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【未定事件簿】キービジュアルとテミスの女神像

 この作品においては主人公のモチーフとしてテミスの女神像が用いられています。

(美しく艶っぽい絵ですが、夏彦血出とるわ森月先生の花は枯れてるわ、、)

 テミスの女神像は石膏像の姿でゲーム開始画面にも表示されていますが、目隠しの下から涙を流しています。(グローバル版タイトルも「Tears of Themis」ですし、啓示を受ける=ガチャを回す際も涙が流れる演出になっています)

 またこの石膏像はバーチャル空間の中に存在するように見えますが、なぜか両腕はボロボロに欠けており、欠けた部分が空間を浮遊しています。衣装もパラパラと砂のように崩れかかっていて、朽ちてゆく途中のようにも見えます。

 一般的なテミス像には以下のモチーフが含まれています。

右手に持つ天秤は、法の公平を表し(左京)、
左手に持つは、力による実行を表す(水無瀬)。
目隠しは、偏見を持たず客観的事実による判断をするためのもの。(森月)
足元のは、悪/欲望の象徴(和泉)。

(蛇の解釈は文化によって異なるようです。キリスト教的な見解では悪の象徴とされており、テミスが踏みつけている像も多く存在しています。一方ギリシャ神話など他の文化圏においては、蛇は再生と不死身を司る神だとされています。開発元である中国の文化をベースに解釈すると、蛇は崇拝の対象としての意味合いが強いと思われます)

 せっかくなので和泉家の家紋にも触れておきます。家紋は「潜蛟破雲(せんこうはうん)」がデザインされたものです。中国伝承では蛇が進化し竜になると言われており、蛟(みずち)は竜になる前段階とされているようです。
 潜蛟破雲とは水中の蛟が空へ登り、雲をも破り、蒼穹へと飛び立つ姿。和泉家の先祖は、子孫への激励と祝福をそこに込めたとのこと。
 また蛇が己の尾を噛んで環状になっているウロボロスのデザインは不死身、完全、永遠など様々な意味を持ち、和泉くんの育成素材も「無限」属性になっています。

和泉家の正装🐍♾

 ちなみに、他の男性陣の素材属性は以下のようになっています。
 左京(Libra / 天秤):均衡
 水無瀬(Raven / ワタリガラス):思考
 森月(Adjudicator / 審判者):真心
 和泉(King / 王):無限

 水無瀬夏彦のレイヴン:ワタリガラスも文化圏によって解釈が異なりますが、英語圏においてはcrow/カラスは不浄な鳥の象徴、raven/ワタリガラスは善的な象徴とされるようです。
 ワタリガラスはその名の通り渡り鳥であり、日本では冬の北海道でのみ見ることができます。知能的に一般的なカラスよりもかなり優れていて、一部では人間並の社会性を身につけていると言われています。
 カラスのモチーフとして、夏彦が飼っている九官鳥がその役割を代替している線もありそうですが、カラスっぽいモチーフを持たせるのにわざわざ違う生き物を持ってくるかな〜という疑問もあります。
 (現時点で思い出のストーリーや個別ストーリーをほとんど解放していないので、何か示唆されているものがあればいつか追記するかもしれません)

 色々書いてみましたが、設定資料集の中で明確に明かされる部分もたくさんありそうなので、日本語版が発売されるのが楽しみですねー。



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