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既婚者のそれと独身のそれ
既婚者の美奈子です。
『大好きな人ができて、好きすぎて彼の前で泣いたことがある。
私は既婚者で、こんなに好きなのにどうにもできないことが本当に悲しかったから。
その時、ぼくのところに来たいの?と聞かれて、来ていいよと言われた。
でもその数ヶ月後にはもうその気持ちはないと言われた。』
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こんなことを呟きました。
私が泣いた時、
単に感情が溢れてしまったのもあるけど
その感情を彼に見せることは、とても勇気が必要だった。
既婚者である以上、簡単に誰かのことを『好き』だなんて言えなかった。
でも現実に彼のことが好きで好きで、この思いをどこに向ければいいのか、どう整理すればいいのか、私にはわからなくて
それが涙となって、目から溢れ落ちてきた。
こんなに好きなのに、私には配偶者がいて、子どももいて、家族を捨てて彼のところに行くなんてできない。
こんなに好きなのに、彼とはいっしょになれなくて、先がない。
そんな現実が私にはとても苦しくて、辛くて、たまらなかった。
彼に会っても時間がきたら帰らないといけなくて、離れないといけない。
なんで?なんで?
こんなに好きな人といっしょになれないの?
そう思うと、切なくて涙が止まらなかった。
ずっと我慢してたのに、ついに彼の前で泣いてしまった。私には相当な覚悟が必要だったのに。
彼はその時、
『ぼくのところに来たいの?来ていいよ。』
なーんて、軽く言った。
私はすごく嬉しくて、その言葉を聞いて
さらに泣いてしまった。
でもその言葉を信じていた自分が
とても可哀想に感じることが起きてしまった。
あんなことを言ってくれた数ヶ月後に
『その気持ちはもうない』と言われてしまう。
私はとても覚悟して自分の感情を彼に見せたのに、彼の言葉は私の覚悟なんて全然わかってないくらいに軽かった。
あんなに大好きだった彼のことが一気にバカバカしい存在に思えた。
私の覚悟は何だったのか?
虚しくなった。
そんなもんか…
いくら好きでも信用できないなと思った出来事。