時間の可視化で見つけたもの
突然だが、私はゲームが好きだ。両親が某RPG好きだったことに由来している。大人になった今もゲームが好きなことは変わらない。ただ変わったことは、子どもの頃と比べて自由な時間が圧倒的に少なくなったということだ。
『 #忙しさを楽しさに変える時短術 』
忙しさを楽しさに変えるってすごい言葉だ。
マイナスイメージのものをプラスに。まるで魔法のよう。言葉を変えたら、感情もついてくる。ネガポジ変換というらしい。ネガティブはポジティブになり加えて時短となれば、やらない手はない。
けれどひとくちに時短術と言っても、人のスケジュール感は様々だ。無駄はないかと考えてはみるが、意外とぼんやりしていて掴み切れない。
だからまずはとりあえず、書き出してみることにした。
1.スケジュールの可視化は侮れず!
私のとある1日はこんな感じであった。
一見ほとんど無駄はないが、よくよく見ると、変に時間がかかっていたり描かれていない部分もあることに気付く。
なんとか思い出しながら、更に掘り下げてみる。
私の場合、電車に乗っているのが合計1時間。この間、特に何もしていない。お風呂前後にダラダラし、就寝前はSNSを見過ぎている。
浮き彫りになってきたこれらの時間に、今度はやりたいことを当てはめてみる。
例えば朝の通勤で30分読書をする。お風呂前の20分も読書にあててみる。
チリツモで、5日間続ければ4時間10分。
種類にもよるが、1~2冊ほど読み終えることできそうだ。
寝る前のSNS巡回はどうだろう。私の場合ここが結構時間をくう。どうせスマホは他の時間にもちょこちょこ見ているのだ。思い切って45分取ってみた。ここで何か新しいことを始めてみるのも良いかもしれない。
※「メモの整理」については後述する。
時間に合わせやりたいことを当て嵌めていて、思い当たる。
これってなんだかテトリスみたい。ゲーム好きの顔に喜色が浮かぶ。
ちなみに5日間換算で捻出された時間は、ピンク色で示した部分。
総計11時間15分になった。
可視化して具体的な数字が分かると、こんなにも時短になるのかと改めて驚くし、俄然やる気が出る。まるまるの休みにガッツリ時間を取るより、飽きっぽい私には向いている気もする。
2.画面ど真ん中に「メモアプリ」
ところで趣味のひとつに小説を書くことがある。完全素人だが、情景を細やかに書いているときが、特に楽しいと思う。
例えば電車から見た風景。一軒家の、恐らく台所。そこの擦りガラスの窓に立てかけてある黄色のスポンジを認識したとき、私はスマホのロックを解除しホーム画面真ん中をタップする。そこにあるのはメモアプリだ。
こういうネタ集めをしているからこそ断言できるが、メモをせずに取りこぼしたことって数え切れない。なにかと手が離せない状況で「仕方ない、頭に刻んでおこう」とメモを怠るとする。これを後々思い出そうとしても、ビックリするくらい何も思い出せない。
自分の脳みそを過信しない方が良いと、私は何度も思った。
癖をつけるまでは画面真ん中にメモアプリを置いたことすら忘れる体たらくだった。けれどなんとか習慣化したことで色々な効果があった。
アイデアを取りこぼさない
あとで「何を閃いたっけ?」と記憶を辿る時間も節約できる
定期的に見返し整理することで、作業が効率的に。→時短!
私の場合小説のネタと書いたが、それに限らずふっとアイデアが湧いてくることって、往々にある。習慣化してしまえば誰にでも取り組める時短術だ。
3.リラックスタイムは「バネ」である
リラックスタイムを時間の浪費だと捉える方もいるだろう。
けれど私がイメージするのは、こう、次に大きく跳ね上がるため、ぐぐ……としゃがんでいるような感じだ。
諸説あるが集中力は45分で切れると言われることからも、休憩を挟み効率よく作業することが、結果として時短に繋がるのだ。
アイドルの動画を見る
音楽を聴きお香をたく
旅行計画を練る
↑これらは私の好きなこと。
極端だが、これを全て同時にやったりもする。Mapにピンを立てながら動画を見て、音楽と香りを聞く。やりたい放題、さながらマリオのスター状態。かなり無双してる感じで超絶楽しい。
要はメリハリが大事。
そう考えると、リラックスしている時間すら“時短中”と言える。
4.サボる=最強カードを切ること
サボるって悪いことではない。
例えば、仕事でミスをしたとする。
他のタスクにも皺寄せがくる。遅い帰宅途中、コンビニ弁当を買うか迷うも、健康のため! と気を強く持ち直帰した。でもそこでようやく思い出すのだ、週1回の買い出しは今日だった──と。
流石にここまでくると泣いてしまうかもしれない。
でも心を鬼にし来た道を戻り、疲れた体に鞭打って買い出しする必要があるかと聞かれたら、私はないと思う。
私にとっての最強カードは出前である。
もちろん自炊に比べお金がかかる。栄養バランスなど気にせず注文しちゃう。けれど、その罪悪感がうまみとともに体を巡る充足感となる。そしてやがてそれは全能感になる。
──やばい。こんな夜中にハンバーガー。シェイクもつけちゃって、私いま無敵だわ──の気持ちになる。食べ終わる頃には今日の嫌なこと全部忘れて、鼻歌なんか歌ってるかも。
都合が良いのかもしれないが、それで良いと思う。自分の機嫌を自分で取るためならコスパも悪くない。料理の手間暇(買い出しから始まって食器洗いまで)を考えるとチート級の時短術だ。
もちろん滅多に出来ないからこその最強カード。切りどきが大事。
こういう考え方も、ゲーム好きに起因してるかもしれない。
5.新しい自分に会いにいく
大袈裟だろうか。いや、これもひとつのネガポジ変換である。
少し前の話になるが、コロナ禍の自粛などを通じて、時間の使い方を考える機会があった。外出できなかった頃、スマホを触りゲームをしても、それだけでは満たされない心を痛感したからだ。
新しいことに挑戦したいと思い出会ったのが、女性向けキャリアスクールSHElikes(以下、SHE)だった。
SHEではWEBデザインをはじめ、ライティングやブランディング、動画編集といった様々なコースを好きに組み合わせて学ぶことができる。受け放題コースであれば、全制覇も可能だ。
時間はあったが正直迷った。何がしたいとかどうなりたいとか、不明瞭だった。自信もない。それに前にも少し触れたが私は飽きっぽい。お金を払って入会して、続かなかったら。
けれど結局私はSHEに入会し、1年以上経った今も継続している。
シンプルに楽しいのだ。
他の受講者とコミュニティを通して交流もできる(これはもちろん強制ではない)。イベントも豊富で、SHE主催・受講者主催のものと様々だ。オンラインで「耳だけ参加」も可能。それこそ家事や仕事をしながら、時短である。
そうしてSHEで過ごしてきて、自分の価値観がカタチになっていく感覚があった。
飽きっぽい。自信がない。やりたいことが明確でない。
全てマイナスに捉えていたこと。けれどSHEならむしろベストマッチだ。
好きなものを好きなだけ。色んなことを少しずつ。知らなかったことを知っていく。そうして可能性やきっかけを探す。そんな時間が愛おしいとすら思う。
楽しいと思えている自分に、出会うことができた。
まだまだ道なかばである。
でも私の「冒険の書」が途切れるその日まで、時間を有効に使い、楽しく学びたいと思っている。
新しい自分との出会いは長い目で見れば、忙しながら楽しい、最強で最高の時短術である。
本記事はSHElikesの受講生を対象とした「SHEライターコンペ」の応募作品です SHElikesについて
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