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50代の女の苦悩 好きな人ができてこれからの人生まで考えるようになった話

私は既婚者なのに
ある男性に恋をした。

しかも一回り以上も年下で
独身の男性だった。

最初はほんの遊びのつもりで
たまに会って食事やお酒を楽しめたらいいな、くらいに考えていた。


ところがどこでどう間違えたのか
運命のいたずらなのか

私は彼に恋をしてしまった。


今はもう過去の人となった。
去年の年末に離れることを決めた。

でもまだ
気持ちの整理はできないでいる。


私は彼と出会う前は
主婦として
家族のために尽くしていた。

家族のために食事を作り
部屋を整え
衣服も常に清潔にした。

病気をすれば病院に付き添い
困った時は出来る限り助けて
寄り添った。

私のほとんどの時間は
家族のために使い
頭の中は常に家族のことでいっぱいだった。


そんな私が
彼に恋をしたことで
これまでの家族に尽くす生活に
疑問を感じるようになっていった。

彼と共に過ごす時間を増やしたいと
思うようになったからだ。

できることなら
これからの人生は好きな人と過ごしたい

そんな風に思うようになった。


私のことを気遣ってるように見せて
実は私を家政婦要員にしたい夫。

私ができることは全部私に任せて
甘えたい娘。

せっかく準備した食事も
急な用で食べてもらえない時もある。

それは外で働いてる人にはよくあることだし
仕方ないとは思う。

そこにまで文句を言うつもりはないし
今までもずっと黙って耐えてきた。

やることが当然で
綺麗な部屋に帰ってくることも
整然と畳まれた洗濯物を見ても
何の感謝もされない。

いちいちお母さんのやることに
気にしてられないのも現実だと思う。

でももうそんな生活は限界を迎えたなと感じたのだ。

お礼を言われたいわけでもない
感謝されたいわけでもない

私は彼と出会って、彼を好きになり
それと同時に自分の人生を考えるきっかけを
与えられた。

彼と離れた今
彼と共に過ごす道は断たれたけど

それを無しにしても
もう私は解放されたいのだ。

何もかもから解放されたいのだ。


家族が嫌いなわけではない
大切だし、これまで長い年月
積み重ねてきたものがたくさんある。

今さら私が
ただのわがままと思われかねないことを言い出して、解放されたいと訴えたところで

私にいったい何ができるだろう?

解放されたいってことはつまり
1人で生きていかないといけない

働く体力はなく
経済力もない。

親、兄弟、配偶者、義家族、子ども
そして友人、仕事、近所付き合い

全て捨てて
誰も知らない街で生きていくには
遅すぎたと感じてしまう。

でも私は彼と連絡を絶った今でも
この野望は捨てられずにいる。

できるかできないかは別としても
いつか自立して
家族の世話から解放されて
自分の責任のもとで生きていきたい。

もう一方で
今まで積み上げてきたものを捨てられるのか?
家族や周りの人との関係は?

それを思うと躊躇ってしまう。

正直、今の生活を粛々と続ける方が楽ではある。
寝るところもあって
ご飯も食べられて
短時間の仕事をしていられる。

このまま夫の経済力に甘え
お金に困らない暮らしの方がいいに決まってる。

あえて苦労したいなんて
どこのバカが言うのか?
と思う人もいるだろう。

でも私の人生
一度きりの人生。

思う方に行ってみたい気持ちも強い。

自分でもどうするのがいいのかわからない。
苦労するのが目に見えてるし
家族もきっと悲しむ。

そんな葛藤を日々抱えて生きている。

正解はわからない。
答えもでなくて、決心もつかない。


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