23歳、ドラムを始める
「1…2…1,2,3,4」ジャーンッ!
演奏が始まる前の瞬間が好きだった。
どんなにガヤガヤしていても、曲が始まる直前になるとピタリと音が止む。ふいに訪れる静けさの中で響くスティック同士がぶつかる音。
その音に全ての神経を集中させる。そして、始まる。
憧れの存在、ドラム
大学の時に入った軽音楽サークルで、私はギターボーカルを担当していたが、全ての視線を集めるドラマーはどういう気持ちなのだろうと憧れていた。
ドラムは、音が大きく動きも大きいため目立つようにも見えるし、常にリズムをキープして他のパートを引っ張る縁の下の力持ち的存在でもある。
ドラムが崩れたら全てが崩れると言っても過言ではないだろう。それだけ重要な存在になるだけの自信は私にはなかった。それだけにドラマーには強い憧れを持っていた。
憧れと新生活
そんな私が、社会人になってドラムを始めた。
今回はその話をしようと思う。
ドラムを始めた理由は、先に話したように憧れを持っていたこと、それとこれから話すことが1つ。
自己紹介文でも書いた通り、私は去年の秋に会社の初期配属で名古屋に来た。
縁もゆかりもない土地。
名古屋に恨みはないが、友人も家族もいないし、何でこんな所に…と最初は沈んでいた。
ただ、このまま不満を募らせていてもつまらないだけだし、この機会に何か始めようと思ったのがドラムを始めたきっかけだ。
現在ドラム歴5ヶ月
そこからは早かった。
すぐにドラム教室を検索して体験レッスンに行き、その日のうちに入会手続きを済ませた。
久しぶりの”習い事”に少しわくわくしつつ、スティックもすぐにネットで注文した。
(英会話やジムには入会していたが、それとは別枠)
先生は穏やかな人で、少しシャイ。
上手くやっていけそうだ。
初めはエイトビート。これは大学時代にドラマーの子に教わっていたのに難なくクリア。
そこからフィルインの練習。種類が沢山あって覚えるのが難しい。
最近やっているのがハイハットのオープン・クローズ。左足を使い始めると一気に難易度が上がる。
ドラムを初めて5ヶ月が経ったが、まだ腕と足をばらばらに動かすのは難しいと痛感している。
ドラムをやっていると頭を使う。最初は頭、最終的に体で覚えて感覚で出来るようになるのが理想だ。
新しいことを始める時に考えること
やっぱり新しいことを始めるのは良い。
やってみたいと思ったことは重い腰を上げてやってみる。これを大事にしている。
人生は一度しかないのに今やらなくていつやるのか、先に伸ばすだけ難易度は上がる。
悩んだ時はこう考える。
今すぐに出来ない場合も、いつか絶対やるという気概を持つ。やりたいと思ったことはやればいい。
やりたいと思っても気持ちだけでは出来ないことは多い。だからこそ、自分の選択次第で出来ることならばやるべきだ。
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