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地歌 里の暁 歌詞 単語分解 1 里って実家?

古典の歌は、楽譜に歌詞がひらがなで書いてあるので、歌うことはできますが、意味はわからないというジレンマを解消しようと、
スマホで単語の意味を検索した結果を、しるしております。

全体の意味としては、里の暁の演奏の入ったCDを購入した際についていた解説に以下のように書かれていました。

 橘の薫る初夏の夕暮れに、
 あの世とこの世を飛び交うホトトギスが、
 一声鳴いて、彼方に飛んで行く、
 そして、蛍の光をみて、
 亡き人の魂を呼び戻すという、中国の故事を思い浮かべる。
 どこかで焚く、蚊遣(かや)り火の煙の行方を追って、
 亡き人を偲ぶ思いにかられる。

という、様子を歌っているので、追善曲としてもよく演奏される。

久保田 敏子(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター教授)

スマホの単語検索「○○ 古文 意味」だけで、こちらの解説にあるような、
全体の意味にせまることができるかというと、できませんでした。

そのわけは、
● ホトトギスがあの世とこの世をいきかうものとされるということ。
● 歌詞の中の「煙」が蚊遣(かやり)火の煙を指し、それがさらに、反魂香(はんごんこう)という亡き人の魂を呼び戻すというお香につながっていること。
● 蚊遣(かや)り火の煙というと、家の部屋の片すみでつけている蚊取り線香のイメージを持ってしまい、どこかでたいているという距離感まで思いいたらなかった。

などがあげられます。

これらのことは、教養・知識としてしってる人はしっているとなってくることもあるみたいですね。

ですので、今回のように購入したCDの解説や、おくわしいかたのブログなどの説明が必要になってきます。

なのですが、あえて、スマホ単語検索の結果をしるしてみました。

そして、わたし的に最重要単語と感じたのは、曲のタイトルの「里の暁」の「里」でした。(そんなアホな、とおもわれるでしょうが。ハハハ。)

古文単語はわかりきった言葉ほど盲点かと思われます。
里、の意味には「実家」といういみがありました。

単語検索をしていくなかで、
歌の中の主人公は、月が沈んでいく時刻から、
ホタルが飛ぶ時刻(夜8じ〜9じがピーク)を過ぎて、
思い寝、が出てくるので横になって寝る時刻も含めて、
曲のタイトルが暁(あかつき)となっていますが、これは、あけぼのよりも前のまだ暗いころをいうそうです。
そのくらいの時間まで、ずっと、ぼーっとしてたんだな、とイメージされてきました。

そして、この歌は追善のためにつくられたということですが、先ほどの「里」が実家の意味ととると、実家に帰ってきての法事、ということかと思われました。

実家に帰って、なくなった人のことを思い返しながら、ぼーっとしている
キンチョーの夏、

これが現代語で訳したこの曲のシーンかなと思いました。

では、次の2の方で、前半歌詞の単語検索の結果を記していきます。

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