AI技術の応用【現行の問題について】
AIプロダクトの設計
AI 技術を用いたプロダクトを設計するときには、経営者と開発者が開発したい課題や対象とする領域を踏まえて認識をすり合わせながら打合せや会議を十分に行うことが重要になる。
近年よくある失敗が、「ディープラーニング(AI)」を導入することが目的化して良いプロダクトを作れなかったということである。
これを防ぐためには、あくまで「ディープラーニング」は手段の一つであり、プロダクトの要求条件に合いそうであれば用いるという考え方をすることが大事である。
データの加工・分析・学習
実務において AI プロダクトを運用していく際に、用いるデータが個人のプライバシーを脅かすようなデータであることがある。
特に AI プロダクトはデータが必要なことが多いため、データがあればあるほど良いと考えてしまい、プライバシーに関する点が疎かになってしまう可能性がある。
例えば、小売店にカメラを複数設置することにより顧客の動線パターンを見つけ、適切な商品廃棄をするプロダクトがあるとする。
しかし、来店者の受け取り方によってはそれが「不快感」や「監視されてる」という思いを抱かせてしまうことにもつながる。そのためプライバシーに配慮した工夫が必要である。
プライバシーに配慮したプロダクト設計をするために、以下のような配慮が挙げられる。
顧客の顔の画像をカメラで撮ったままの状態で扱うのではなく、加工して特徴量として変換した上で扱い、加工したら画像は破棄するような設計にする
AI プロダクト品質保証コンソーシアムが発表している「 AI プロダクト品質保証ガイドライン」を参考にしてプロダクト作成を進める
EU 一般データ保護規制はヨーロッパでのプライバシー保護規制だが、日本の企業がヨーロッパにサービスを提供している場合この規制の対象になるためこの規制もチェックしてプロダクト作成を進める必要がある
このように、AIを活用する際には考慮しなければならない点が、いくつもある
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