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好き嫌いは"悪"か?

私はトマトとうなぎが苦手です。


父は好き嫌いが無いので、昔から『好き嫌いせず何でも食べなさい』と言ってきます。


食卓にトマトがあると『ひとくち食べてみなさい』と言われたり、土用の丑の日に私だけ別メニューを食べていると『わがままだ』と言われたりしていました。


それが私には結構プレッシャーでした。


でも母は好き嫌いに寛容でした。
母自身も好き嫌いがあるからです。


母は肉が苦手です。
鶏も豚も牛もダメです。


ある時、母が言いました。
『食べられないものがあっても、他の食べ物から栄養が摂れればそれでいい』と。


それを聞いて、私は『食べなければいけない』というプレッシャーから解放されました。


それから私は開き直って、苦手なものは無理して食べようとしなくなりました。



20年後、結婚しました。


主人は好き嫌いがありません。


父のように厳しくはありませんが、トマトを『美味しいよ?』と勧めたり、『アレルギーじゃないなら食べた方がいい』と言ってきたりします。


そこで主人に言いました。
トマトを食べなくても死なないし、他の物から栄養を摂られれば十分なんだよ、と。


あと、これは私の個人的見解ですが、生産者さんからしたら『まずいな〜』って言いながら食べられるの嫌じゃないですか?


やっぱり手間暇かけて作った農作物なら『おいしい』って言ってもらいたいんじゃないでしょうか。


だったらわざわざ苦手な人に食べさせなくても、美味しいって思える人に食べてもらった方がいいと思うのです。


それに、これは諸説ありますが、子供が食べ物を食べてオエーってなるのは味が苦手という理由の他に、アレルギーが原因の場合もあります。


本能的に身体が拒絶してるんでしょうね。後で調べたらアレルギーだったという話をよく聞きます。


こういった理由から、嫌いなものを無理に食べさせるのは良くないと思いますし、母親的にも子供にあの手この手で食べさせたり、『なかなか食べてくれない…』と悩むのしんどくないですか?


子供と母親、どちらにとっても損な気がするんです。


これから息子は離乳食が始まりますが、嫌いなものがあっても無理に食べさせるのは辞めようと思っています。


時間を置いたら自然と食べてみたくなる場合もありますし、彼の成長を待とうと思います。


主人にも『子供には無理に食べさせないでね』と今から言い聞かせています。


母には、私の好き嫌いに対して柔軟に対応してくれたことを今でもすごく感謝しています。

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kato misato(みーさん)
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