)の女と、同居人のわっちゃん。
仕事の引き継ぎをまとめた超大作のスプレッドシートを作って、疲れ切ってふらふらになりながら帰ってそのままテレビをつけると、NHKで建築家の阿部勤さんのおうち(めちゃくちゃかっこいい)での生活の様子が放送されていた。
自分1人分の夕食を用意するのに、でっかくてつるつるしたオブジェみたいな乳鉢で何かを擦ったり、またがって全身の力をかけるとパスタがにゅーっと出てくる謎の機械を引っ張り出してきたり、一つ一つ大げさなほどに手間をかける様子がエキサイティングで、わっちゃんと2人で夢中で最後まで観た。番組が終わったタイミングでわっちゃんの方を向くと、見たことないような顔でフリーズしていて笑ってしまった。心の底から「こんなおじさんになりたい!」と思ったらしい。
心療内科に行くために朝から自転車を漕いでいたが、電動自転車なのに電源が入っていないような、漕いでも漕いでも進まない感じがした。加えて、途中、水分を欲しすぎて信号の度に水を飲んだ。水筒を持ってきて良かったと思った。帰り道くらいから関節がソワソワする感じがあったが、なぜか「これって普段からあるやつだっけ?」と思った。
午後、しっかり熱が出た。今思えばどれも普段ではありえないことなのに、体温計で38度の表示を見るまで非常事態だと思えなかった。体と脳の間の報連相もうちょっと頑張ってほしいなと思う。
心療内科の待合室でスマホをいじっている時、10年来の友達からなんの前触れもなく「適応障害で休職することになった」とLINEが来た。こちらの状況とリンクしすぎていてつい笑ってしまい「私も!!」と即レスした。付き合いが長い友人、みんな一度は病んでいて逆に心強い。