優しいキスをして…
4時12分。
夜と呼ぶには遅く朝と言うには早い。
ふと彼の手が私の心臓に手を当てる。寝坊が悪い。
私はそれを押し返す。そっぽを向いた。これでいい。今さら…と言い訳でもないが、不意にこられても困る。
寝ているのなら、お互いに寝ていよう。他所での火遊びなら知らない所でして欲しい。ただ、自分の家の石鹸の香りが何色だったかは覚えていた方がいい。お互いにのために…
そんな花火は上がらないか。
夢を見た。
あの人が牡丹を探している。
不意打ちだった。断る事もできた、
抵抗はしなかった。堕ちていく意識の中
彼の顔がチラついた、
…?
大丈夫、そのまま…
夢の中だから、大丈夫。
これは夢だから…
…
いつものように目が覚めた。
彼はいつものように寝ている。
別に後ろめたい気持ちはない…
夢だから
あの人は画面の向こう側で寒さに震えている。
もし…
本当に夢が夢でなくなったら
私は、どうするかな…
きっと
全てを受け入れてしまうのかも知れない…
なんてね。
もし…
その夢の続きがあるとすれば
そのまま、優しいキスをして…
あなたが眠りにつくまで
春かなぁ〜
色々あるんかな(笑)
そんな若くもないけどね(笑)