KOC2024 ~決勝1st 後編&Final~

どうも、どうも水卜です。

昨日に引き続き、初投稿です。
この調子で毎日初投稿していきたいですね。
張り切っていきましょう。

前回の記事↓


細かい説明は、前回の記事を見てもらえればと思います。
早速、後半行ってみましょう。

6組目
ニッポンの社長
野球部
468点
飯塚 92点/小峠 96点/秋山 95点/山内 93点/じろう 92点

SNS上でもかなり議論を呼んだコントですね。
個人的には結構好きです。
めちゃくちゃ野球上手いのに、声小さすぎるってやつ。水卜は学生時代に野球部だったんですが、あんま上手くて声小さいやつおらんて。そういうキャラ付けや発想面白いですね。
キャラクターの面白さはあったので、山内点伸びてもよさそうでしたが、意外とでしたね。山内好きそうやなとか思ってましたが、ツッコミが単調すぎましたかね。難しいところです。
ただ、ツッコミでどんどんバット折れてくっていう、リズム、テンポが生まれてますし、SEも効果的でしたね。客ウケもよかったと思います。
ただ、やっぱり東京03が好みなので、やはり飯塚のコメントに賛同してしまいます。
「同じ面白さだったら、(小道具は)ない方が好き。」
これは、本当にそう。コントはモノボケできるメリットがある一方で、モノさえあれば笑える=その芸人の面白さとは限らない、というデメリットがある、という解釈をしました。1組目のロングコートダディで感動したように、安易にモノボケに走らないって技術だと思うんですね。(モノボケで笑わせるのも技術なので、全否定はしないです。それこそ「好みの問題」なので…。)個人的には飯塚と同意見です。東京03も小道具使わないわけじゃないですよ。前回の記事にのせた「蓄積」のおたまとかマジで面白かったですし。ただ、そこに意味性を見出せるかどうかなんですよね。とりあえずバットで殴っとけ、ってことではなくて、例えば「蓄積」の場合、「タコパするってめっちゃ楽しみにしてたのに、それを悪気もなく裏切られて、本当はそんなことしたくなかったけど、手近にあったおたまでつい殴ってしまった」というストーリーが必要なんですね。(ちなみに単独ライブで見たときはクリーンヒットして、悶絶していましたね。ほんまに笑いまくりました。)
この辺は難しいですね。あの放送時間の15秒にも満たないくらいでコメントしなきゃいけないので、ここまで言語化する余裕なんて、当然ありません。
集約したのが、
「同じ面白さだったら、(小道具は)ない方が好き。」
だったので、この言葉の解釈を単なる「好みの問題」で片づけるか、構成や仕掛けの分析にするか、だと思ってます。
繰り返しますが、個人的には好きでした。ただ、飯塚の意見に寄るなあって感じです。
あと、あれですね。昨今、パワハラとかコンプラとか厳しいのでね。そういう見方は嫌いですが、体罰助長とかなんとかこじつけられてしまうネタは、TVでやらない方が無難なのかもしれませんね。どつき漫才とか好きなんで、僕は気にしないんですが、そういう見方をされてしまうと損ですね。ほんまに、今のTV業界も肩身狭いですよね。

ちなみに、小峠は絶対こういうの好きそうやなって見てました。
予想通り得点高かったですね。
飯塚と小峠の特異なジャンルがほぼ真逆なので、
この2人を同時に高得点出させるのは至難の業ですね。
もし2人に高得点を出させるのなら
「テンポよく笑いをとりつつ」
「心情変化のストーリーも含めた」
「4分の賞レースで、TV映えする」
コントであれば、確実に点数は高いでしょうが、それはみんなわかってることだと思うんですよね。
でも、それはほぼ不可能な域なので、各々全力で持ち味を出せるコントを作っている印象です。というか、多分そういう審査員に媚びたコントって、素人目でもわかるだろうし、ましてや審査員に通用しにくいだろうなって感じです。
改めて、今年はレベル高かったですね。

ほなまた。

嘘です。
まだまだ続きます。まだまだやれます!やらせてください!
お願いします!


それでは続きです。


7組目:ファイヤーサンダー
毒舌
476点
飯塚 98点/小峠 94点/秋山 94点/山内 95点/じろう 95点

これは隙がなかったですね。構成に。初手甘噛みしてましたが、そんなことはどうでもいいくらい、構成めちゃくちゃ綺麗でしたね。
毒舌キャラ大丈夫かなあ・・・→え、警察!?→あかん、言い過ぎや・・・→ええええええ!
みたいな、展開の意外性もそうですし、心情変化もばっちり抑えています。これは絶対飯塚点高そうだし、犯罪者スカウターとか意味わからん能力持ってんの、秋山好きそうやなあって思ってました。思ったより伸びませんでしたが、ある程度稼げてますね。
崎山がいい味出してましたね。この辺のキャラクターの良さも山内点出せたかもですね。若干テンポが良いとは言い切れなかったので、小峠点を稼ぐなら、早めに犯罪者の写真のくだりにいくべきだったかもです。ただ、そうなると心情変化ですっ飛ばされる部分も出てきてしまうので、ほんまに飯塚と相性悪い。まじで何とかならんかな。ロングコートダディとともに、とても感動したコントです。非常に良かったです。

8組目
cacao
部室練習
468点
飯塚 95点/小峠 95点/秋山 93点/山内 91点/じろう 94点

個人的に野球ネタ多くてとっても好きですね今大会。野球とか野球部ってほんとに生活の中で身近にあるから、どういうストーリーかみたいなのをいちいち事細か説明しなくていいので、設定的にはやりやすそうです。ただ、今大会も野球でどう焦点を当てていくかによって、生み出す面白さは変わってきます。

ちなみに、決勝後に公開されたコント。こんなサムネ笑うにきまってるやろ。なんで外で練習できるようになったのに、お前らの距離感部室練習のまんまやねん。そんでなんで下手になってんねん。おもろすぎる。
2本目はこれを持っていきたかったんでしょうね。流れは綺麗ですが、正直1本目のインパクト超えれないから、2本目できたとして優勝できたかはわからないですね。ただ、言えるのは、1本目ほんまにおもろかったです。
ただ、正直、後半はダレた印象ですね。後半やってること基本同じなので、それを長時間続けるのって飽きちゃうんですよね。テンポはいいと言えますが、さすがにバリエーションは欲しかったですね。本人たちのインタビューでも言っていたとおり、わちゃわちゃってなってて、楽しそうではあるんですが、置いてけぼりになってしまった印象です。山内点、ここにきて伸びないっすね。山内の好み抑えるのは結構難しそうです。

9組目
隣人
チンパンジー
458点
飯塚 91点/小峠 92点/秋山 92点/山内 91点/じろう 92点

センスが光るコントだったとは思います。語彙がめちゃくちゃ面白かったです。チンパンジー裸で珍道中とか、絶対言わない日本語ですもんね。じろう点のびなかったのがきつかったですね。チンパンジーで勝負かけましたが、秋山、山内点も伸びず。チンパンジーがすげーしゃべるみたいな発想とか違和感みたいなのって刺さりそうですけどね。あかんかったか・・・。
コンビとしての芸かっていうと、うーん。2人の掛け合いは存在してたんですが、なんか違和感。見た目のインパクトは強いんですが、出オチ感も否めず…。あと9組目まできちゃうと、他の組ともかなりシビアに比較されてしまいますね。
発想ならダンビラムーチョやファイヤーサンダーも、テンポ感はニッポンの社長の方も面白かったかな・・・。という評なのかもしれません。少なくとも飯塚好みではないだろう、って感じなので、全体的に高得点は難しかったネタだったのでしょうか・・・。TV映えはしてたと思いますが、展開が難しかったですね。うーん、ほんまにレベル高い。

10組目
ラブレターズ

475点
飯塚 95点/小峠 96点/秋山 94点/山内 95点/じろう 95点

これマジですごいネタでしたね。ファイヤーサンダー同様隙がなかったです。水卜にも息子いるんですが、何かメッセージ性を受け取りました。ハートフルな気持ちになるし、何より観客巻き込んで「息子頑張れ!」ってなるんですよね。家のことやらないから、どんぐりなんてまき散らさないでほしいけど、もはや、そんなのどうでもいいくらいに心動かされてる。どんぐりのチョイスがいいですよね。小道具として、ちょうどいいです。ポケットに入るくらいの大きさで、外に出たことがわかる。つい感情的になって、ズボンを投げた時に、どんぐりを発見するという偶然性。心情のグラデーションや仕掛けなど、どこも必要な要素で、どこも面白い。ファイヤーサンダーが先に出てしまってたので、インパクトが薄れてしまいましたが、それでもこの点数なのはすごいですね。4組目あたりに出ていたら、かなり狂わせてたかもしれません。
構成、テンポの良さ、仕掛け、あえてのどんぐりのチョイス。納得の高得点です。
てかトップバッターで生き残ったロングコートダディすげぇな。

ファイナルステージ
1組目
ラブレターズ
海岸にて
472点
飯塚 93点/小峠 94点/秋山 95点/山内 96点/じろう 94点

このネタはどうなんですかね。個人的にはあんまり好みではなかったですね。1ネタ目があまりに完成しすぎていたので、期待値が爆上がりしてたのは事実なんですが…。
構成は、うーんという感じですが、「日本語お上手デスネデショ!?」ってツッコミは、ほんまに拍手しました。それなすぎる。全然気づかんくてごめんな。ジュビロ磐田でもいいし、中日ドラゴンズでもよさそう。わざわざ外国人が海辺にいるのも、あのツッコミを出したいがためな感じで、あんまり意味なさそうですね。〇年の〇座、あんまりつかめてなかった印象です。その辺の小笑いをテンポよく稼げるの結構好きなんですが、丸刈りがきになりすぎて、あんまり入ってこないんですよね。1本目と比較して、バランスを崩しにいきましたね。それが面白い人もいれば、そうでないひともいるってことなんでしょうか。うーん難しいですね。
上記の意味わからん加減が、秋山、山内点につながった印象です。

2組目
ロングコートダディ
岩壁に封印されしウィザード
471点
飯塚 92点/小峠 93点/秋山 96点/山内 95点/じろう 95点

これも1本目の方が強かったかな、という印象です。ただ、これを1本目にもってきちゃうと印象弱くなっちゃうので、ファイナルには行けてないと思うんですね。ほんまにこの辺難しいですよね。
秋山、山内点はしっかり稼げてますね。絶対好きそうですよね。なんか頑張れば通じそうだけど、ギリギリ通じないもどかしさとか、惜しい感じとか。
もっと通じ合ってる掛け合い見たかったですね。若干、仕掛けも物足りなく感じるので、コスパ良く笑えた感じではなさそうです。4分のボリューム感って難しいですね。

3組目
ファイヤーサンダー
野球部と不良
469点
飯塚 94点/小峠 95点/秋山 93点/山内 94点/じろう 93点

うーん、これも正直1本目があまりに良すぎたので、期待値爆上がりしてしまっていましたね。暗転使うとテンポ落ちてしまいますよね。その辺が難しいですね。そのわりに心情変化のグラデーションがあまりにゆっくり過ぎて、展開が先読みできてしまいましたね。1本目がいい裏切りを見せてもらったので、全員が2本目はどんな展開にするんだ!?とガンガンに期待してましたからね。語彙もちょっと惜しいですね。「1/8?!」とか地味に好きなんですけどね。ワードセンスは好きですが、パンチは弱かったかな・・・。
小峠点は、3組比較して、一番きれいにオチが着地できたからですかね。審査員全員そうですが、ファイナルはしっかり点差をつけて評価していますね。(浜田にちょっと釘刺されたのはあると思いますが…。)


さて、優勝はラブレターズでした。ただ、予選は1位と同率2位が1点差、最終結果も1位から3位まで全て1点差。本当にレベルの高い、かなり拮抗した大会でした。
1本目のネタをいかにしっかりと完成させるか、非常に難しい大会でしたね。構成や心情変化、テンポ感。この辺をキーワードにもう一度大会を見直してみると、審査員の評価ポイントも徐々につかめてくるのかもしれません。じろう、山内の評価ポイントをいろいろ考察していきたいですね。
知らんけど。

ほなまた。

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