三味線コースに通っていました(地唄三味線)
こんにちは、ミラミです。
ミュージックスクールの三味線コースに3年間通って出会ったこと、知ったことをご紹介したいと思います。
1.先生
2.宮城道夫三絃小曲集
3.地唄筝曲(そうきょく)美緒野会のホームページ
4.日本舞踊
5.まるごと三味線の本
6.現代的なアンサンブル曲
をピックアップしました。これらのことをご紹介していきたいと思います。
1.先生
レッスンの先生は音楽大学を出られて数年のお若い女性の方でした。
お着物をきちんと着てらっしゃることもありましたし、お使いの三味線もずっしりと重いものをおもちでした。一般的な筝(こと)のほかに、迫力のある音のする筝(十三弦筝など)もお持ちでした。
芸事に精進されるのは、生き方もしゃきっとされるんだなと思いました。
そういった先生のオーラがお稽古をつづけていくための精神的支柱となりました。
2.宮城道夫三絃小曲集
手ほどき用のうすい冊子です。
だんだんレベルアップできるように曲がならんでいて、古い感じの曲だけどなんか芸術かんじるな~と思わせるつくりになっていました。
「笛の音」という歌ものの曲があります。
「誰が笛ぞ」と書いて「たがふえぞ」と読む歌詞です。
この曲はうたものっていいなとおしえてくれた曲でした。
レッスン中は先生が目の前で三味線を演奏して、ものすごいおおきい声でうたってくださり、すごく贅沢だなと思いました。
そして先生の催されたイベントで、5・6人の生徒さんたちといっしょにこの曲をうたって演奏しました。この時に、ああ、これは楽しいなと実感できました。
それまでは歌なしの三味線だけの曲をぴしっと弾くほうがかっこいいだろうと思っていました。ですが実際体験してみると、ゆったりテンポの曲をみなさんで歌うことはおもいのほかリラックスしつつ発散もできたのでした。
3.地唄筝曲(そうきょく)美緒野会のホームページ
宮城道夫三絃小曲集の曲を実演されて、インターネットできけるようになっています。ありがたいです。ホームページづくりにもお力をいれているのが伝わってきます。
書籍もおすすめされています。
また、撥の持ち方も参考になりました。
右手の親指を撥のやまと呼ばれる所にあてる持ち方で「このもち方が一番しっくりきます」とおすすめされていました。助かりました。
何回か肩や首が痛くなり、最初は三味線のせいかわからなかったのですが、何日かつづくと三味線のせいかもと気づきました。
そういった時にこれがおすすめとおしえてもらえてとても助かりました。またべつの教科書になりますが「三絃のABC 」吉崎克彦著では、撥を持った手の小指は三味線の皮につけておくことと書かれていました。こちらも肩・首が痛くなった時におすがりしてフォーム修正をこころみました。
4.日本舞踊
日本舞踊も直にみる機会がありました。先生が出演されたイベントで、「黒髪」という有名な曲を演奏されました。その時、日本舞踊つきだったのです。まさに江戸時代の格好をした、黒いきものに髷(まげ)の女性の日本舞踊は衝撃でした。
そして舞踊の先生は舞台でおじぎをされるときも腰をまげるのではなく、ひざをまげて腰をおとすおじぎをされてました。数日あたまがしびれるインパクトをいただきました。
5.まるごと三味線の本
この本は図書館にありました。
三味線の歴史からはじまり、後半には俗曲師「桧やまうめ吉(ひやまうめきち)」さんの紹介などもあり楽しいですが、前半はかたいです。
私は図書館の貸出期間では読み切れず、Amazon Kindleで購入して読みました。その年、何をした?とふり返った時「まるごと三味線」読んだ、よくやったと思えました。
6.現代的なアンサンブル曲
楽しいです。発表会用の曲で多人数で演奏しました。
「四季彩(しきさい)」 作曲 菊重精峰 など現代の作曲家の曲です。
現代的な曲で日本的情緒もゆたかで、こんな曲をつくってくださってありがとうございます!とおもいました。
YouTube で大学生の方たちのこの曲の演奏が試聴できます(静岡大学 邦楽部 第45回定期演奏会)。三味線屋さんにはこういった現代的な曲の楽譜もちゃんと売られていました。
わたしのならった三味線は地唄三味線という三味線ジャンルでした。古典の曲は江戸時代にさかのぼり、作詞作曲者名には○○検校(けんぎょう)とよくかいてあります。
これらの方々は、盲目の三味線・筝マスターの方々で、作詞作曲までされた方々でした。検校とつく位の方になると大名クラスのあつかいであったということです。
そんな伝統をもつ三味線ですが、現代人のひとがお稽古としてはじめたらどうなんだろう?とおもわれることもあるのではと思いました。
それで、こちらではわたしの三味線ミュージックスクール時代に出会ったたのしみのいくつかをピックアップしてみました。読んでいただいてありがとうございました。
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